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【ちょい事情通の記者】Woowa Youths?BrothersではなくYouthsが物流に飛び込んだ理由

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【彼のWhy】 Woowa Youths?BrothersではなくYouthsが物流に飛び込んだ理由

 「Woowa Brothers(優雅な兄弟たち、Beamin(配達の民族)の運営会社)に来て、一番衝撃的だったこと、ですか?キム・ボンジンさんとのCレベルの意思決定が行われた後、実際の事業への適用までちょうど1ヶ月の時間が与えられました。うまいくかな、と思っていました。私はLG系列会社のような大企業で開発をしていたからです。しかし、本当に1ヶ月で実行されました。本当に新鮮な衝撃でした。

 ただ一つだけ考えていたような気がします。「できる」という信念と、実際に成功した経験。行き詰まったら、みんな自分で他の方法を探して悩みます。明確に誰が何をしろと指示するのではなく、自分たちがやるべき分野を全て見つけ、道を探していきます。そのDNAがWoowa Brothersに残っていると思います。」 

 Woowa Youths(優雅な青年たち)はWoowa Brothersの子会社です。名前も似ています。YouthsとBrothers。似たようでありながら、Woowa Youthsは実際にWoowa Brothersの中核事業を担当しています。私たちが出会うBaemin(ベミン、配達の民族)サービスの配達員と契約を結び、実際に配達を行い、Bマート(Baeminのネットショップサービス)でも物流と輸送を担当しています。Woowa Brothersのアプリやサービスではなく、実際の「配達」の領域を担当しているわけです。Woowa Youthsのキム・ビョンウ代表は2015年にWoowa Brothersに入社しました。遅いといえば遅い時期でしょうが、大企業の開発者として働いていた彼が、スタートアップの味を見て感じたストーリーをお届けします。

 もちろん、今やWoowa Brothers(配達の民族)はもはやスタートアップとは言えません。外国系の親会社が存在し、キム・ボンジン創業者は先日、oowa Brothers(配達の民族)の実質的な経営から離れました。それでもWoowa BrothersにスタートアップのDNAは何か残っているのではないか、果たして配達と物流には革新できる部分が残っているのか、疑問に思いました。それで、パク・ギョンフン代表にお会いしました。

Woowa Youths キム・ビョンウ代表 /Woowa Youths提供

-社名がWoowa Youthsになった理由は?

「2015年に私たちはBaemin(配達の民族)ライダーというサービスを始めて、ライダーを雇って直接配達をしてみようと考えました。子会社を作らないといけなくなり、社名について悩みました。当時、いろいろな会社を作ったのですが、「Woowaフレッシュズ」というと、何か生鮮製品を作る会社という感じがします。ライダーの方がいて、新しく作られる会社なので、Brothersとは少し違う、若い感じがする「Youths」とつけました。」

-最初にこのアイデアを出した人は?

「キム・ボンジンさんでした。私たちのサービスビジョンは、「美味しいものを食べたい場所で食べられるようにしよう」という大きな枠組みがあり、多くのお店のオーナーさんに出店してもらい、プラットフォームを大きく拡大したら、次のステージは、デリバリーをしていない家に私たちが直接デリバリーをしてみようというものでした。それがきっかけで、ボンジンさん主導で直接配達に飛び込むことになり、その役割を担う会社というのがWoowa Youthsのスタートでした。」

-直接ライダーと契約して配達をする?当然、コストは高くならざるを得ませんよね。

「2015年にBaemin(配達の民族)に本当に多くのことが起きましたが、当時、最も大きな問題は手数料0%政策を行ったことでした。そのため、内部的にも多くの課題が積み重なっていました。しかし、当時も「私たちが直接配達をしてみないと、市場で何かインサイトを得ることができない」という考えがありました。

直接配達のためにお金もすごくかけました。Baemin(配達の民族)のライダーを見ると、ミント色のバイクに乗っています。バイクも全部ミント色、宅配ボックスもミント色。もともとそういうバイクや配達用の箱がなかったので、自社でペイントも発注し、色を作って塗っていました。」

-仲介だけしよう、お金がかかるという反対意見もあったと思います。

「私は決定に参加していなかったのですが、あっという間に決定が下されました。スタートアップで「これをすることにした」となったら、ただ始めるのみなんです。決まった瞬間から「何からやろうか」と悩みました。直接配達をして、どのくらいの利益が出るのか、戦略がしっかりしていませんでした。ただ、「今はこれをやるべきタイミングだ」と判断したら、そこから始めます。Baemin(配達の民族)というブランドのアイデンティティを広報し、顧客との接点を増やすという原則だけがあり、そこから肉付けを始めました。」

-では、「Woowa Youths」の役割は何でしょうか。

「1つ目はラストマイルを担当するという部分です。Baemin(配達の民族)からBaemin(配達の民族)配達員の注文が入ると、配送を行うライダーを弊社が募集し、契約をし、配送を任せます。2つ目は、Bマートでおなじみのフルフィルメントサービスです。倉庫、小型物流センターを管理し、顧客が注文すると1時間以内に配送できるラストマイル配送とシステムを担当しています。

Bマートという一つのサービスでも、お客様にどんなものが人気なのかを把握して商品を構成し、アプリのUI/UXを企画し、注文と決済は親会社であるWoowa Brothersが行います。それから、例えば顧客の間でラーメンの需要が増えたと仮定すると、どの倉庫にラーメンをもっと配置すべきか、配送の動線をどう組むかなどをシステムで構築して実行するのがWoowa Youthsの役割です。」

 

WoowaBrothersConnectのライダーの様子 /Woowa Youths提供

「明日の〇時に確実に商品を受け取りたい?ならBマート」

-つまり、「Baemin(配達の民族)」というサービスの物流を担当しているわけですね。しかし、コロナ期間中に急増した物流スタートアップへの投資もだいぶ落ち着き、ラストマイル市場への期待もだいぶ薄れているように思います。

「ラストマイル市場でもBマートや宅配のようにいち早く到着しなければならない、クイックコマースだけを見れば、輸送自体が難しいというよりは、「スピード」を備えるのが難しいためです。例えば、coupang(クーパン)や宅配便はボリュームの経済が可能です。例えば、たくさんの注文を受けて短い動線でたくさんの配送を行うことで、1件あたりのコストを削減することができます。しかし、クイックコマースは一箇所、あるいは二箇所などに少量を配送する必要があります。ライダーへの精算も件当たりではなく、距離に比例して支払うので、結局はコストの問題です。」

-では、簡単に解決できない問題なのではないでしょうか?

「最初は、当社の物流倉庫でお客様への納品を100%手作業で行っていました。なぜなら、自動化に投資したとしても、規模が大きくなればまた倉庫を移動しなければならないし、再設置の費用も莫大なため、全て自動化できる自信がなかったのです。紙で注文書を出し、100%チェックしながら詰めて発送していました。しかし、今は仁川(インチョン)の8000人程度のセンターに移り、様々な自動化ソリューションと機器を使うようになりました。

地域にある小型物流センターでも自動化が導入され、今はPDAで作業し、一度に2つの注文の商品を同時に入れることもあります。何よりも小規模な物流センターの立地を効率的に設定し、動線の効率を高めています。」

-Bマートは結局、スーパーの配送、coupangと衝突します。他の配送サービスも今や便利になりましたよね。

「もし明日の昼間であれば、いつでも受け取れるなら、わざわざBマートを使う理由はないでしょう。しかし、今すぐ、少しでも早く、決められた時間内に商品を受け取らなければならない、または特定の時間に受け取らなければならない場合、Bマートを使う理由が生まれます。coupangを使うと、特定の時間に来ることはなく、スーパーの配達を頼んでもおおよその時間が決まるだけで、決まった時間に来ることはありません。Bマートはその時間を提示し、時間通りの配達を目指します。」 

Woowa Youthsの物流センターの様子 /Woowa Youths提供

Bマートはコンビニ? 「コマースで継続的に拡張可能」

-Bマートの正確な実績を別途公表していません。でもまだ赤字ですよね。なぜBマートビジネスを続けるのでしょうか。

「初期のBマートはコンビニエンスストアのように工業製品を配送していましたが、今はBaeminStoreへと進化し、ビューティー/ファッション/ライフスタイル関連ブランドが入店して配送できるようになりました。Bマートで培ったノウハウとシステムを様々なコマース配送にも適用できるのです。どんどん拡張できる部分だと思います。」

-デリバリーライダーに対する社会的な視線は好意的ではなく、安全運転に対する認識も良くありません。

「4年前から安全運転や配達の心得などを伝える教育センターを運営しています。初期のライダー志望の方の中には、免許は持っていても、雨や雪が降ったときの道が荒れている場所についてなど、バイクでの運転経験の不足によって危険なケースもよくありました。どのようにすれば安全運転ができるかを教え、道路交通のルールについても教えています。1年に2回は必ず教育を受けるよう案内しています。

まず配達の場合、スピードが重要なため事故が起きる可能性があるのですが、システムで最適な動線を教えてくれることで、このような危険の確率を減らすことができます。ナビでは距離が1kmと間違って出てくる配達ルートを0.5kmに短縮して教えてくれれば、時間を稼ぐことができるからです。

ライダーの保険についても、Baemin(配達の民族)は100%保険に加入している方のみ配達することができます。保険料が高く負担になる可能性もありましたが、共済会を作ってより安い価格で保険に加入できるようにし、業界初の時間制保険も作りました。」

-Woowa YouthsがBaemin(配達の民族)のサービスを変えることができる部分は?

「最近Baemin(配達の民族)に導入された格安配送を高度化することです。最適な配達動線を探す仕事に取り組まなければなりません。下半期くらいには首都圏で高度化すると見ています。 Bマートは現在は首都圏と地方の一部広域市で運営されていますが、本格的に地方に拡大していっています。Bマートの手が届く領域を広げ、配送網を安定させることに注力しています。 」  

 

Baemin(配達の民族)のライダーが教育を受けることができるバミン・ライダー・スクール /Woowa Youths提供


/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
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