企画記事

[東京スタートアップフォーラム]&[麻布台ヒルズの本音]「私は時々麻布台ヒルズが羨ましい」

アイキャッチ
目次

[東京スタートアップフォーラム]&[麻布台ヒルズの本音]「私は時々麻布台ヒルズが羨ましい」

今日は[お知らせ]と[森ビルのスタートアップの話]です。

[お知らせ]は参加企業募集です。ちょい事情通の記者たちが来年3月(予定)に東京スタートアップフォーラムを準備しています。今年4月に続き2回目の開催です。条件は東京進出に本気の企業、です。東京スタートアップフォーラムは、日本進出を本気で目指すスタートアップのための場です。偶然ですが、今年4月に東京スタートアップフォーラム第1回を開催した後、かなり多くの政府機関・団体が「日本進出スタートアップを支援するイベント」を開催しています。良いことです。時折、韓国政府の「熱意」は過大な支援の副作用も起きますが、大きな流れとして、方向性が合えば産業に役立つこともあります。

東京スタートアップフォーラムは、「官」とは少し違う「純粋で、密度の高い本物の現場の集まり」を追求しています。集うスタートアップは「日本進出に本気な企業」です。現在日本に法人を設立している、または1年以内に設立する予定のスタートアップです。参加者は原則として「起業家または代表」であり、スタートアップの状況に応じて「Cレベル」の参加も可能です。

フォーラム2回目は東京麻布台ヒルズ(予定)で開催する予定です。森ビルと一緒に2回のフォーラム開催を協議しています。森ビルと協議し、麻布台ヒルズの「東京ベンチャーキャピタルハブ」の70余りのVCとCVCにも招待状を送り、「韓国スタートアップと日本のVC、CVC間のネットワーキング」を準備しています。米国のプライベート・エクイティ・ファンドであるXenon Partners(ゼノン・パートナーズ)のアジア総括イム・サンウク パートナーがフォーラム執行委員として参加します。 

しかし、準備段階なので未定なことが多いです。時期は暫定的に3月の最終週、場所は麻布台ヒルズです。お申込みはstartup@chosun.comまでお願いします。参加スタートアップの紹介資料と参加予定者(仮)、連絡先をお送りください。スペースの都合上、申請者全員が参加できないことをご了承ください。12月31日までで1次締め切りを行います。1月に2次募集を行う予定ですが、1次募集で応募者が多い場合は、追加募集は行いません。 有料加入者優先です。

迅速な決断と時間、そして情熱が全てであるスタートアップシーンだからこそ、東京スタートアップフォーラムは「密度」をさらに高め、突破できない日本市場の壁を一緒に考える場です。昨年に引き続き、さらに「密度」を高めようと思っています。参加費はかかりません。

百聞は一見にしかず、第1回の様子です。

東京スタートアップフォーラム第1回開催、日本の投資会社「韓国スタートアップのグローバル精神が印象的、進出をサポート」

11日、在日韓国大使館で本誌と在日韓国大使館の共催で開かれた東京スタートアップフォーラム。<写真>では、韓国のスタートアップ30社と日本国内の投資会社、日本のスタートアップ関係者など約60人が参加した。Karrot(キャロット)、Upstage(アップステージ)、SpoonRadio(スプーンラジオ)、H2OHospitality(H2Oホスピタリティ)、MOIN(モイン)など韓国の代表的なスタートアップが日本市場進出のノウハウを共有し、日本の投資家やスタートアップからアドバイスを受けた。運営資金(AUM)が2兆ウォン(約2200億円)に迫る日本を代表するベンチャー投資会社(VC)Global Brain(グローバルブレイン)をはじめ、Z Ventures(Zベンチャーズ)、DG Daiwa Ventures(DGダイワベンチャーズ)、PKSHA Capital(パクシャキャピタル)など日本のVC、グローバル投資を行うXenon Partners、Alois Ventures(アロイスベンチャーズ)、Shinhan FUTURE'S LAB(シンハン・フューチャーズ・ラボ)などの投資会社も韓国のスタートアップとの交流のために参加した。D・CAMP、STARTUP ALLIANCE(スタートアップアライアンス)、KOTRAなど韓国のスタートアップ支援団体も参加した。

この日のイベントでは、Global Brain(グローバルブレイン)の百合本安彦代表、個人ラジオ放送プラットフォームを運営するSpoonRadio(スプーンラジオ)のチェ・ヒョクジェ代表、日本のユニコーンであるTBMの山口大地最高戦略責任者が登壇した。日本市場で売り上げの半分以上を上げているSpoonRadioのチェ・ヒョクジェ代表は「現地の人材を採用した後、韓国本社で3ヶ月以上勤務してもらい、態度などを改めて確認した」とし、「日本のサービスでは韓国の開発者・企画者は手伝うだけで、絶対に介入しないようにし、すべて日本の社員に任せた」と話した。彼は「日本の顧客が初めて財布を開けるのは難しいが、一度財布を開いたら忠実な顧客になる」と話した/2023.4.11

なぜ麻布台ヒルズがスタートアップを? ...森ビル 辻CEOのインタビュー

キーワード=麻布台ヒルズ。日本の東京都港区にある超高層複合施設。高層ビルと緑はもちろん、ホテル・病院・学校・美術館・商店街などを備えた「コンパクトシティ(都市の中の都市)」である。日本の森ビルが1989年に都心の再開発プロジェクトとしてスタートし、総6400億円を投入して11月にオープンした。全敷地8万1000㎡のうち、緑地が2万4000㎡に達する。高さ約330mの森JPタワーと1400戸のアパート、慶應義塾大学予防医学センター、高級ブランド「Hermès(エルメス)」をはじめとする150店舗などが入る。

実際キーワードだけではピンと来ません。日本の読売新聞は「麻布台ヒルズのマンション分譲価格が100億円以上」と報道しました。日本では、アパートはマンションと呼ばれています。日本語で「アパート」は集合住宅程度のことを指します。最近では「麻布台ヒルズマンション1棟が250億円」という話も出ています。まだピンと来ない?建てるのにかかった建設費は6400億円です。土地代を除いて建物を造るのにかかった金額です。

麻布台ヒルズは六本木ヒルズから徒歩10分です。建設会社の森ビルは、港区だけで六本木ヒルズ・アークヒルズ・虎ノ門ヒルズに続き、麻布台ヒルズを建設しました。いわば、東京で一番おしゃれな場所が「六本木ヒルズ」から「麻布台ヒルズ」に移っていくのです。

今年8月、森ビルCEO(最高経営責任者)は記者会見で『麻布台ヒルズにシリコンバレーのサンドヒルロードのような「東京ベンチャーキャピタルハブ」という空間を作りたい』と語りました。なぜ建設会社が「サンドヒルロード」にしたいと話すのか不思議でした。例えば、調べてみたら日本では珍しくも「VC」が弁護士事務所よりも家賃を多く払っていたりするのでしょうか?そんなことはないでしょう。

今年11月にオープンした麻布台ヒルズの夜景の様子。東京・六本木ヒルズ内の森タワー52階の展望台から見た風景。一番高い建物が麻布台ヒルズの最高層ビル(約330メートル)です。奥の赤いライトは東京タワー/ 六本木ヒルズ展望台Facebook

34年かけた再開発...日330mランドマーク完成 東京麻布台ヒルズ11月オープン/2023.8.9

緑地以外にも差別化できる点がある。日本の主要ベンチャーキャピタル70社を一堂に集めた「東京ベンチャーキャピタルハブ」を取り入れたのだ。都知事は『東京が世界の主要都市と競争して勝たなければ日本の未来はない』とし、『グローバルな人材や企業に選ばれる都市にならなければならない』と述べた。単に企業が入居するビルではなく、スタートアップのような新興企業を支援する役割まで担うという。森ビルは、麻布台ヒルズを日本版サンドヒルロードとして育てていく計画だ。アメリカのシリコンバレーにある道路であるサンドヒルロードは、周辺に150以上のベンチャーキャピタルが密集しており、スタートアップの聖地と呼ばれる地域である/2023.8.9

「私は麻布台ヒルズが羨ましい」...スタートアップに本気の森ビル

ちょい事情通の記者は10月、森ビルの辻信吾最高経営責任者(CEO)にインタビューしました。日本の革新的な建設企業である森ビルがテーマでした。

紙面の都合で掲載できませんでしたが、意外にも森ビルのスタートアップへの真摯な姿勢が伝わってきました。当時の質問はこうでした。「VCハブという発想自体は斬新、しかし、スタートアップは時間がかかる。支援したからといって、すぐに森ビルにお金は入らないのでは?」 

[辻慎吾CEOの回答]「そうですね。おっしゃるように、ベンチャーキャピタルを集めたからといって、他の弁護士事務所と家賃は変わりません。むしろ弁護士の方が良いかもしれません。 (スペースを貸す側としては)テナントは誰でもいい、家賃をしっかり払ってくれれば。というのが以前の建設会社の発案です。」

森ビルはやはり良いテナントを求めています。 「長く続く」という部分で。例えば、麻布台ヒルズにApple、Google、 facebookのような成長企業(日本法人)を引き寄せたいですし、そのため連れてくるのです。やはり先ほどのインターナショナルスクールと同じ発想ですが、世界の都市と比べると日本ではスタートアップが育たないんです。」

「(過去の東京の)拠点がどこだったかというと、今までは渋谷で、渋谷はそういう企業(スタートアップ)が集まってはいるものの、集まって何かをやっているかというと、バラバラに動いています。しかしそんな中で、アーチヒルズやCICでは大きなイベントスペースを使って、年間200回程度の様々なイベントを実施しています。そこでマッチングするのです。いろんな人が来てくれました。日本はようやく政府が本格的に動き出したので、今どんどんスタートアップが育っているところです。」

「やっと、アーチもCICも満員になったというような状況ですが、『スタートアップ企業が入居するスペースだけ作ればスタートアップが成長するのか』というと、「お金」がついてこなければ(成長も)ついてきません。では、(日本の)ベンチャーキャピタルはどこにあり、どうなっているのか。シリコンバレーなどにはサンドヒルロードというベンチャーキャピタルが集まっている場所があります。集まると何が起こるかというと、情報交換が行われます。同じ建物にあり、同じ空間を使うことになるので。」

「『そういう空間の存在は日本でも意味があるんじゃないか』という話をいくつかのベンチャーキャピタルに聞くと、「そうだね」と答えられます。ただ、彼らは『そういう空間がどんなオフィスビルでもいいかというと、そうではない。 (これから日本を代表する最高の都心である)麻布台ヒルズなら意味があるだろう』と言います。 (東京ベンチャーキャピタルハブは)神谷町周辺のフェデリック(麻布台ヒルズ内の一棟)に入居するのですが、みんな『あそこなら』と言うのです。もともと過去にアークヒルズにベンチャーキャピタルの拠点を最初に実験的に作ったことがあるんです。そこのベンチャーキャピタルがどんどん大きくなって、今回(麻布台ヒルズに)移転しているというケースもあります。」

「必ず、ちゃんとした装置も作られねばなりません。空間があっても、悩みながらやって行かないと、望むようなことは起こらないと感じました。森ビルは「空間」を作るのが仕事であり、そのきっかけ(仕掛け)を作るのが仕事です。その後は、スペースと後押ししてくれる人たち(スタートアップやベンチャーキャピタル)がことを起こしてくれるでしょう。森ビルは今一度、そうした『イベント』等を運営面でお手伝いします。」

「私は麻布台ヒルズが羨ましい」...スタートアップに本気の森ビル

以下は辻CEOの回答原文です。より本音に近いと感じられる原文のコメントです。

[質問=ちょい事情通の記者] 

ちょっと印象深かったのが、ベンチャーキャピタルハブです。まあ今、岸田政権も結構スタートアップとか、繰り返し発信はしてるんですけれども。どうなんでしょう、こういう発想自体は実はちょっと、 斬新だったんですけれども、スタートアップって結構時間かかるんじゃないですか。手伝ってあげたって、お金が森ビルに入ってくるわけでも実はないんです。

[回答/辻CEO]

「そうなんですよ。おっしゃるように、ベンチャーキャピタル集めようと、 他の弁護士事務所を集めようと、家賃変わんない。むしろ弁護士の方が良かったりするじゃない。だから誰でもいいんですよ、テナントは。家賃払ってくれる人なら。っていうのが今までのデベロッパーの発想なわけですよ"

"だけど、うちはやっぱいいテナントを入れたいのね、長く っていう部分が。例えばここにappleとかgoogleとかfacebookとか、ああいう成長するような企業を引っ張りたいって言って持ってきてるよね。それと合わして、やっぱりさっきのインターナショナルスクールと同じ発想なんだけど、 その世界の都市と比べてスタートアップが育たないんですよ、日本は。そうすると、その拠点がいるわけで、今まで渋谷だったんだけど、 渋谷はそういうやつが集まってるけど、集まって何かをしてるかっていうと、別にバラバラに動いてるわけ。」。

「だけど、虎ノ門のアーチとかCICは、はい、そこで固まって大きなイベントスペースを持ち、そこで年200回ぐらいの いろんなイベントを行うんですよ。そこでマッチングするわけ、いろんな人が来てっていうのをやって、スタートアップが、ようやく政府が本腰を入れたから、今どんどんスタートアップが育とうとしてる。だからもうアーチもCICも満杯なんですよっていう時に、スタートアップの企業がいる場所さえ作ればスタートアップが育つかって言うと、 金がつかないとつかないんですよ」

「そうすると、じゃあベンチャーキャピタル、VCがどこにいてどうなってんのっていうのがあって。シリコンバレーなんかはサンドヒルロードってベンチャーキャピタル集まってるところがあって、で、集まると何が起こるかっていうと、 彼らが情報交換するんですよ。同じビルにいて、同じそのスペースを使えばっていうので、それを、そういう集まったものは日本でもありなんじゃないのっていうのを、何社かにずっと声をかけていくと、 ありだよねって言って」

「ただ、彼らは、どっかのオフィスであったらダメなの。 麻布台ヒルズだったらあるよねっていう、神谷町の周辺の、あのフェザリックの、あそこに入るんですけど、あそこならっていうので。で、元々、アークヒルズにベンチャーキャピタルの拠点を最初に実験的に作ったのが昔あって、 で、彼らがだんだん大きくなってきて、彼らがこう移転してくるのもあるんですけど。」 

「だから必ず仕掛けをしないと。場があって仕掛けがないと物事は起こらないんですよって思ってて。で、僕らは場を作るのと、仕掛けを作るんですよ。あとはその場と仕掛けに乗ってきた人たちが物を起こしてくれるわけで、それで起こすのをもう1回手伝うわけです。そのイベントしたり、運営面で。」 

森ビルグループが建設した東京都心の超高層複合施設「麻布台ヒルズ」の全景を収めた鳥瞰図。麻布台ヒルズは、日本の東京都心部を開発する事業で、1989年に再開発組合が設立されて以来、34年をかけて最近完成した。10数棟の建物が集まった複合施設だ。/森ビル



/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
記事を書いた人
ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)

朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。

関連記事

  • ホーム
  • 企画記事
  • [東京スタートアップフォーラム]&[麻布台ヒルズの本音]「私は時々麻布台ヒルズが羨ましい」