韓国スタートアップ資金調達まとめ:2022年6月|月間スタートアップレシピ

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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2022年6月:韓国スタートアップ企業投資概要
5月比投資金、件数ともに増も、昨年同月比では減
6月は資金調達金が1兆6,028億2,000万ウォン(約1,679億1,600万円)、投資件数は145件を記録した。だが、総投資金のうち7,800億ウォン(約817億円)は現相場が反映されたとみなしにくいコイン投資のため、これを除けばスタートアップに流入した資金は8,228億2,000万ウォン(約862億7,100万円)と見ることができる。5月と比較して投資金、件数ともに増えたが、コイン投資を除けば昨年同期比80%近く下落した金額で、投資環境はますます活気を失っている。
資金確保トップはTeam Fresh 分野別ではコンシューマテックや物流/配送に勢い
6月に最も多くの資金を確保した(コイン投資を除く)のは、物流企業のTeam Fresh(チームフレッシュ)だ。1,600億ウォン(約167億8,000万円)の投資を受け、企業価値は5,000億ウォン(約524億4,000万円)と評価された。続いてZipbang(チッパン)が1,000億ウォン(約104億9,100万円)を確保し、企業価値は2兆5,000億ウォン(約2,621億円)と評価された。分野別では、コイン投資が含まれているブロックチェーン分野を除いて、コンシューマテックに最も多くの資金が集まった。1,000億ウォン以上の資金調達に成功したTeam Freshが属する物流/配送分野やソフトウェア分野、Zipbangが属する不動産/プロップテック分野も上位に入った。
100億ウォン以上の資金調達企業が急減、16社にとどまる
6月には100億ウォン(約10億4,900万円)以上の資金を調達した企業数が急減した。1~5月は平均26社が100億ウォン以上の投資金を確保したが、6月は16社にとどまった。
買収合併/IPOは9件
買収合併/IPO(新規上場)は9件あった。旅行プラットフォームTRIPLE(トリプル)がyanolja(ヤノルジャ)に買収されたinterpark(インターパーク)と合併した。また、エドテックのMOBIDAYS(モビデイズ)がKOSDAQ(コスダック)市場に上場した。
分野別投資分析
・プロップテック分野と物流・配送分野で大規模な資金調達
・業種分野別の投資額トップはコンシューマテック
Bucketplace (バケットプレイス)が属するプロップテック分野と、Team Fresh(チームフレッシュ)が属する物流・配送分野が大規模な資金調達で上位に入った。投資金額は、コイン投資が含まれるブロックチェーン分野を除けば、コンシューマテックがトップだった。
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