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ブロックチェーンキープラットフォームで…鍵なしの安全な社会を、SESAME LAB|Let’s スタートアップ

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【#Let's スタートアップ】 SESAME LAB、ブロックチェーンキープラットフォームで…鍵なしの安全な社会を

「究極的に鍵がない世界を作ろうと思います」

SESAME LAB(セサミラボ)のキム・ドヒョン代表(写真)は最近、毎日経済の取材に、自社の目標についてこのように語った。キム代表が2018年に創業したSESAME LABは、ブロックチェーンベースのデジタルキープラットフォーム「KeyRing(キーリング)」を開発した。共用玄関をパスワードなしで、スマートフォンにアプリだけをインストールすれば出入りが可能となるソリューションだ。

キム代表は「中央サーバーベースの形式である一般のデジタルドアロックは、サーバーが一度サイバー攻撃を受ければ、家が泥棒に入られてしまう」とし「(キーリングは)こうしたデータを分散保存して、鍵を発行する過程自体を安全で便利にしたシステム」と説明した。発売から1カ月で、首都圏など9カ所のアパートにソリューションを供給し、2万人ほどのユーザーを確保した。

韓国内での成果をもとに、類似した住居形態を持つ海外市場も攻略する計画だ。SESAME LABは、すでにドアロックと直接的な連結なしに、訪問者に5分間使用可能なワンタイムパスワードを発行する機能を備えたスマートドアロック「キーウィ」で25を超える国に進出した。昨年の売上高の70%ほどを海外市場で獲得した。

キム代表は「家事代行者や知人をはじめとする外部の人を招く際、パスワードを一時的に安全に発行できるという点が海外市場で成功した」と話した。今後、ホテル・モーテルやゴルフ場などから予約情報の提供を受け、ドアロックに臨時パスワードを発行するソリューションへと拡張させる計画だ。キム代表は「宿泊施設やゴルフ場のフロントで並んで待機する必要がなく、QRコードベースですぐにチェックインできる」と説明した。

SESAME LABは、ブロックチェーンのエコシステムを育てるために独自のコインを発行し、仮想通貨の採掘概念にヒントを得た、新概念のプログラムも運営する。キーリングアプリに接続するだけで、追加操作なしで自動的にコインを獲得し、モバイル商品券に交換することができる。

キム代表は「鍵がつまらない、堅苦しいものではなく、エコシステムを一緒に作ることができるというヒントを与えたかった」とし、「短期間に一攫千金を得ることができるコインではなく、貨幣価値がある程度認められ、ユーザーが継続的に使用できるコインとしての地位を確立させることが目標だ」と話した。

キム代表はドイツのフランクフルト大学で経営学学士と修士の学位を受け、米ニューヨーク大学経営専門大学院(MBA)を卒業した。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニー情報技術(IT)コンサルタントと、ドイツのベンチャー企業Rocket Internet(ロケットインターネット)のアジア太平洋地域担当コンサルタントとして勤務した後、SESAME LABを創業した。


原文:https://www.mk.co.kr/news/it/view/2022/05/444064/




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