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【ちょい事情通の記者】 テキストで見るSparkLabs DemoDay

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【ちょい事情通の記者】 テキストで見るSparkLabs DemoDay

退屈する暇がないスタートアップの世界、"Everything Everywhere All At Once"。

20日に行われたSparkLabs DemoDayイベントの写真 /SparkLabs


テキストのもう一つの力は効率の良さです。目や耳で見て聞くDemoDayではなく、ちょい事情通の記者はテキストで素早く読めるDemoDayをしばしば書いてきました。ちょい事情通の記者2号、イム・ギョンオプ記者が今回のSparkLabs DemoDayの中で注目すべきポイントとストーリーをピックアップしました。発表したスタートアップの方々には、内容を十分に伝えられず申し訳ない気持ちです。丸一日かかるDemoDayへの参加、短く単発的な記事では物足りなかった方は、以下の内容から必要な情報をピックアップしてください。


<キム・ホミン代表による歓迎の辞>

「"スタートアップの世界"で生きるというのはどんな感じですか?とよく聞かれます。そのたびに私は「映画の中にいるような気分」だと答えています。映画のように、スタートアップの世界には退屈な瞬間はありません。アクションがあり、ドラマでいっぱいで、毎日、24時間、新しい危機の連続です。これを映画にするとしたら、最近話題の映画「Everything Everywhere All At Once.」というタイトルほどぴったりなタイトルはないでしょう。」


多くの映画がそうであるように、スタートアップの旅路というのは、実のところ一つのしっかりとしたチームが集まり、世界を変えるために冒険をする物語です。そして、彼らは大きな困難に直面することになります。リソースもなく、常に数的劣勢で、失敗するしかない運命にあるように見えます。しかし、スタートアップの旅は成長の物語でもあります。彼らの旅は本当に想像を絶するほど遠くまで届き、その過程で新たな出会いがあり、チームはどんどん強くなっていきます。そして、一つの目標を達成するために全力を尽くすことになりますが、ここで私たちSparkLabsはどのような役割を果たすのでしょうか?私たちはサポートアクターです。


SparkLabsは、チームが困難に直面した時、リソースとアドバイスを提供するサポーターです。疲れたときにもう一度充電してパワーを取り戻せるランディングゾーン、ジャンプの準備ができたときに足場になってくれるランチパッド、そして避難所や休憩所になってくれる助っ人。SparkLabsのDemoDayはコンペティションではなく、celebration、お祝いの場です。この場で、私たちは皆さんと一緒にチームの旅路への勇気と献身を祝福したいと思います。そして今日この場に来られた皆さんもまた、スタートアップの世界で素敵なチームと一緒に未来のランディングゾーン、ランチパッド、休憩所となり、彼らのストーリーに参加していただければと思います。


もちろん、すべての映画がハッピーエンドで終わるわけではありません。スタートアップが苦難にぶつかる姿を見るのは、私たちにとっても容易なことではありません。しかし、「The Best Movies are comeback movies」、最も人気のある映画は大どんでん返しのある映画です。だから私たちは"The End"という言葉ではなく、"To be Continued"という言葉で彼らの次の冒険を一緒に準備したいと思います。」

SparkLabs キム・ホミン代表 /SparkLabs


スタートアップ10社の物語"To be Continued"

<S.lab Asia (エスラボ・アジア)>

「S.lab AsiaのCold Chain総合ソリューション - Bound Xをご紹介します。お客様が、Bound Xで温度範囲と輸送手段パッケージとデータログなどを一括選択すれば、自動的に出荷ブッキングが行われ、業務を簡素化することができます。そして、ブッキングが完了した輸送はデータを合わせてモニタリングすることができます。また、トラブル発生時にもリアルタイムで対応できます。お客様は、リアルタイムで温度の逸脱前警告通知を受け取れるだけでなく、現在の状況に合わせてパッケージや輸送手段を替えることもできます。」


「Bound Xはハードウェアとソフトウェアをサブスクリプション購入するSaaS型ビジネスモデルです。 s.labはCOVID-19ワクチン機器市場シェアNo.1のメーカーで、韓国全国民の70%に相当する約7,200万ダースのワクチン輸送に貢献しました。これを基に、これまでSparkLabsをはじめとする韓国有数の投資家から合計228億ウォン(約22.9億円)の資金調達を行いました。確定したARRは約92億ウォン(約9200万円)です。今後、シンガポール、ベトナムなどアジア圏に拡大し、2027年までに1,000億ウォン(約100.5億円)の売上を達成する予定です。」


<FluentT(フルオント)>

「バーチャルヒューマンを実装するには、膨大な時間とコストがかかります。ヘッドギア、50個以上のセンサー、専用スーツなど高価な装備が必要で、費用は最低1億ウォン(約1000万円)以上はかかるのです。また、撮影したものを後から加工する方法だけでは1ヶ月以上かかり、リアルタイムの会話時の表情の表現に限界があります。従来のバーチャルヒューマンを作っていたディープフェイク技術では、演者の顔の正面だけを変えることができ、多角度から繊細な動きをすることはできません。」


「この問題を解決したFluentTのバーチャルモーションを紹介します。高価な機器がなくても、PCやモバイル環境でバーチャルヒューマンを実装できるようになりました。企業が保有しているアバターにVMプラグインをインストールし、半自動でボーンを付けるだけで、バーチャルヒューマンがモバイル機器でユーザーの動きをリアルタイムでコピーします。FluentT独自の加速度、キャリブレーション、逆運動学アルゴリズムを組み合わせることで、バーチャルヒューマンがリアルタイムで50種類の顔の動きと60種類の体の動きを真似ることができ、俳優を雇い、専門的に収集した感情データにより、顔に8種類の感情も反映することができます。数ヶ月で、動かしていたアバターをリアルタイムで動くよう実装できます。」


「当社は23年のサービス開始後、LINEのACRZサービスにボリュームライセンス契約を締結し、LG U+、ハンコムとはPoC進行及び海外企業と接触中です。これに基づいて第1四半期の売上高2億ウォン(約2000万円)、年間売上高6億ウォン(約6000万円)を予想しています。LINEと共に日本市場への同時進出はもちろん、アバターモーション市場が最も活発なアメリカ市場に進出し、27年までにグローバル15社の大手企業と売上1,200億ウォン(約120.7億円)を達成します。」


<UUUUU>

「ネイル界のイノベーションをご覧ください!私たちUUUUUUは特許を取得した新素材で爪にぴったりと密着させることで、もはや、このように髪に触れただけで髪が挟まれることもなく、そのおかげで2週間以上維持することができます。また、UUUUUUは、お客様が今まで切望していた様々なデザインを作ることができます。デザイナーが40時間かけて描いたネイルデザインを1時間で完成させるAI画像トレーシング技術と金型を使用しない多品種少量生産可能なシステムを構築しました。このように、ブラッドピットのタトゥイストのドイ、SEPHORA(セフォラ)やBYREDO(バイレード)とコラボしたネイルアーティストNail Jerksなど、有名アーティストとのコラボレーションを通じて、UUUUUUUでしか出会えないデザインをリリースしました。アーティストのグローバルファンダムで紹介された結果、10ヶ月で27カ国で3~5万個以上販売し、韓国だけでなくグローバルに成功裏に進出しました。」


「私たちは、米国、日本、カナダ、オーストラリアなど27カ国で顧客を確保し、21年5月のサービス正式リリース以降、2022年売上高4.3億ウォン(約4300万円)で出発しました。そして今年2023年、米国Costcoとの契約で米国を中心としたグローバル流通チャネルを拡大しています。今後、各国のファンを持つグローバルネイルアーティスト、そしてK-POPアーティストとのコラボレーションを基にグローバル展開を加速し、27年1.1億ウォン(約1100万円)の売上を達成します。」


 <Eatmapl(イートマプル)>

「腎臓病をはじめとする糖尿病、高血圧の人口は約2,000万人に迫り、(患者食を感じさせる背景画像(食事+医療))患者食の市場規模は10年でなんと5倍に成長し、現在2兆5千億ウォン(約2500億円)規模で形成されています。しかし、現在の患者食は栄養に重点を置いているため、おいしくなく、患者さんが継続的に摂取することが難しくなっています。しかし、万が一、患者さんが食べてはいけない成分(栄養成分表示)を摂取してしまうと、これは命に直結するため、患者さんにとって食事は恐ろしく、難しく、おいしくない苦痛の対象です。」


「もう患者さんを安心して、簡単で美味しい楽しい食事に戻してくれるデータベースの患者状態別食事療法サービス「맛있저염(マシッチョヨム/おいしく庭園)」をご紹介します。患者さんが健康、食事、個人データを入力すると、病気の段階、栄養構造を把握し、食療法を診断するプロセスに入ります。診断結果によって摂取しても良い範囲内で開発された600種類以上のオーダーメイドメニューを、ミルクキット、冷凍弁当、レトルトなど様々な形の製品で受け取ることができます。食事療法の実践と事後管理のために、맛있저염(おいしく低塩)は臨床栄養士と進める個別栄養コーチングサービスや健康、栄養レポート機能も提供しています。特に個別オーダーメイドの食事ケアサービスは、1食10,000ウォン(約1000円)以下で、ヤンニョムチキン丼、サワラの柚子焼き、干豆腐ラザニアなど毎日違うメニューを体験することができます。」


「Eatmaplは、要求が厳しく難易度の高い食事を必要とする腎臓病患者2万人にサービスを提供し、72%の高い再購入率を維持、2022年には売上14億ウォン(約1.4億円)を達成しました。Eatmaplは、腎臓病患者のため「맛있저염(おいしく低塩)」ブランド立ち上げを始め、様々な患者の栄養管理のために糖尿病患者のため「맛있저당(おいしく低糖)」、癌患者のための「맛있고영(おいしく高栄養)」甲状腺癌患者のための「맛있저요(おいしく低ヨウ素)」でパイを拡大し、今年50億ウォン(約5億円)の売上達成を予想しています。訪問介護業者、シルバータウンなど栄養コーチングソリューションが必要なところにB2B事業拡大を通じて2026年売上400億ウォン(約40.2億円)を達成します。」


<VannilaBrain(バニラブレイン)>

「オンラインコマースセラーのほとんどが手探りの商売をしていることをご存知ですか?価格を100ウォン(約10円)下げるだけで、販売量が増えることがあります。しかし、200ウォン(約20円)下げると逆マージンが発生することもあるのです。これは、商品の価格を決められないためです。商品の価格を決めるには、為替レート、製品原価、手数料、税金を差し引いた実質マージンを知り、それを分析する専門知識が必要です。このため、各通販サイトにアクセスした後、Excel FileをいちいちDownloadして分析する必要があり、この作業だけで1商品につき1日平均2時間以上を費やさなくてはなりません。そのため、セラーは...適当につけることになります。こうして、完売か在庫処分か。つまり、天国と地獄の間で一日一日を過ごしています。」


「オンラインセラーの手探りの商売に光を当てるsellerkingをご紹介します。通販サイトのアカウントをsellerkingに連動すると、散乱していた売上精算データを自動でまとめて分析し、ダッシュボードの形で表示します。これにより、商品ごとに1日2時間かかっていた売上精算が、ワンクリックで可能になります。それだけではありません。通販サイト別売上、精算金の推移、商品別売上/マージン分析機能を通じて、いくらで売れば販売量が増えるのか


在庫をいくらで処理すれば損失が少なくなるか、為替レートなどのコスト変動にどう対処すべきか、今やセラー達は意思決定をサポートするデータの専門家を手に入れたのです。その結果、当社の顧客A社はsellerking導入1ヶ月で月の売上が300万ウォン(約30万円)から3,000万ウォン(約300万円)まで、なんと10倍に増加しました。今年3月から有料サービスを開始 / 40のベータ版顧客のうち30%が有料移行しました。」


<REMEX(リメックス)>

「グローバル返品、果たしてEコマース販売者にとっても簡単なことでしょうか?オンライン返品されたものを再販売するには、販売者は本当に多くの困難があります。様々なチャンネルから入ってくる多数の返品商品をチャンネル別、商品別、購入者別にいちいちチェックしなければならず、再販のために検品、テスト、再梱包、等級判定などの複雑なプロセスを経なければなりません。しかし、コストがかかるため、売り手は返品された商品を本国に持ち帰ったり、ダンピングしたり、廃棄したりしています。これは、1,060兆ウォン(約106.6兆円)のグローバルEコマース返品市場において未解決の課題として残っています。」


「これらの問題を解決した、グローバルeコマース返品管理プラットフォーム、REMEX(リメックス)をご紹介します。REMEXは、返品管理自動化プログラム「REMEXマネジメント」と現地パートナー倉庫を通じて、米国でこの問題を解決しています。1)販売者の通販サイトとREMEXプログラムを連動し、2)各商品別の返品管理マニュアルを設定すれば、完了!消費者から受け取った返品はすべてREMEXハブに回収され、あらかじめ設定したマニュアルに従って検品、テスト、再梱包を経て再販可能な商品に分類されます。これにより、顧客A社は再販を通じて約14倍の売上上昇効果を経験することができました。REMEXは現在、米国カリフォルニアとニュージャージー州の現地倉庫とパートナーシップを結び、米国での返品管理を実施しており、今年末までに60万ドル(約8050万円)の売上を見込んでいます。


<Copykle(コピークル>

「Just Do itのように、すべての企業は自社の製品や企業理念を代表するワンフレーズを作りたがっており、その「ワンフレーズ」を作る作業を「コピーライティング」といいます。そうしたコピーを作るためには、複雑で細かいプロセスが必要です。コピーライティングは大規模な広告代理店を中心に市場が形成されています。しかし、果たしてコピーライティングは大企業にだけ必要なものでしょうか?当社の経験上、コピーライティング、つまり会社や製品をアピールできるその「ワンフレーズ」を必要としているのは、中小企業の方々です。しかし、高価な広告代理店を雇うことは不可能ですし、フリーランスの費用すら負担になります。」


「中小企業のためのGenerative ai、Copykleです。XL アメリカーノ :一日を始める大きな力。Copykleを利用しているカフェの社長さんの事例を見てみましょう。コピーを変えただけで、売上が2倍になる奇跡のようなことが起こります。販売する商品やブランドの名前を書き、商品に関する情報を入れると、2秒ごとに新しいコピーライライティングの文章を作成してくれます。なぜこれが可能なのでしょうか?私たちは約100件のマーケティングコンサルティングと、Naverショッピング/Wadiz(ワディーズ)/各種SNSなどのコピーを5,000個制作し、コピーライティングのノウハウを得ました。最も成功するコピーは心を動かす、感性的なコピーであることに気づき、当社のすべてのノウハウを詰め込み、感性的なAIエンジンを作りました。さらに、韓国データ産業振興院とテレビCMを通じて、ここ2年間で優れた成果を出したコピー30万件のビッグデータを追加学習し、広告に最適化されたエモーショナルAIが誕生しました。」


<yakollyeo(ヤコルリョ)>

「専門医薬品の流通は病院卸売と一般卸売の2トラックで供給されます。病院卸売とは、特定の病院のみに納品する卸売を指します。その病院で処方品目が変更されるたびに余剰在庫、有効期限間近の在庫が常に発生しますが、販路が見つからず廃棄されたり、安く販売される専門医薬品は年間5兆ウォン(約5000億円)に達します。さらに残念なのは、このような流通構造の悪循環が、患者に必要な医薬品のタイムリーな供給を妨げていることです。」


「yakollyeoは、病院卸売業者が保有する余剰在庫を薬局と直接取引へと繋げることでこの問題を解決します。当社はサービス正式リリース前の2年間、卸売間取引をオンライン化し、全国500の病院卸売のうち300を確保しました。病院卸売は、yakollyeoに薬だけ載せれば、その薬を扱う薬局に販売することができます。特に有効期限が残り短い在庫は、yakollyeo会員である薬局に通知し、1週間以内に処分できるようお手伝いします。このようにyakollyeoを通せば、安く売る代わりの5%の追加マージンのみでなく、廃棄ロスまで削減することができるのです。yakollyeoは薬局の再購入を促進するために、製品別の有効期限に基づいたDyanamicマイルシステムを構築しました。薬局は必要な薬をより多くの積立金をくれる病院卸売を選択して購入することができ、有効期限が短い薬を購入すると最大20%までの積立金を受け取ることができます」


<queenlive(クイーンライブ)>

東大門(トンデムン)の商人たちも、「ライブコマース」を導入するために、放送機能があるSNSを使っています。しかし、SNSは、ライブ放送機能だけで、商品登録ができないだけでなく、注文確認はExcelを使用、顧客対応は、別のメッセンジャーを介して行われており、セラーは、多くの不便を感じています。顧客も注文をするために携帯電話番号をコメントに残し、返品やキャンセルをするためにはもっと多くのラリーが行き交います。このように放送進行から注文処理までで、なんと4時間かかります。」


「これらの問題を解決する40歳~50歳向けライブコマース、「queen live」を紹介します!東大門の商人たちは「queen live」を通じてライブ放送から商品登録、注文処理、顧客対応まで全ての過程を一度に処理することができます。顧客が購入し、販売者が発送するまで、4時間かかっていた従来の作業を10分に短縮しました。これで顧客はウェブ上で直接注文を行い、注文確認、変更、キャンセルまで販売者とリアルタイムでコミュニケーションをとることができます。当社はqueen liveをリリースしてから2年で合計50万人以上の会員数を達成し、今年は数万人で10億ウォン(約1億円)の取引額を見込んでいます。」


<MUZLIVE(ミューズライブ)>

これまでMUZLIVEはSM、YG、ワーナーミュージックなど様々なレコード制作会社との協業を通じて、BLACKPINK(ブラックピンク)、NCT、ジェイソン・ムラーズ、スヌープドッグなど400種類以上のKiT ALBUM(キノアルバム)を発売してきました。これにより、2018年当時17万枚の販売を記録したキノアルバムは、現在580万枚売れ、30倍以上の成長を記録しています。また、全世界211カ国で使用されているキノアルバムは、新しいグローバルスタンダードとなっており、韓国はもちろん、イギリス、オーストラリア、ドイツのグローバルレコードチャートで正規アルバムとして集計され、ビルボードチャートとの協議も進んでいます。」


「実際のところ、すべてのミュージシャンは自身のフィジカルアルバムをリリースすることを夢見ていますが、アルバムをリリースするプロセスは非常に複雑で、多くの費用がかかります。MUZLIVEは2年間の自動化生産工程の構築を通じて、これらの問題を全て解決しました。今やKiTbetterのStudioサービスを通じて、世界中のミュージシャンが「制作費なしで」自分のフィジカルアルバムをリリースすることができるようになりました。昨年5ヶ月間の韓国国内オープンベータテストを通じてすでに300人以上のミュージシャンが参加し、5000枚以上の販売を記録したKiTbetterは、今年3月15日SXSWミュージックフェスティバルを通じて米国市場にデビューし、現場で多数の米国ミュージシャンが直接自分たちのキノアルバムを発売して熱い反響を受け取り、現在ニューヨークとLAでグローバルトップミュージシャンのキノアルバムのリリースが活発に協議されています。」

SparkLabs DemoDayに参加したスタートアップが一緒に撮影した記念写真 /SparkLabs


Amr Awadallah Vectara(アマール・アワダラ・ベクタラ)代表とGenerative AIについての対話

アマール・アワダラ氏(左から)、チャ・サンギュン教授、イ・ハンジュ代表が対談する様子 /SparkLabs


以下は、アマール・アワダラ・ベクタラ代表とBespin Global(ベスピングローバル)のイ・ハンジュ代表、ソウル大学データサイエンス大学院チャン・サンギュン初代院長の対談からアマール代表の話を抜粋したものです。アマール代表はGoogleクラウド部門の副社長出身で、昨年1月に生成型AI企業Vectara(ベクタラ)を創業したAI業界の専門家です。


「今、私たちは全員、史上初めて人工知能と機械が私たちの言語を理解し、私たちが望む方法で会話をすることができるようになったという事実を明確に認識していると思います。そしてこれは前例のないことです。だから私は今起きていることが、iPhoneが生まれた瞬間ほどではないにしても重要だと考えています。iPhoneが登場した時、一般人はマウスとキーボードを使用していたところから、今では誰でも手と指を使って拡大・縮小し、アプリと相互作用を生み出すことができるようになりました。おかげで、世界中のより多くの人がソフトウェアを使用できるようになりました。しかし、もう少し深く考えてみると、私たちはより自然な方法でお互いに相互作用を生み出したい、会話をしたいと思っています。例えば、ここに私たち3人の姿が写っている写真があります。この絵にバナーを入れたいと言えば、今ではフォトショップの使い方やマウスやメニューの使い方を覚えることなく、絵にバナーが表示されます。今や、人工知能は人が話した言葉の意味を真に理解する能力を持っています。」

 

「昨年10月に会社を設立しました。VectaraはあなたのデータのためのChatGPTだと話しています。例えば、SparkLabsのようなアクセラレータやVCが起業家から受け取ったすべてのIR資料を持って投資メモを作成し、なぜ投資したのか、なぜ投資しなかったのか、なぜこの驚くようなプラットフォームに投資したのかなど、データと会話をすることができ、データに尋ねることができると想像してみてください。あ、この前、ブロックチェーン分野で誰かが私にアイデアを提案してきた際、自分がなぜ拒否したのか、このシステムは拒否した理由を会社が保有する様々な資料を分析して、会話を通じて教えてくれます。パワーポイントのリンクや投資メモのリンクが表示されるのではなく、同僚や社員と会話するように教えてくれるのです。検索エンジンにおいては、答えを見つけるために多数のリンクを読まなければならない従来の方式、検索エンジンを脱却しています。そして、断った理由についてもっと詳しく教えてほしいと言えば、もっと詳しく教えてくれますし、推論することもできます。例えば、もしや、このスタートアップのアイデアはブロックチェーン分野ではない別分野のアイデアだったのでは?であるとか。当社は企業データ、レポート、メモ、リサーチ資料を分析する驚くべき機能を持っており、まるで人と話すように会話することができます。」


「コミュニケーションインターフェースを示すために、iPhone登場の比喩を使いました。しかし、全世界に与える影響力だけを見れば、iPhoneよりも大きいです。つまり、産業革命よりは大きくなくても大きな出来事だということです。産業革命は、機械を使って物をより効率的に作る方法を見つけたということを指します。車であったり、クレーンで建物を持ち上げたり、今私が着ているスーツを作る機械がそうかもしれません。そして、韓国は実際にその波、その波が世界の経済構成をリセットする波に乗る上で、世界で最も先進的な国の一つでした。そしてその波をうまく利用した国々、韓国がそのおかげで世界のリーダーになったように、今同じことが起きています。今や手で何をするかは重要ではありません。私たちの頭脳で何ができるかが問題です。そして、私たちは今、それができる技術を持っています。」


「Googleは他のすべての人より進んでいます。Googleはただ慎重になっているだけです。この技術は、正しい方法で使用しないと逆効果になることを知っているため、非常に慎重に取り組んでいます。誤って誰かに自殺するよう説得することもあるかもしれませんよね?または、間違った薬を服用して非常に深刻な被害を受ける可能性もあります。そのため、Googleは非常に慎重にアプローチしています。はい、身内贔屓かもしれませんが、これが真実です。Googleの研究がなければ、誰もOpenAIを活用できるオープンソースの論文として発表しなかったでしょうし、GPTを作ることもできなかったでしょう。なので私たちは彼らの功績を認めなければなりません。このようなモデルを得られるような驚くべきオープンソースがこの世にたくさんあるということです。FacebookはGPTと同等のオープンソース版であるLLaMAというものをかなりかっこよく公開しました。Stable Diffusionの開発者であるStability AIは昨日、GBTと同じ機能を提供する完全なオープンソースの商用、非商用ライセンスソフトウェアをリリースしました。こうしたことがなければ、私はこのソフトウェアはOpenAIとMicrosoftに閉じ込められていると話すでしょう。しかし、真実はそうではありません。それは私たち全員が利用できるオープンソースであり、皆さん一人一人が生み出すことができる影響力は無限大です。」


「今取り上げた内容には2つの側面があります。一つは、企業がこの技術を使えるのか?これは私たちが扱わなければならない非常に重要なテーマです。そしてもう一つは、全体的な雇用市場に何が起こるのか、どのように発展していくのか、ということです。これも私たちが議論しなければならない、より大きなテーマです。しかし、前者のテーマに関しては、このような大きな言語モデルには依然として2つの問題があります。企業が採用するのを難しくしている2つの根本的な問題です。1つ目はハルシネーションです。ハルシネーションとは、大規模言語モデルが正確でない内容を生み出してしまうことを指す技術用語です。例えば、ユーザーが「こんなコードを書いて欲しい」と言った際に、削除したいと思っていないファイルを削除する数行を追加してしまうことを言います。解決すべきもう一つの非常に重要な問題は、プライバシーとデータ損失です。今日、これらのモデルはデータに対して動作するようになっており、基本的なアプローチはデータでモデルを再学習することです。しかし、ご自身のデータでモデルを再学習させるとなると、皆さんの懸念が現実のものとなります。つまり、OpenAIが私のデータを使用することで、私自身が船を設計するよりも、うまく設計することはできるだろうけど、なぜ私のデータをOpenAIに提供する必要があるのか?ということです。そのため、OpenAIのような企業に依存することなく、企業が独自にこのような能力を構築できるモデルを作ることが、私たちが解決しなければならない非常に大きな課題です。


「(Microsoftの株とGoogleの株、どちらが良いと思いますか、という質問に)その答えを知っていたら、会社を始めていません。ただお金を投資して、お金が増えるのを見ていたでしょう。私はどちらでもないと言いたいです。だから私は大企業はイノベーターのジレンマに悩まされていると思ってますし、現在は両社ともイノベーターのジレンマに陥っています。Googleは検索というキャッシュカウを取り戻したいと考えています。そして、Microsoftは収益創出の中核であるMicrosoft Officeを取り戻したいのです。」 

/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
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ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)

朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。

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