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株主総会を「祭り」にする方法

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株主総会を「祭り」にする方法


韓国の多くの企業経営者は株主総会を負担に思っている。スタートアップを創業したばかりの企業家たちもなぜか分からないが、「株主総会」をひそかに恐れている。ニュースやドラマを通じて株主総会の現場で「オーナー一家」間の勢力争いが行われ、経営者が変わる姿も多く見られるので、ある程度は理解ができる。

誰が経営陣に選任されるかによって企業の一年の経営実績が左右されることもあり、企業価値に対する市場の評価と判断が逆転することができるため、多くの人々が株主総会に関心を持つ。

ウォーレン・バフェットが最高経営責任者(CEO)であることで有名な米国の投資会社「Berkshire Hathaway (バークシャー・ハサウェイ)」の定期株主総会がネブラスカ州オマハCHIヘルスセンター競技場で開催される。Berkshire Hathaway の株主総会は毎年4月末から5月初めの間に開催されるが、「資本家たちの祭り」と呼ばれるほど多くの人々が参加する。

Berkshire Hathawayの株主総会は2泊3日間開催されるが、初日は会社で投資した企業の製品とサービスを紹介して販売する。2日目には実際の株主総会を開き、最後の日は短いマラソン行事もする。

株主総会が本当に祭りになってしまったのだ。株主総会の公式案件に対する議決は短く終わるが、総会でワーレン・バフェットとチャールズ・マンガのQ&Aセッションが行われるため、CEOの洞察力のある話を聞くために毎年4万人近い株主が直接オマハを訪問しているのだ。

すべての企業がBerkshire Hathaway のような株式会社になるわけではないが、創業して間もないスタートアップは株主総会をうまく活用すれば、事業に大きな助けを借りることができる。 私も投資家として相当数の株主総会を出席しながら、株主たちの心をひきつけたスタートアップ代表理事がどのように株主総会を「祭り」にしていくか3つを整理してみた。


形式と手順を守り、心から招待しよう

株式会社の所有者は株主である。会社のすべての意思決定事項について株主の意見を聞くことは非効率的であるため、ほとんど3人以上の取締役で構成された取締役会を構成し、取締役の中から代表である代表取締役を選任する。代表取締役は内部的に業務を執行し、対外的に会社を代表する最も重要な機関である。

多くの初期創業者は「創業者」であり代表取締役である自分が会社と同一人格だと思うが、厳密には「機関」なのだ。したがって、依然として会社の所有者は株主であり、基本的に株主総会は株主を招いて報告をする日である。

株主が何人もいないスタートアップ経営者にとって、株主総会は事業の新たな機会になることができる。単なるメンターではなく、お金を投資してくれてありがたい人達が株主であるため、それらを一堂に集めることは非常に重要である。株主総会で会社の財務諸表を承認するよりも重要なのは、株主の助言を聞くことだ。

必ずしも3月の最後の週に株主総会を開催しなければならないわけではないので、何人もならない株主で構成されている場合、彼らに電話で定期株主総会の日付を調整して定めることを推奨する。 (もちろん正式招集の通知手続きは商法に定められたものであるため守らなければならない)株主たちは喜んで自分の時間を割いて株主総会に出席し、自分のネットワークと洞察力を経営者のために与えるだろう。


喜んで公開し、助けを求めよう

創業初期には事業実績と指標がよくない。赤字と困難が多いだろうが、あえて株主に隠す必要はない。特にエンジェル投資などで参加した初期スタートアップの株主は理解のあるほうだ。

したがって、詳細な資料は報告書などで別途提供し、前年度に事業をしながら難しかった点では隠すことなく打ち明けるのがむしろ本気度があるように見える。初期企業として解決すべき問題点を5つほど整理し、株主に解決方法を尋ねることも株主総会を通じて会社を成長させる良い戦略だ。


未来について話し合おう

事業初期には誰でも難しい。だが、難しい話だけすれば雰囲気が重くなる。私が投資したスタートアップの代表取締役の中には、昨年難しかった部分について話をしながら、アップデートした事業計画書を発表する人もいた。

株主総会で多く取り上げられる「今年の事業計画」なのに、書面よりは発表資料として準備して発表したのだ。株主総会に集まった株主たちは代表が進行する2~30分間の発表を集中して聞き、すぐに知り合いにカカオトークを送り始めた。事業を展開する上で必須の人々がつながり始め、その会社は売上が急上昇し、大規模な後続投資誘致にも成功した。

株主は会社がうまくいくことを望んでいる。経営者が今年の事業計画書を発表する際、株主たちと目を合わせながら問題を説明すれば、株主たちはメンター費をもらわなくても助けたい気持ちにならざるを得ない。 

経営者が自分が昨年に事業をしながら感じていた部分、解決しなければならない部分について率直に話し始めると、株主は彼を助けたい気持ちになるしかないのだ。株主総会は、未来に対する談論が行われるだけでも祭りになりえる。


最後に

株式会社は資本主義の花である。そして株式会社の経営者であるあなた、株主であるあなた、役員であるあなたは非常によくやっている。

株主と経営陣は企業を通じて多くの人々の雇用を提供しており、当社が提供するサービス、製品を通じて多くの社会構成員が幸せを感じている。株主総会を恐れる必要はない。株主総会を「祭り」にすれば、あなたとあなたの企業はよりよくなるでしょう。


元記事:株主総会を祭りにする方法

著者紹介:BLT厳正なパートナー弁理士はスタートアップを発掘し、直接投資する「アクセレーター型」特許事務所「特許法人BLT」の創業者です。企業診断、ビジネスモデル、投資誘致、事業戦略、アイデア戦略などの多様な業務を務めています。


原文:https://platum.kr/archives/184264

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