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【The Pinkfong Company】共同創業者3人の写真とダイヤモンドボタン

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【The Pinkfong Company】共同創業者3人の写真とダイヤモンドボタン


ちょい事情通の記者 3号 チャン・ヒョンテ

 

ソウル瑞草洞(ソンチョドン)The Pinkfong Company(旧SMART STUDY)本社に入ると、壁の片側をいっぱいに満たした色とりどりのYouTubeボタンに一番最初に視線が引かれます。シルバー(登録者10万人)・ゴールド(登録者100万人)ボタンは各言語チャンネルごとにあり、ダイヤモンド(1000万)・ルビー(5000万)ボタンまで見せつけるように展示されています。世界中の244国で9000万人に登録されているといえば、説明不要でしょう。

きらびやかなYouTubeボタンの横には会社の代表作であるPinkfongと赤ちゃんサメの立て看板があります。今年この2つのキャラクターの隣にピンク色の髪をした赤ちゃんのキャラクターと女子中学生のキャラクターが並び立ちました。サムスン出版社(Samsung Publishing Co)3世であるキム・ミンソク代表は「100年続く会社を作るために本当に多くの悩みがある」とし「Pinkfongを見て育った子供たちのためのキャラクターと完全に1~3歳用のターゲットキャラクターを新たに作った」と話しました。

社名も変え、新たな出発をするPinkfongの創業者3人(キム・ミンソク代表、イ・スンギュ副社長、ソン・ドンウCTO)に会ってみました。

 


写真説明/2022年1月24日 Pinkfong SMART STUDYの共同創業者イ・スンギュ(左から)副社長、キム・ミンソク代表、ソン・ドンウCTOがソウル瑞草区瑞草大通りマジェスタシティタワー2 SMART STUDYでちょい事情通の記者と会った後、ポーズを取っている。すごいクリエイターの姿を想像していると、多少失望するかもしれない。創造性と想像力が必ずユニークなファッションと髪型に現れるわけではないようだ。 /パク・サンフン記者 


YouTubeの視聴回数100億回、数字が大きすぎて現実感が…

-YouTubeの視聴数ボタンはすべて席巻しました。世界初視聴数100億回が持つ意味とは。

(キム・ミンソク)「これは現実かな?と思いました。私たちが全世界視聴数1位の映像を作るなんて。2位(70億回)との格差がさらに広がっています。私たちが今ここで止まっても、3年は覆されないと思います。意味を与えるとするなら、コンテンツだけが良かったのではなく、コンテンツとターゲットに対する理解度があったからこそ、可能だったのだと思います。

子供たちは繰り返し見るのが好きで、次のシーンを予想できるということに感じる快感が大きいです。そのように、子ども達は短いコンテンツを繰り返し消費することを理解し、それを意図的に映像に多く入れ込みました。赤ちゃんサメの絶妙な繰り返し、耳につくメロディーなどが絶妙にぴったりと合わさることで、100億ビューを達成できたのだと思います。」

 

 -社名はなぜ変えたのですか。

(キム)「『SMART STUDY』という名前は難しかったです。コンテンツは知っていても、会社を知らない人が多かったからです。PinkfongIPだけあった時は大丈夫でしたが、いくつかのブランドができて範囲が広がると、企業が進んでいく方向性と潜在力を込め、それを拡張できる象徴として、新しい社名が必要だと長く考えていました。今後、コンテンツを知る人々に会社名まで知ってほしいという気持ちを込め社名を変更することになりました。」

 



Pinkfong神話の共同創業者3人はどうやって集まったのか

- そもそもなぜSMART STUDYと付けたのですか。

(キム)「もっと具体的に話すと、最初は教育会社になろうとしていました。エデュテインメントをしたかったのです。面白く、効果的な勉強。二兎を両方得よう、と思っていたんですが。これをすべて適用するには、小さな子供でなければならないと思いました。そうして作られたのがPinkfongです。


-赤ちゃんサメがの方が有名ではありませんか。

(イ・スンギュ)「全映像の終わりにPinkfongが表示されます。実は赤ちゃんサメはそのサブブランドなんです。傍から見れば赤ちゃんサメの方が大きく見えるせいで、別途IPで見る視点もありますが…コカコーラもファンタ、スプライトを売っていても、結局社名はコカコーラじゃないですか」 


-どのように3人は集まったのですか。

(キム)「イ・スンギュ副社長とは、2000年Nexon(ネクソン)で3〜4年一緒に働きました。ソン・ドンウCTOは私と延世(ヨンセ)大学の先輩後輩です。情報特技者という受賞者選考があるのですが、その同じ選考の先輩です。

(ソン・ドンウ)「大企業に行くかスタートアップを創業するか、とても悩みました。実は2010年にはスタートアップという言葉もなく、ベンチャー企業と呼ばれていました。しかし、インターネット・バブル以降、ベンチャー企業のイメージは良くありませんでした。

コンピュータ工学科も未発達で…元々文系に行こうとしていました。ちょんど高校生の時にIMF危機がありましたが、それでもエンジニアが良いだろうと思って理系に変えました。卒業する頃にはFacebookとGoogleがすごく上がっていた時で、その時、『私もマーク・ザッカーバーグのようになりたい』と思い、入りました。」

 

- 一昨年、昨年に会社が大きく成長しました。にもかかわらず、ターゲット層を幼児・児童から家族全員に広めた理由が気になるのですが。もしや成長傾向が鈍化しているのですか

(キム)「そうではありません。おもしろいものを作ろうとしてそうなったのであり、最初から幼児・児童をターゲットにしたのではありませんでした。ディズニーも自分たちを幼児・児童をターゲットにした会社だとは思っていないでしょう。

ゲーム会社で働いていたので、コンテンツをどのように流通させ、人々を楽しませることができるかに興味がありました。だからこそ、コンテンツ会社でありながら、どのようなスキルを使って、どのように公衆により早く知られることができるかを常に悩んできました。」


-悩んだ結果どうなりましたか。

(キム)「最初は数学の問題を解くアプリを作りました。ただ解くと面白くないので友達との競争をつけたんです。例えば、瑞草洞(ソチョドン)であなたは今3位だよ。友達は10個解いたのに、あなたは眠るの?このように競い合うサービスを悩んだりしました。

ウェブトゥーン、漫画サービスもやってみました。実は、私たちの会社がlezhin(レジン)、Kakao(カカオ)よりも先に漫画サービスを始めたのをご存知でしょうか?KAKAO WEBTOON(カカオ・ウェブトゥーン)は待てば無料です。その概念も私が作りました。Kakao Entertainment(カカオエンターテイメント)のイ・ジンス代表に教えてあげたんです。本論に戻ると、私たちは他のコンテンツ会社と本質的に異なる点があります。99%の会社は『どんなコンテンツを作るのか?』を悩みます。一方、私たちは『どんな技術で早く知らせるか?どうやってお金を稼ぐか』を悩みます。最初はアプリを通して試し、その後はYouTubeでこのように広めました。」

 

-毎回プラットフォームを変えたんですね。だからNFTもするのでしょうか。

(イ)「昨年12月、アメリカで『赤ちゃんサメNFT作品シリーズ:ベビーシャークコレクション:ナンバーワン』6種を公開したのですが、すぐに売り切れました。実は私たち3人も買えませんでした。Pinkfongは、新しいプラットフォームが登場するたび拡大しました。iPhoneが出てきてアプリを作り、IPTVが出てからは第三者事業者に初めてPinkfongコンテンツを供給しました。一人ではなく、家族単位の視聴者がテレビで見て楽しむことができる時期だと感じました。その後、YouTube、Netflix…どんどん広がってきました」

(キム)「実は2010年当時は、すべてのコンテンツ業界がアプリを作ろうとしていました。本の出版のように考えていたのです。作ってアップすればちゃんと売れるという風に。しかしアプリは作れば終わりではありません。5年、10年、直し続けていかなければなりません。これがサービスという概念なのですが、それが彼らにはありませんでした。私たちは着実に行い、生き残りました。」

(ソン)「私たちはコンテンツを作るとき、『国家』という概念よりも『言語』の概念でアプローチしてコンテンツを作ります。海外では依然としてアメリカの反応が一番良く、昨年は特にスペイン語市場が凄く上がってきました。テーマによって異なりますが、英語とスペイン語でコンテンツを作成し、反応が良ければ韓国語に翻訳することも多いです。 

 


2019年12月26日、当時SMART STUDY(社名変更前)のキム・ミンソク代表。この時でも「本当にうまくいっている創業家」だったが、今は「一体どこまで上がるのか」と人々を戸惑わせるほどのスタートアップだ。 /キム・ヨンジョン客員記者




「新しいキャラクターを作らなければならないという悩みはありませんか?」

- ところでなぜサメなのですか。

(キム)「サメは人々が原始的に好きな動物です。強いイメージで、速く、実際に強いです。人間のキャラクターは公演を行うのにいいです。しかし、グッズはあまり売れません。動物はここに強いです。」

(ソン)「不思議なことに、データを見ると、赤ちゃんサメはインドネシアとマレーシアのYouTubeで最初にヒットしました。以後、現地の放送局の電波に乗って、他の国にも広がり、その後、イギリス、アメリカの順に広がりました。 (イ)「実は、サメを消費したのではなく、赤ちゃんサメを消費したと捉えなければなりません。水も跳ねず、色も多様ですよね。アメリカの視聴者たちはサメを可愛く描いたことを不思議に思ったようなのです。」

 

-2020年の新年インタビューで明らかにした「ビヨンドYouTube」はどの程度できましたか?

(キム)「コロナのため、大変でした。初期には中国が封鎖され、ぬいぐるみを作れませんでした。コロナ後半にはアメリカが封鎖されてマートで物が売れませんでした。2020年、初劇場版アニメ「Pinkfongシネマコンサート:宇宙大探検」を準備しましたが、コロナの状況が緊迫し、公開を早く終えなければなりませんでした。

他の国でも開封できなくなり、Netflix公開に変更したのが禍い転じて福となりました。アメリカの『今日のトップ10』の映画部門でデイリーランキング5位、世界18カ国で10位を記録しました。また、『ベビーシャークビッグショー』シーズン1が米国初放送1位を記録し、全世界で成功裏に放映され、『ベビーシャークビッグショー』シーズン2劇場用アニメ制作が確定しました。」 


-TVと劇場用シリーズが持つ意味は。

(キム)「これをうまくやってPinkfongと赤ちゃんサメを本当に100年続くキャラクターにするのが私の目標です。まず、5年、10年に続けるためにシリーズを開発しており、テレビシリーズと連携したグッズ発売をはじめ、コラボレーションなど日常生活に取り入れられるよう、いろいろな努力をしています。」

 

-新しいキャラクターを作らなければならないという悩みはありませんか。

(キム)「あります。Pinkfongに触れた子供たちがもうそろそろ学校を卒業しますよね。この流れを続ける必要があります。新しいキャラクターとコンテンツを続けなければなりません。10代20代対象コンテンツはウェブトゥーンで先に披露される予定であり、現在作家たちと一緒にストーリーを修正していっている過程です。

学生ロマンス物かもしれませんし、ドラマ物かもしれません。名前はムーンシャークです。また、1~3歳の子供向けの新しいコンテンツも作成します。1~3歳の子供たちは、動物の認知よりも人の認知が速く、反応が良いので、3D赤ちゃんキャラクターベベピンを中心に家族が登場するアニメをリリースしました。

(ベベピンは去る4月発売3週間でYouTubeのチャンネル登録者10万人を超えシルバーボタンを受け取った。現在、登録者は38万8000人、チャンネル累積視聴数は6971万回だ。

(イ)「リズム体操国家代表だったLeap Studio(リープスタジオ)のソン・ヨンジェ代表と一緒に合弁法人リズム&ジェニーも設立しました。体育用キッズコンテンツをやるIPを作ってみたいと思ったためです。後には私たちもテーマパークやクルーズをやらなければなりません。私たちは水のように流れる会社です。枠に沿い、チャンネルに沿い、いくらでも変わることができる会社として見てください。

/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
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朝鮮日報のニュースレター、「ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)」です。

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