「3boon1」、人工知能で温度調節... 最適な睡眠環境つくります|#Let's スタートアップ
【#Let's スタートアップ】「3boon1」、人工知能で温度調節... 最適な睡眠環境つくります
「当社の製品を使えば、30%早く眠りにつくことができ、40%目覚めにくくなります」
「3boon1(3分の1)」のチョン・ジュフン代表(写真)は最近、毎日経済とのインタビューでこのように語った。「3boon1」は、人工知能(AI)をベースにしたベッドマットレスを製造する会社だ。過去には「コストパフォーマンス比(費用対効果)」を前面に出したマットレスを発売することで小さな成功を収め、5月には、人工知能を利用して睡眠に最適な温度を見つけてくれる「3boon1 2.0」の発売を控えている。
チョン代表は、「会社の名前である『3boon1』は、平均的な人が人生の約3分の1を睡眠に費やしているという点に着目して名付けた」と語った。ソウルの江南(カンナム)区にある「3boon1」の本社は、製品を直接体験できるスペースを設けている。スマートフォンアプリを通じて遠隔で温度を調節でき、1週間ほど製品を使用すると蓄積されるデータに基づいて、人工知能ベースの温度調節機能を利用できる。
2人が1つのベッドで一緒に寝る場合に備えて、ベッドの両側の温度を互いに異なるように設定もできる。チョン代表は「人によって眠りやすい最適な温度が異なるために作られた機能」とし、「フィルターに素子(電圧を加えると両端の温度が異なるようになる物質)を使って温度を調整する時に、ノイズを抑えられるという特徴もある」と説明した。
チョン代表は、ソウル大生命工学部を卒業し、大宇(テウ)インターナショナルに勤務した。その後、家政婦の斡旋業者「Homkle(ホムクル)」を設立したが、2016年半ば、事業を整理し、その年の末に「3boon1」を創業した。チョン代表は「事業を辞めた後、不眠症に悩まされ、睡眠の重要性に気づかされることになった」とし、「よく眠ってこそ、生活の質が高まるという点に着目し、事業を始めることになった」と話した。
海外では既に「3boon1」と類似したSleep-tech(スリープテック・睡眠技術)分野の企業が市場に定着している。2014年に設立されたアメリカのEight Sleep(エイトスリープ)が、その代表例だ。グローバルマーケットインサイトによると、世界のスリープテック市場は2020年に130億ドル(約1兆6,500億円)に達した。
MIRAKLE LETTERは、アメリカのシリコンバレーの革新を伝える無料の電子メールの手紙です。 現在6万人以上が読んでいます。 クリックして無料で購読してみてください。
関連記事
-
【そのとき投資】TMR Founders、飲食店の問題を解決「し続ける」るために必要なもの
#ちょい事情通の記者 #フードテック #DX -
「この山じゃないようだ、そう思って下山するときは」| Gaudio Lab オ・ヒョンオ
#ちょい事情通の記者 #VR #AR #音楽 #AI #スタートアップ -
【2024年3月】韓国スタートアップ資金調達動向まとめ|月間スタートアップ
#月間スタートアップレシピ #韓国 #スタートアップ #資金調達 -
【ちょい事情通の記者】 フードテックのためのAIテックスタートアップ、BioRaptor
#ちょい事情通の記者 #食品 #韓国 #フードテック #スタートアップ #AI -
(1/3)なぜ、韓国語?韓国就職?|韓国在住日本人サラリーマンが語る【"韓国で働く"にまつわる話】
#連載 -
【2月資金調達現況】韓国スタートアップレシピ:エドテック分野|月間スタートアップレシピ
#月間スタートアップレシピ #エドテック #教育 #資金調達