【そのとき投資】新しいオンライン教育プラットフォーム、FutureScholēの「LiveKlass」

【そのとき投資】[その時投資]新しいオンライン教育プラットフォーム、FutureScholē(フューチャースコレ)の「LiveKlass(ライブクラス)」
イ・チュンウクTBT主席チーム長
@そのとき投資(私はその時、投資することを決めました)では、現役の投資家がなぜこのスタートアップに投資したのかを共有します。
ベンチャーブームの熱気は火傷するほど熱い。情熱とアイデアで一堂に会した創業者たちが誰も彼もなく、ベンチャー市場に飛び込み、アイデアを実行させる最も重要な要素である「お金」、つまり投資を誘致するためにベンチャーキャピタル(VC)に会う。創業者だけが切実なわけではない。
審査役もやはり創業者と同じくらい切実な気持ちで毎ミーティングに臨む。2021年も暮れ行く寒い冬、今年の投資はこのように終わっていくんだな、という惜しい気持ちを隠せずにいた時、「FutureScholē」のシン・チョルホン代表にTBT事務所で会った。そのミーティングでTBTとFutureScholēの縁がこれから続いていくということを確信できた。
歴代最高に熱かった2021年スタートアップ投資市場で、TBTの最後の投資は「FutureScholē」になった。
クリエイターエコノミー(Creator Economy)の胎動
現在、全世界的にクリエイターエコノミー市場は急速に成長しており、莫大な投資が進んでいる。 「クリエイターエコノミー」とは、インフルエンサー、ブロガー、YouTubeなどのクリエイターたちが自分たちだけのコンテンツ創作を通じて収益を生み出すことができるようにするエコシステムを意味する。
ネイバーブログ、インスタグラム、フェイスブック、YouTubeなどのメディアプラットフォームで、自らのコンテンツに熱狂するファンを集め、企業のマーケティングを支援するのは今日、あまりにも当然のことだ。最近になって最も大きく感じられる変化は、クリエイターが事業家に進化しているという点だ。
既存のプラットフォームから抜け出して、独自のウェブサイトやアプリを作成し、積極的に高い収益を生み出すために様々な試みを行っている。プレミアムコンテンツを別途製作したり、電子書籍、ニュースレターなどの製品を販売したり、コーチング、コンサルティングなどのサービスも提供している。
このようなビジネスフローに伴い、米国などグローバル市場ではクリエイターが登録者とファンを形成し、これを基盤にした収益創出を支援するサービスが継続的に増え続けており、関連市場の規模も大きくなるとともに、プラットフォーム間の競争も激化している。韓国もクリエイターのためのサービス市場が大きく開かれる初期段階に入ったと見られる。

知識クリエイタービジネスのためのSaaS、FutureScholēの「LiveKlass」は容易で親切である
FutureScholēは「未来の学校」という意味の教育プラットフォーム企業だ。知識クリエイターのD2CブランディングとビジネスのためのSaaSプラットフォームである「LiveKlass(https://liveklass.com)」を運営している。
既存の知識クリエイターたちは、収益を生み出すために難しく、複雑で、大変なプロセスを経験していた。悩みながらコンテンツを制作するという本質的なこと以外にも、受講生を募集し、募集した受講生に講義と入金口座を案内し、入金した受講生対象にZoomリンクと資料を送るという長い準備過程を経て講義を行う。
講義後もフィードバックをKakaoTalk(カカオトーク)を活用して行うなど、実益を生み出すためにクリエイターたちはとてつもなく非効率的なプロセスをこなさなければならないのが現実だった。
私が感じたLiveKlassの長所は、ユーザーの観点からこのプロセスを非常に容易に、手軽にするという点だった。 「LiveKlass」を通じ、知識クリエイターは、非効率的なプロセスを必要とせずに、容易かつ迅速に独自の独立したウェブサイトを開設し、自動的に支払いシステムを設定することができ、受講者の連絡や通知の自動化、学習成果追跡機能などを低価格で利用できる。
クリエイターにとって実用的で経済的な、助けになるプラットフォームなのだ。親切なサービスのためか、2019年6月にリリースしたLiveKlassは急成長している。2022年3月現在開設されたサイトは3,500個余りだが、これは1年前の130個と比較すると、なんと約27倍成長した数値である。
グローバル基準で推算されるクリエイター数が5千万人であることを考慮すると、今後も現在の急成長傾向は持続すると見られる。

LiveKlassは教育的効果が卓越している
「LiveKlass」はコンテンツ提供者であるクリエイター、すなわち講師の立場にのみ有用なものではなく、需要者である受講生においても教育効果が卓越している。
YouTubeで良質の無料コンテンツを見ることができ、AIが最適な正解を探してくれる時代だが、教育は依然として過去の産業時代方式にとどまっている。情報技術が発達し、オンライン教育は普遍的なものとなったが、通常VODのような一般的な方法を用い、伝達だけが行われており、需要者が期待するカスタマイズされた知識とノウハウの習得には限界がある。
このような状況において、受講生が講師からカスタマイズされた教育を受けたり、深いフィードバックを受けたりすることは期待しにくい。最近では、知識を教えるティーチング(Teaching)より個人の個別の問題解決を手伝うコーチング(Coaching)が重要になっている。
それが、リアルタイムの相互作用を通じてコーチング(Coaching)が可能な「LiveKlass」の先行きが明るい理由である。
また、「LiveKlass」は、オンライン教育の最新トレンドである「コホート・ラーニング(Cohort-Based Courses)」を実現する。コホートは囲いという意味から派生した言葉で、共通の特性を持つ人々の集団をいう。
つまり、共通の関心事を持った、参加意志が非常に高い同様の受講生たちと共にリアルタイムでコミュニケーションが行われるため、受講生たちは、より正確かつ迅速に本人が望む知識を積むことができる。ま
た、「LiveKlass」は、受講生が実際に感じる問題に合わせて、簡単に知識をアーカイブ(archiving)できるツールと機能を丁寧に用意しており、今後受講生が感じる教育的成果はさらに倍増すると期待される。
結論として、オンライン教育の最新トレンドである学習者中心の「Cohort-Based Courses」方式を最も効果的に適用したのがLiveKlassだ。
使命感を持って尽力する創業者とがっちりと一体となった専門家チーム
投資を決定する際には、市場、製品とサービス、業績、投資条件などを総合的に考慮する。これらの客観的な理性のハードルを超えた後は、少しややこしい領域の審査が待っている。審査役の心を動かせるか、である。
私は通常、この2つの気持ちが持てるときにスタートアップに投資を決定する。1つ目は「感嘆」、2つ目は「尊敬」だ。企業の製品とサービスが「感嘆」を呼ぶほど革新的で美しければ、投資を真剣に検討し始める。
前述したように、「LiveKlass」は感嘆するほど革新的でありながらも容易であり、今、絶対に必要なサービスを提供していた。そして既に、より良い発展方向も戦略的に構築されていた。
最終的に投資を確定するためには、創業者に対する「尊敬」が必要である。結論から言うと、シン・チョルホン代表は尊敬できる創業者だった。シン代表は10年以上教育関連事業だけにこだわった連鎖創業者(何度も創業を行っている創業者)だ。失敗してもまた立ち上がり、創業した。
なぜ、あえて教育事業にこだわるのかが気になった。シン代表の答えは簡単だった。 「教育機会の格差をなくさなければならない、というのが私の宗教のような信念であり、FutureScholēを通じてこれを実現するという確固たる夢がある」という。ビジネスミーティングにおいて、信念と夢を最優先に、話をする代表に出会うのは、珍しいことだ。
シン代表は続けて「苦しい暮らし向きの中で、一生懸命勉強して、名門大学に入学し、良い立場に上がっていくにつれ、教育格差に対する疑問が大きくなった。」と話した。そしてある日突然、その格差をなくすことが自分の使命である、という決心が生まれたという。社会への還元意識と不屈の実行力を持った創業者のシン代表は、尊敬できると感じた。
シン代表の誠実なリーダーシップと魅力のおかげで、「FutureScholē」には教育に本気な専門家が集まることになった。
インドで1億人以上のユーザーを持っている「Balance Hero(バランスヒーロー)」CTO出身のイ・ヨンテCTOをはじめ、NAVER CONNECT(ネイバーコネクト)財団出身のソン・サンスCSO、10年以上教育市場を遍く経験したキム・ソンウォンCOOなどが一堂に会した。信頼感のある経営陣だった。
冷静に数字を中心に判断するのを好むのだが、本当に投資したいという応援の心が生まれた。 「私たちは、知識を通し自分と世界の変化を夢見る人々を繋ぎます」という会社のビジョンのように、LiveKlassが韓国を超え、グローバルSaaSとして成長することを期待してみる。

シン・チョルホン代表(最前列最右側)FutureScholēチームメンバー、1月ビジョン樹立ワークショップ後/FutureScholē

朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。
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