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【ちょい事情通の記者】 形の悪い野菜を売るUglyusのスチェ・ヒョンジュ代表「ありふれたビジネスだと?」

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ただ安いから売れるわけではない。目を大きく開けて、BMの動きを見なければ

  • Uglyus Kabbage 創業者チェ・ヒョンジュ

「Eマートのような大型スーパーでは売れない形の悪い農産物。同じ栄養分で味も良いのに、「きれいな農産物」だけ売れる現象は何か間違っている。解決策?農家と直接コンタクトを取り「形の悪い農産物」を確保し、消費者に安い値段で提供すればいいのではないのだろうか?捨てられる形の悪い農産物を流通させれば、消費者と農家の両方がウィンウィンになるだろう。以前、1970年、80年代にはこんなこともあったと聞いたことがある。トウモロコシが余った米国は太平洋に莫大な量を捨てた。適正価格を維持するためだ。同じ時、アフリカでトウモロコシがなくて飢えているのにもかかわらず。」

常識的なことしか知らないレベルの早計でチェ・ヒョンジュ創業者をインタビューしました。チェ代表は、Uglyus(アグリアス)を運営するKabbage(キャベッジ)の創業者です。すごくありきたりな話しか聞けなさそうだと思っていましたが、その思い込みは30分でバラバラに崩れました。

Uglyusが解決する「ペインポイント」はそれではありませんでした。形の悪い農産物は数十年前からあった現象であり、さらにはスーパーでも時たまイベント商品として売られていたそうです。農家も馬鹿ではないので、Naver(ネイバー)にもお店を構え、不出来な農産物の流通に乗り出しました。投げ売り販売のようなやり方で、農家の物が都市に流れ込んだりもしました。チェ代表の話を聞いての、繰り返しになります。

「そうですね。ペインポイントは消費者とのコミュニケーションでした。みんな「形の悪い農産物を食べよう」と言うだけで、いざ消費者にはきちんと説明をしていませんでした。それをUglyusがやっています」チェ・ヒョンジュ代表は「食材ですから」と言いました。牛肉でも魚でも農産物でも全部同じです。食べるか食べないか決めるのは、消費者です。どんなに安くても、どんなに安全であっても、消費者が納得しない限り、少しも消費されません。 

チェ・ヒョンジュ代表/Kabbage

[1]野菜定期購入モデル..Eマートより30%安く形の悪い農産物を配送

-Uglyusは、形の悪い農産物を定期配送で顧客に届けるサービスです。

「メインビジネスモデルは農産物を農家から直接供給し、7~9種程度をまとめて、顧客に送る定期配送モデルです。B2Cモデルを維持しています。顧客がアプリまたはWebから登録し、野菜の定期購入を選択します。野菜ボックスは1~2人世帯用、3~4人世帯用など様々な種類があります。受け取る周期は毎週も可能で、2週間、3週間単位で選択できます。あまり食べられることのない、好まれない野菜も選ぶことができます。」

-通常の野菜よりも安い価格でしょう?顧客が使うメリットは?

「顧客は毎週月曜日に「今週はどの野菜が来るのか」という通知を受け取ります。 「これはもっと入れて、これは抜いてください」と野菜ボックスを変えることもできます。金曜日に家に出荷されます。最も選択されるオプションは、1回18,500ウォン(約2000円)のスタンダードボックスです。一度に購入する金額はそれくらいです。2週間ごとに受け取るケースが多いです。例えば、今週はキャベツ、チナムル、キノコ、トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモなどで構成されています。」

「顧客が感じる利益としては幅がとても広いということがあると思います。Uglyusの顧客のニーズとしては形の悪い農産物の廃棄を防ぐということもあります。形が悪いだけで、味が違うこともないのに廃棄されるのはあまりにも非合理的だという大前提に共感し、一緒に消費に参加したいという気持ちが下地としてあります。消費者としての利益とつなげてみると、環境にやさしい農産物をとても安く受け取ることができます。Market Kurly(マーケット・カーリー)やOASiS(オアシス)と比べると、毎週状況は異なりますが、同じ重量と同じスペックで詰めたとき(18,500ウォン(約2000円)のスタンダードボックスに)約2万2000ウォン(約2400円)から2万4000ウォン(約2600円)の間の量を詰めています。平均2万3000ウォン(約2500円)程です」

「価格的な利益もありますが、実際にはより大きな利益はスーパーに行き、野菜を手に入れるのに使われたエネルギーと時間を節約できることです。Uglyusが野菜をキュレーションしてお送りしますので、買い物の時間とエネルギーを減らせます。野菜を定期購入する利点です。」

[2] 質問「形の悪い農産物が20~30%安いというのは、ものすごく安いというわけでもないのでは?」

回答「「形の悪いニンジン」を理解できていませんね。形の悪いニンジンは、出来が悪いというわけではありません。」

-形の悪い農産物が20~30%安いのなら凄く安いというわけではありませんよね?

「違います。形の悪い農産物がどういうものかを知れば違ってきます。「形の悪い農産物」というのは本当に多くの偏見が込められている名前です。例えば、ジャガイモやニンジンのようなものを地面で育てると、あるものは大きく育ち、少し小さく育つものもあります。石に引っかかると見た目も変わりますし。工場で作るのではなく、自然が作るものですから。」

「ところで流通システムが大型化し、消費者が目で見ながら野菜を選ぶため、どうせならきれいなものを選びたいという心理があるでしょう。実際には何も変わらないのに、どうせならときれいなものを選ぶことにより、どんどん形が悪いものが残ったのです。」

「中間の流通業者も最初からただ形が悪いものは抜いておきます、農家から買いとる時点で。通常、買い付け基準というのですが、流通業者で産地や市場から受け取る農産物のうち、70%のみが正常に納品され、いわゆる形が悪いと言われるものが30%です。はなから持っていかないのです。売れないのを知っているから」

「しかし、形がかなり変で、腐りそうに醜いわけではありません。本当に大差ない場合が多いです。例えば人為的な基準を作っておきます。ニンジンは業者が120gから200gの間のものを持っていくと決めたら、110gでも持って行きません。90g、80gも見るにはちょっと小さいだけなので、まったく違いなく同じように新鮮です。野菜ボックスも実際に受け取った方たちも、大きな違いは感じられないとレビューされています。少し小さいと感じることはありますが、形が変で拒否感が生じるほど大きな違いではありません。」

- 形の悪い農産物は実際にはダメというわけではなかった?

「そうです。形の悪い農産物についていの人為的な基準を取り除けば、十分に食材として価値があります。従来はこのように販売できなかった30%の形の悪い農産物には販路がありませんでした。メインの流通業者が70%持っていくと、残りは安値で加工業者に送ったり、廃棄しなければなりませんでした。国連の報告書では、このように廃棄される農産物が全世界生産量の3分の1に達するといいます。韓国だけでなく、どの地域も直面している問題です」

-30%が捨てられるといってもピンときません。

「2022年農林畜産食品部で調査したところによると、最大5兆ウォン (約5450.8億円)規模だといいます。非規格農産物だと、A級ではなく非規格農産物に分類される農産物の取引価値は5兆ウォン(約5450.8億円)です。これだけの価値が死んでいるのです。消費者とつなげる販路がなく、死んでいる市場です。」

-加工業者がありますよね?ジュースメーカーは形が悪くても、関係ありませんよね。

「そうなればいいですが、ジュースメーカーも毎年安定的に需給をしなければなりませんよね。形の悪い農産物だけ探して受給すると安定性が落ちるため、特定の産地と契約して供給を受けることが多いです。産地の方では形の悪い農産物がいつ、どれくらい出てくるのか正確にはわからないですから。」

7月21日に配送した1万8500ウォン(約2000円)の野菜ボックス。1.ヨーロッパレタス1個2.セロリ280g(ポイント:葉が多い) 3.完熟トマト1〜3個4.ミニエリンギ 155g 5.青唐辛子 120g6.シークレットトウモロコシ 2個(品種:ミベク or デハクチャルor 黒トウモロコシからランダムで構成).7.済州ミニカボチャ1個8.玉ねぎ430g/Kabbage 

[3]形の悪い野菜は供給がまちまちですが、供給安定性確保という問題の解決は?

-先ほど約5兆ウォン(約5450.8億円)と仰っていましたが、実際に廃棄されているのはどのくらいになるのでしょうか?

「統計はありません。体感ですが、30%程形の悪い農産物が出来ているとしたら、10%程は廃棄されていると体感しています。」

-5兆ウォン(約5450.8億円)だから、おおよそ1兆5000億ウォン(約1635.2億円)から2兆ウォン(約2180.3億円)程度の価値は捨てられているということですね。

「公式の調査ではありません。私たちが足で周りながら感じる数値です。海外では調査が本当に活発です。韓国でも形の悪い農産物の問題が台頭し、調査を拡大するという話はありました。」

- しかし、Uglyusはビジネスとしては成立しますか?先ほどジュース加工業者の悩み、だから「形の悪い農産物」がいつ出てくるか分からないため、供給安定性確保が、と仰っていましたようね。野菜は長期の保管も難しいですし。

「それが、定期配送モデルで運営している理由です。初めは形の悪い農産物をMarket Kurlyのように売るというのが一般的なモデルでしたが、それができなかったのはそれぞれの農産物がどこでどれほど出来るのか分からないためです。顧客は、形の悪い農産物が出てきたら購入をするという意志を「定期配送申し込み」という形で、表しているのです。毎週品目は変わります。毎週月曜日に確保した形の悪い農産物のリストをお知らせし、金曜日に配送するサイクルです。供給の幅をカバーできるモデルをやっと安着をさせたのです」

- 物量の確保は可楽市場(可楽洞農水産物市場)で行われているのでしょうか?または産地直接契約?

「一般的な農産物は可楽市場に多く集まりますが、形の悪い農産物はまったく入って来ません。産地で捨てられる量の方がはるかに多いです。収穫自体をしない場合が多いんです。どうせ売れないから。Uglyusは全て産地と取引しています。産地とあらかじめ「私たちが持って行きますから、収穫しておいてください」と契約します。」

-確保された形の悪い農産物の量と購入する定期配送の顧客の需要がぴったり合うというのは不可能だと思います。

「契約はしますが、物量はあらかじめ指定するわけではありません。数量がどれくらい生じるかは、生産者にも分かりませんから。毎週「これほど物量がある」という連絡をもらうと、Uglyusが情報を集めます。晋州市(チンジュ市)では何がどれくらい、忠北(チュンボク)では何がどれくらい、あちこち合わせればどれほど生じているのか。すべての供給データを収集し続けています。」

「供給データに合わせて調整している中で、もし収集した物量が多すぎる、定期配送の消費者にみんなで販売しても、あまりにも余ったとなれば「救出プロジェクト」を行います。例えば今年初め、済州島(チェジュ島)でタマネギの価格があまりにも暴落し、非常に多くを廃棄しなければならないことがありました。そんな時、とても手頃な価格で、生産者の方も廃棄されるよりは安い価格でたくさん売ることができるように価格を設定し、単品で、消費者の方々が購入できるように開くのです」  

[4]どんなに良い行いでも、ビジネスはビジネス..きちんと回っていくことを証明できたのか?

-救出プロジェクトではどれくらい救出するのですか?救出という表現を使うほど?

「多い時はほぼ10トン近くになる時もあります。今年救出したサツマイモやトウモロコシのような場合は、ある農家の物量をほぼすべて販売した事例もあります。五つの農家を合わせた量を販売したこともあります。救出品の量によって少し異なります。」

「生産者の方からサンキューメッセージをいただけば、顧客にもお伝えします。以前サツマイモの生産者が今回サツマイモをすべて廃棄したら、来年の農業も担保できない状況だったけれど、おかげでサツマイモが売れて来年の農業を準備できるようになったと仰っていました。」

-社会に良いことでも、ビジネスが回るにはある程度の規模に達しなければならなりませんよね。貢献利益があるのか?やってみた人だけが分かるものです。

「Uglyusは回っていく規模はありました。売上数を公開していません。売り上げの話をあまりしない理由は2つあるのですが、そのうちの1つはあまりにもビジネス的な視点から寄ってくる方がいることです。お金になるんだ、という感じで。けれど、本当に、すごく使命感を持って取り組んでいる事業です。お金になるよりも大変な方がはるかに大きいのですが、このビジネスにもしや、そんな気持ちで寄ってくる方々が出てきて、形の悪い農産物の農産物市場への偏見をつくるのではないかと懸念しています」

-突然競争相手が入って来て、むしろその市場自体を荒廃させてしまうことがある?

「実のところ、投げ売り市場は存在しています。問題は、クオリティの悪い商品を投げ売りをすることで「形の悪い商品」に対する消費者のイメージそのものを悪くしてしまうことがあるのです。本当に出来の悪い商品を売っているのです。以前は実際にあったんですよ。政府が行うプロジェクトの中でも全量リコールの事態が多く起こっていました。管理が良くなくて。」

(@チェ代表は非公開を前提として、ちょい事情通の記者に2021年と2022年の売上、2023年の売上の見通しを公開した。聞いた数字を使って、まとめると、こうだ。Uglyusは初年から売り上げが出ており回っていくモデルであり、今後1、2年さらに続ければJカーブの姿が鮮明になるだろう。貢献利益水準に達している。現在の状態でも無理な投資がなくとも回っていくモデルが確立されている状況だった。)

-スケールアップに乗り出す状況ではないのでしょうか?

「しなければなりません。そうしようと投資を受けるのです。ただ、スケールアップ方向性は若干違う面です。私たちが解決しているこの問題は、形の悪い農産物の問題だと言ってはいますが、もう少しよく見るともっと本質的な問題なのです。形の悪い農産物は選別をとても厳しくしたことで、生じたという側面があります。Uglyusは選別を行わないシステムの方が良いと考えています。全体的に価格もさらに下げることができます。選別する際の人件費、保管管理費などの費用が減るためです。」 

[5]求めるのは、野菜を流通する際に、「サイズが少し小さい」と野菜を「選別」しない世界

-逆説的ですか、Uglyusの究極的な目標は現在のビジネスモデルを壊すことですね?

「現在のビジネスモデルは現在の問題状況を解決するために存在しているからです。」

-きちんと理解できているか確認したいと思います。例えば、選別過程はなくすべきだが、実のところ、全ての選別ではなく、柑橘類を例に挙げると、大きさでは選別しない。形が悪いと捨てることもしない。ただし、糖度を測定する選別は大丈夫、と?

「はい。そうです。「糖度」は普通果物について考えるとき、味や品質と直結するためです。Uglyusは99%が野菜を扱います。野菜の最低品質は鮮度です。どれだけ早く収穫し、消費者が早く食べられるかが品質に直結します。 「これは選別を行っていない商品です」と販売します。消費者は状況を理解し、価格に納得して利用するのです」

「選別過程をなくすというのは、選別をやろうとやりまいと、野菜の品質には関係がないということを、広めるという次元です。本来野菜の品質としては、早く収穫して食べると美味しいのであり、いわゆる形がB級だからといって品質が悪いわけではないのです。B級でも無理なく消費できるよう、偏見を取り除いて良質な価格で提供するのが当社の1番の目標です。」

「2つ目は高い品質で提供してこそ、消費者たちも食べる、というものです。Uglyusは産地と直接つながり、消費者に本当に早い時間内にお届けするということに取り組んでいます。普通スーパーで購入すると、スーパーの野菜は卸売市場に行って中間小売店に行ってスーパーに来て、売れるまでディスプレイされていますが、それでも売れないと鮮度が少し落ち、最後にはセールして売ります。通常一ヶ月もかかります。Uglyusは収穫して消費者の元に行くまで一週間です。毎週収穫された物量を月曜日~水曜日に受け取り、消費者の家に送ります。定期配送で品質は確保されています。」  

-Uglyusがどれだけ成長すれば、「選別のない流通」が可能になるのでしょうか?いや、「選別なしで野菜を売ろう」という夢は実現可能なのでしょうか?

「とりあえずはすぐにユニコーンにしなければならないと考えています。なぜなら、すべての国民が消費するあまりにも大きい市場であるためです。それでもすぐには(選別のない流通実現が)少し難しい部分としては、例えば、Eマートも形の悪い農産物について、試みを行っていないわけではありません。イベント性で売っています。客を集める用途として。イベントをたくさん行っていますが、カニバリゼーションの問題が生じました。正規品の農産物を買ったり契約したりしているのに、形の悪い農産物を急に売ったりすると、それだけ正規品の売り上げが少なくなりますからね」

「私たちが夢見るビジョンのように「選別なしで販売しよう」と言うには、消費者が受け入れなければなりません。自分が買う品目に形の悪いものがあるかもしれないという事実を、形の悪いものでも関係ないということを納得させ、そんな消費者を集めなければならないのですが、今は事実そのように販売すればクレームがものすごく入ってきます。Eマートの顧客は、きれいな商品にのみ慣れ親しんでいる消費者が大多数です。中年の厳しい消費者の方々でいっぱいです。」

「農家の人達も廃棄される形の悪い農産物をどれほどもったいなく思っているでしょうか。だから、試していないことはありません。直接NaverSmartStore(ネイバースマートストア)やcoupang(クーパン)でも売ってみています。実はあきらめる理由はすべてそれでした。消費者のクレーム。農家の方は知っていますよね。問題のない農産物だということを。それで消費者にお届けしたのに、いざ「なぜこんなに小さいのか」「変な形」、あるいは「これはなぜこんなに大きいのか」というクレームに苦しんで販売を止めた方も多いんです。」

[6]本物のペインポイントは「消費者とのコミュニケーションとクレーム」

定期購入者は当日基準で35,000人

-形の悪い農産物を売ることの核心は「消費者を納得させること」だ?

「Uglyusの強みは、形の悪い農産物の説明をきちんと解決し、納得した消費者を集めることです。野菜ボックスの中にレシピペーパーという紙を入れています。紙の中に今回のジャガイモはどこから来て、どんな農家が育てて、どんな事情なのか、そんなストーリーがすべて入っています。安心して食べてもよいというコンテンツを全方位的に示し続けます。定期配送申し込みの際も、毎週野菜ボックスをお届けする時もお見せしています。文字でも別にお送りします。今回受け取ったリンゴにある白いものは、問題のあるカビではなく天然カルシウムです。農薬を使わないために振りかけたのです。安心してお召し上がりいただけます。」

-むしろKabbageが見つけたペインポイントは一般の農家たちができずにいた「消費者と正確にコミュニケーションすること」かもしれませんね。

「そうです。かなり大きな強みなのに、少し隠れています。実のところ、Kabbageがオンライン農産物市場で成果を出しているのはこのためだと、よく分かられていない場合が多いのです。単純に形の悪い農産物が良いから売れているんだというのより、安いから売れるのだという風になるのでしょう。」

-Kabbageを利用している消費者の数はどの程度ですか?つまり、納得された方々は?

「現在定期配送をご利用の方は、本日基準で3万5000人です。定期配送利用者は20万人まで増やしたいと思っています。単品のコマースで、オンライン農産物をご利用の方は100万人まで増やすことが目標です。Uglyusができた後、形の悪い農産物というキーワードがかなり増加しました。以前は0だとしたらNaverDataLab(ネイバーデータラボ)を見ると、Uglyusのローンチ以後、オンライン農産物の検索キーワードも上昇し始めています。2027年に定期配送のみで24万人を目指しています。」

- その頃はユニコーンにもなれるでしょうか?24万人を達成すれば?

「2026年の売上目標は1000億ウォン(約110億円)です。2026年までには、可能な限りEコマース市場でのポジショニングを確実にし、顧客を拡大することに重きを置いています。ユニコーンになるのはそれよりも少し遅くなるかもしれないという現実的な考えはあります。」

-シンプルな質問の一つ。なぜ野菜なのですか?捨てられる農産物は野菜ではなくとても多いでしょう。

「農家を訪れ、野菜のペインポイントが最も大きいと感じました。そして、果物はより大変な部分があります。先ほど話したように糖度も気にしなければなりません。野菜は大きさや形で選別されることが大多数だとすると、果物は傷や擦れのために選別される場合も多いのです。」

「傷や擦れは実際、速やかに流通すれば問題ありません。しかし、配送中にも変質が少し起こるかもしれません。果物はより管理難易度が高いため、まずはじめに野菜を設定しました。今、果物も一緒に考えています。来年は果物もより大量に扱うようになると思います」

[7] 「かつて13 PLACE(イルサムプレイス)というスタートアップを創業して失敗しました」

-個人に戻り、代表はなぜこのビジネスを始めたのでしょうか?

「元々一度起業して失敗しました。クリエイタープラットフォームというビジネスです。以前子供たちと芸術家を繋げる文化プロジェクトをしばらくやったことがありました。もともとは海外に修士を修めに行こうと準備をしているなかで、経歴が少し必要で、偶然に文化芸術プロジェクトに参加したことがあるのですが、そこで見た芸術家たちがお金を稼ぐことができていませんでした。政府の支援金に縋らなければならない状況でしたし。一緒にプロジェクトを行った友達と起業しました。このアーティストたちのプロジェクトを私たちが本当によく知ってみようと、彼らの作品がどれほど価値があるのか、どれくらい日常で消費ができるのか、そうしたものを集めてマーケットプレイスを作りました。」

「アーティストのマーケットプレイスです。同じ年にidus(アイディアス)が創業しました。idusの方がはるかにビジネスモデル化を上手く行いました。」

-失敗したスタートアップの社名は?

「私にとっては秘密の日記のような小さな試みでしたが、13PLACE(イルサムプレイス)といいます。2016年に始まって2年半で閉業しました。idusに似たアプローチでしたが、当時は何も分かっていませんでした。とても単純なスタートでした。始めてみてから、ビジネスモデルというものを考えなければならないんだ、収益構造というのはこういうものなんだ、チームはこのように作らなければならず、資金はこのように調達すべきなんだ、と歩みの段階で学びました。当時は、プラットフォームビジネスのモデルで手数料を受け取って、やっていくには、どれだけスケールアップしなけらなければならないのかさえもわからなかった時です。」

- 事業を畳むことを決めたのには、どんなきっかけなどがありますか?実際、畳むのは容易ではありませんよね。

「容易じゃありませんでしたね。ただし、他の会社より畳みやすかった点としてはずっと収益化がうまくいっていなかったことがあります。本当に数人のファン層だけ利用する本当にとても小さなサービスでした。2年半経って現実を自覚しました。 「私たちがやりたいことをやっていては、お金を稼ぐことができない」「クリエイターたちを稼げるようにもしていない」「誰にも役に立っていないサービスだ」ということを。閉業前にピボットの試みを何度も行いました。うまくいかず、結局廃業に繋がりました。」

-2つ目の起業は野菜なのには個人的な理由もあるのでしょうか。

「生まれ育ったところが河東(ハドン)というすごく小さな場所です。五日市(定期市場)で市場を買い物するのは、とても自然なことでした。そこに出品されているのはおばあちゃんたちが畑から取ってきたものですから、全部バラバラでした。大学に上がってソウルで生活してみると、スーパーには本当に驚くほどきれいな野菜だけが並べられているんです。本当に作り物のように。とても変に感じました。coupangとNaverで形の悪い農産物を買いました。形の悪いトマト、形の悪いりんご、形の悪いきゅうり。とてもおいしいんです。」

「消費者として何度も注文して、食べて生産者に電話をかけました。何人かの生産者は、自分は昨年、ナスを何千トンを捨てただとか、そうしたストーリーを聞かせてくださいました。再び起業家の血が発動したのです。私が解決しなくてはならない、と。」

[8]「4人の創業チームを組むまで1年かかり...以前の失敗から学びました」

- 創業チームの設定はどのように行ったのですか? 女性創業者であるうえ、文系であるため容易ではなかったと思います。 (@チェ・ヒョンジュ代表は古代政治外交学科出身)

「とりあえず、最初は最大限採用しないようにしていました。以前失敗してしまったためです。またダメになった時に、誰かが人生に被害を受けていなかったらいいなと思いました。誰かが一緒に合流し、ダメになったら、とても悲しいと思いました。できるだけ一人でビジネス仮説が検証されるまで成長しようと考えました。夫と友達が包装ほどのレベルで手助けをしてくれました。」

「突然、1、2ヶ月経って、上手くいきだした時がありました。突然注文が殺到したんです「思ったより悪くない」という口コミが回って、1000、2000個ずつ注文が来ました。一人で倉庫を契約しました。チームメンバーを見つけるとき、採用をすぐにはしなかったんですよ。最初のメンバーは、以前にITスタートアップで働いたときに一緒に仕事をしていた同僚の学校の後輩でした。その後輩も起業を5・6回続けていますが、適切なチームとビジネスモデルを見つけられず失敗しました。スピリットがとても似ているのです。2番目は大学の同期です。KAIST(カイスト)に進学して開発の方に進路を変えていました。賢い友人です。それで、「CTOをして」と頼みました。そして故郷の友人なのですが、私の報せを聞き「あなたに投資をしたいが、受け取る?」と聞いてきました。それで「お金は受け取りたくない。興味があれば一緒にやってみよう」と言いました。決断力のある人だと、物流センターセンター長になってもらいました。こうして4人の創業メンバーが揃いました。」

-4人の創業チームがすべて揃うのにかかった時間は?

「とても長い時間をかけて慎重に設定しました。初めて個人事業者として届けた時点からすれば1年以上です。昔の企業の失敗で感じたことが多くて、固定費が足を引っ張ることを知っていたので慎重になっていました。」



/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
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