「CAVEDUCK(ケーブダック)はクリエイターと収益を分け合う仕組みで、YouTubeに似たモデルとなります。こうした事業は結局、良質なコンテンツをどれだけ多く確保できるかがカギとなりますが、これを好循環構造で解決したのが印象的でした。半数以上が海外ユーザーという点で、スケーラビリティも大きいと判断しました。」

Warp Spaceの43億ウォン(約4.5億円)規模のシリーズAラウンドに参加したID ventures(IDベンチャーズ)のパク・ソンヨンチーム長は投資の背景についてこのように説明した。Warp Spaceは2023年5月に設立されたスタートアップでAI(人工知能)キャラクターチャットプラットフォーム「CAVEDUCK」を運営している。CAVEDUCKは、ユーザーがイメージ、好み、性格などを設定して自分だけのAIキャラクターを作成し、これを他のユーザーと共有して自由に会話できるようにするプラットフォームだ。

AIキャラクターと対話するためには課金せねばならず、これをWarp Spaceとクリエイターであるユーザーが分け合う仕組みとなっている。2024年10月、モバイルアプリとしてAndroidとIOSに同時リリースされたCAVEDUCKは現在、累積加入者数100万人以上で、このうち67%が海外加入者である。国別ユーザー数は韓国が33%で最も多く、米国16%、日本9%、メキシコ6%、台湾5%など広く分布している。ユーザーが直接制作して公開したキャラクターは11万個を超える。

パク・ソンヨンチーム長は「AIキャラクター事業はグローバル市場で恐ろしい成長を見せているモデル」とし「今後ショートフォームなど総合コンテンツプラットフォームに成長できると期待している」と語った。

CAVEDUCKがこうしたスピードでユーザーを増やすことができたのは、ユーザーが自分自身のキャラクターを作るという特徴のためだと分析されている。整った、大衆的というわけではない、様々なキャラクターがむしろ人気の要因となっているのだ。

Kona Venture Partners (コナベンチャーパートナーズ)のキム・ジニョン部長は「主流ではないキャラクターを好む一種のサブカルチャーファンダム現象」とし「ユーザーが制作し、設定したキャラクターの世界観などを基に、膨大な叙事詩を一緒に使用できるという点も魅力的な要素として作用しているようだ」と分析した。

投資家は特にCAVEDUCKのスケーラビリティに高いスコアを与えた。キム部長は「既存の小説や漫画などIP(知的財産権)ホルダーと連携でき、拡張可能性が高いと思う」とし、すでにファンダムを保有したキャラクターとチャットなどを行うことができれば、コンテンツ市場内の意味のある需要が期待できる」と語った。また、「CAVEDUCKにかかる原価ともいえるLLM(巨大言語モデル)のコストは中長期的に低くなると予想されているため、収益性の側面でも肯定的に見ることができた」と付け加えた。

Warp Spaceは今回の投資金を基に、急速に成長するグローバルAIコンパニオン(同伴者)市場の攻略に本格的に乗り出す計画である。AIコンパニオンとは、AIを活用して感情的な欲求を埋める同伴者的サービスを意味する。市場調査機関のマーケットUSは、グローバルAIコンパニオンアプリ市場規模が2024年の108億ドル(約1.7兆円)から年平均39%成長していき、2034年には2908億ドル(約46.4兆円)に達すると予想した。

Warp Spaceのキム・ヨンビン代表は「今回投資された資金はR&D(研究開発)とマーケティング、そしてユーザー補償費用などに活用する予定」とし「海外市場を中心に積極的なマーケティングも行っていく」と語った。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026040317114694227