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車両・モビリティ分野の韓国スタートアップ3社|月間スタートアップレシピ

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。


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車両・モビリティ分野:2022年7月資金調達動向


自律走行ソリューション提供のスタートアップ、資金調達に成功

未来車市場の成長とともに、自律走行ソリューションを提供しているスタートアップは、投資低迷期にも資金調達に成功している。

 

SOSLAB(エスオーエスラボ)

193億ウォンの資金調達、ライダー製品量産へ

ライダー(光による検知と測距)専門企業SOSLAB(エスオーエスラボ)が193億ウォン(約19億7,500万円)の資金調達を行い、累積投資金362億ウォン(約37億円)を記録した。2016年の設立以来、固定型ライダーを開発している同社は、光を利用して物体と距離を測定するライダーセンスの研究を進めている。これは自律走行車両の核心技術となっている。最近では、HYUNDAI(現代自動車)グループとモバイルロボット用ライダーを共同開発するなど、商用化を進めている。SOSLABは、今回の投資でライダー製品の量産のための施設増設と人材強化を図る。また、2023年下半期を目標にIPO(新規上場)の準備も本格化させる。

 

◇資金調達現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.07

193億ウォン

シリーズB

Emford Equity Paetners(エムフォードエクイティパートナーズ)、Ulmus(アルマス)インベストメント、BNK投資証券、韓国投資証券、Kiwoom(キウム)証券、HANYANG(ハニャン)証券、SYNERGY IB(シナジー・アイビー)、STリーダーズ、NH HEDGE(エヌエイチ・ヘッジ)資産運用、Six Bridge(シックス・ブリッジ)資産運用

2020.05

98億ウォン

シリーズA2

KDB産業銀行

2018.10

68億ウォン

シリーズA

MANDO(マンド)、KDBキャピタル、未来アセット、HANCOM(ハンコム)インベストメント、現代投資パートナーズ、SLインベストメント、WMインベストメント、BAパートナーズ、RYUKYUNG(ユギョン) PSG資産運用、フューチャープレイ

2017

2億ウォン

シード

フューチャープレイ

出典:スタートアップレシピ

 

CARDOC CORPORATION(カーダックコーポレーション)

140億ウォンの資金調達、企業価値は900億ウォンに

O2O(Online-to-Offline)の自動車アフターマーケットを運営するCARDOC CORPORATION(カーダックコーポレーション)が、140億ウォン(約14億3,200万円)の資金を確保し、企業価値900億ウォン(約92億円)と認められた。累積投資金は450億ウォン(約46億円)に増加した。2013年に外装修理の見積比較サービスを始めたCARDOCは、外装修理の仲介や車両管理オンデマンドサービスなど、自動車修理市場でドライバーと整備業者の双方に利便性あるサービスを提供している。CARDOC は今回の資金を活用して自動車整備や保険加入など、様々なサービスをアプリ一つで提供するスーパーアプリの構築を進める計画だ。

 

◇資金調達現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.07

140億ウォン

シリーズD

KDB産業銀行、ハナ金融投資、IB投資証券

2020.08

150億ウォン

シリーズC

Yuanta(ユアンタ)インンベストメント

2019.02

50億ウォン

シリーズB

Keistone(ケイストーン)パートナーズ、kakao(カカオ)インベストメント

2017

非公開

シード

GS caltex(ジーエス・カルテックス)

出典:スタートアップレシピ

 

Nature Mobility(ネイチャーモビリティ)

100億ウォンのシリーズB資金調達、MaaSプラットフォーム構築へ

統合モビリティプラットフォームNature Mobility(ネイチャーモビリティ)が100億ウォン(約10億2,300万円)のシリーズBの資金調達をした。Nature Mobilityは2018年、南部・済州(チェジュ)地域の中小レンタカー会社を悩ませていた問題の解決に着手。主力サービスとして、レンタカー価格比較とリアルタイム予約プラットフォームzzimCAR(ジムカー)の運営を始めた。現在はレンタカーや航空券、ツアータクシー、カーシェアリングまでサービスを広げた。今後、公共交通機関との連携サービスも発表する計画で、MaaS(Mobility as a Service、サービスとしての交通手段)プラットフォームを目指している。Nature Mobilityは昨年、創業から4年目にして売上高234億ウォン(約23億9,300万円)を記録した。今年上半期の「赤ちゃんユニコーン200育成事業」では優秀企業に選ばれた。

 

◇資金調達現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.07

100億ウォン

シリーズB

IBKキャピタル、Medici(メディチ)インベストメント、セントラル投資パートナーズ、Danal(タナル)投資パートナーズ、PathfinderH(パスフィンダーエイチ)

2021.09

40億ウォン

シリーズA

Alticast(アルティキャスト)、Danal(ダナル)投資パートナーズ、PathfinderH

2021.03

非公開

フリーシリーズA

ROUE(ラウ)パートナーズ

2021.01

10億ウォン

フリーシリーズA

中小企業振興公団、COMMAX VENTURUS(コマックスベンチャラス)、Hisstory(ヒストリー)ベンチャー投資

出典:スタートアップレシピ

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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