元NAVER Cloud(ネイバークラウド)専務のイ・ドンスが創業したAIコンピューティングソリューションスタートアップのA2SYS(エイツーシス)が、160億ウォン(約16億8,311万円)規模のシード資金調達を行なった。5月の法人設立からまだ1ヶ月も経っていない段階での調達となる。投資家たちはイ・ドンス元専務をはじめとする創業チームの専門性や市場の成長性などを高く評価した。

8日、ベンチャー投資業界によると、A2SYSは最近160億ウォン規模のシード資金調達を行なった。投資はCompany K Partners(カンパニーケーパートナーズ)が主導し、MIRAE ASSET(ミレアセット)ベンチャー投資、Korea Investment Partners(コリア・インベストメント・パートナーズ)、SBVA、Kakao Ventures(カカオベンチャーズ)などが参加した。

A2SYSはAIエージェントの演算を効率化するソフトウェア(SW)とハードウェア(HW)の統合ソリューションを開発するスタートアップだ。AIコンピューティングのプロセスで発生するボトルネックをSWとHWの両面から同時に解決するという点が差別化要素となっている。AIエージェント設計支援、AIモデルの圧縮・推論加速、次世代メモリソリューションの3つのサービスを提供する。

A2SYSが創業1ヶ月で160億ウォンのシード資金調達を行えた背景には、イ・ドンス代表ら創業チームの実力が挙げられる。イ代表はKAIST(カイスト)電気・電子工学部で学士・修士を取得し、パデュー大学で電気・コンピュータ工学の博士号を取得後、IBM ワトソンリサーチセンター、サムスン電子、NAVER CloudなどでAIコンピューティング分野の事業を牽引してきた専門家だ。

創業には、イ代表と共にサムスン電子・NAVER Cloudでの事業運営経験を持つクォン・セジュンCSO(最高戦略責任者)とパク・ベソンCPO(最高製品責任者)も参加した。さらにNVIDIA(エヌビディア)とMeta(メタ)出身で、世界3大コンピュータアーキテクチャ学会である「MICRO」「ISCA」「HPCA」すべての殿堂入りを果たしたユ・ミンスKAIST電気・電子工学部特別教授も合流し、CRO(最高研究責任者)に就任した。

今回の投資を主導したCompany K Partnersは「A2SYSは、NAVER CloudにおいてAIインフラの需要側・供給側・サービス提供側という三つの立場を同時に経験した韓国内最高水準の人材が一つのチームとして集まり設立した会社だ」とした上で、「そこにコンピュータアーキテクチャ分野の世界的権威であるユ・ミンス教授の学術的成果が組み合わさることで、強力なシナジーが生まれると期待している」とコメントした。

A2SYSが狙うAIコンピューティング関連市場も急速に拡大しているとの評価がある。近年AIエージェントの普及が進む中、データセンターなどのコンピューティングインフラでは応答遅延などのボトルネック現象が本格化している。投資家たちは、こうした問題を解決するソリューションへの需要が継続的に拡大している状況で、創業のタイミングが合致したと評価した。

Company K Partnersは「インフラのボトルネックをSWの効率化あるいはHW構造の変更のどちらか一方で解決しようとする取り組みはこれまでも存在したが、A2SYSはSWとHWを同時に狙うことで根本的な構造を革新する」と述べ、「それを実際に実現できるチームの実力を信じて投資を決定した」と付け加えた。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026060814240869176