【カンマ】メリークリスマス、2023年を定義する方法
【カンマ】メリークリスマス、2023年を定義する方法
メリークリスマス、そしてカンマです。ちょい事情通の記者たちは3年前、「世界のすべてのスタートアップを応援します」というモットーで始めました。スタートアップという言葉さえ付いていれば、「なんだか全部うまくいきそう」な、そんな頃でした。
一ヶ月前、親しい後輩の起業家と夕食の席。 「投資家から数字を作らなければならないといわれて、受け取ったお金で一生懸命マーケティングして走り、難しくも数字を作った。数字だけ作れば追加投資してくれると、そう聞いてたんだ。だけど、今は違うって。うちも外には言わないが、リストラしているところだ。」
「世界のすべてのスタートアップを応援する」とした3年前、当時は知りませんでした。応援というのがどれほど難しいことか。ただ起業家に会って、彼らのストーリーをそのまま世界に伝えるのが応援のすべてだと信じていました。ちょい事情通の記者たちは、ただスタートアップについてちょい事情通なだけなのです。
結局「時間」なのかもしれないという気がします。同じ場で変わらず、最後まで見守る、それがちょい事情通の記者たちの応援なのかもしれません。3年間、ちょい事情通の記者たちから様々な形で、コンテンツとしてお送りしたスタートアップだけで200カ所を超えます。2023年に消えた会社も少なくありません。今年のスタートアップでは「便りがないのは良い便り」ではなく、便りがないというのは、いつも、静かなリストラだったり、あるいは消えたという話のように感じられました。
一昨日ギャラリーをしている知人の家に行くと、テーブルの上に「naamzip(ナムジプ)」のロゴのついたティッシュケースがありました。 naamzipのキム・ソンヨン代表とはかなり前に別の縁で知りあった仲であり、「絶対会おう」と話していたのに2、3回通話だけしたきりでした。naamzipは今年6月30日サービスを終了しました。2017年にスタートしたnaamzipは昨年にはDanggeun Market(タングンマーケット)とサービス連動を行い、最高の成長期待スタートアップでした。サービス終了後の話はまだ聞いていませんが、熱い人であるため、また別のストーリーを持って、やって来ることを期待しています。
「2023年」をどのような年だとするかは、2024年が定めることです。変わらず、起業家が抱える役目でしかないのです。ちょい事情通の記者は、同じ場所から最後までスタートアップを見守ります。無意味だと指摘する人がいようと。
メリークリスマス。
朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。
関連記事
-
バーチャルアイドルPLAVEはどのように非主流を乗り越え、成功することができたのか?
#韓国 #K-POP #メタバース #MZ世代 #Z世代 -
韓国の企業エコシステム革新を目指すベンチャー企業法の変化
#韓国 #スタートアップ #法律 -
BERKSHIRE HATHAWAYの株主総会全文、バフェットが語る投資と人生
#ちょい事情通の記者 #AI #IT -
韓国スタートアップ資金調達動向まとめ:2024年4月
#月間スタートアップレシピ #資金調達 #AI #コンシューマーテック #ソフトウェア #フィンテック -
(2/2)学生創業の夢を支援する「創業中心大学」-株式会社NAWA ソ・ヨンホCEO|KOREA STARTUP INSIGHTS
#連載 -
(3/3)いつも付きまとうビザの話|韓国在住日本人サラリーマンが語る【"韓国で働く"にまつわる話】
#連載