企画記事 2022.07.12

不動産・プロップテック分野の韓国スタートアップ2社｜月間スタートアップレシピ

韓国人材プロップテックストーリーテック月間スタートアップレシピ

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피）」が発行する「月間スタートアップレシピ（월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

不動産・プロップテック分野：2022年5月資金調達動向

「おうち時間」特需のインテリア関連プラットフォーム、大規模な資金調達

新型コロナウイルスの流行で、家にいる時間の増加による特需を享受したインテリア関連のプラットフォームが、コロナ禍で見せた成長をベースに大規模な資金調達をした。

BUCKET PLACE（バッケットプレイス）

2,300億ウォンのシリーズD資金調達、グローバル進出に本格着手

家具やインテリアの販売アプリ「今日の家」運営会社のBUCKET PLACE（バッケットプレイス）が2,300億ウォン（約237億8,500万円）のシリーズD資金調達を行い、ユニコーンになった。2013年に設立したBUCKET PLACEは翌年、アプリを通じて家具やインテリア用品を販売する「今日の家」を公開した。会社側によると、アプリの累積ダウンロード数は1,400万件に上る。「今日の家」はコロナ禍の「おうち時間」での需要の高まりを受けて急成長し、今回の投資で企業価値は2兆ウォン（約2,070億円）と評価された。2020年に8,000億ウォン（約828億1,000万円）だった価値は2倍以上に増えた。今回の投資を通じて技術とインフラを強化し、グローバル進出を本格化させる計画だ。

◇資金調達現況

投資時期	投資金	投資段階	投資会社
2022.05	2,300億ウォン	シリーズD	KDB産業銀行、IMMインベストメント、ソフトバンクベンチャーズ、Vertex Growth（バーテックスグロース）、BOND（ボンド）キャピタル、BRVキャピタルマネジメント、Smilegate（スマイルゲート）インベストメント、未来アセットキャピタル、KBデジタルプラットフォームファンド
2020.11	770億ウォン	シリーズC	BONDキャピタル、IMMインベストメント、未来アセットベンチャー投資、未来アセットキャピタル、NAVER（ネイバー）
2018.10	非公開	非公開	NAVER
2018.02	50億ウォン	シリーズB	未来アセットベンチャー投資、IMMインベストメント
2016	非公開	シリーズA	IMMインベストメント、Bon Angels（ボン・エンジェルス）ベンチャーパートナーズ
2014.08	非公開	シード	MashUp Angels（マッシュアップエンジェルス）

出典：スタートアップレシピ

Apartmentary（アパートメンタリー）

300億ウォンのシリーズC資金調達が完了、目指すはユニコーン企業

プレミアム・アパート・インテリアを展開するスタートアップApartmentary（アパートメンタリー）が、300億ウォン（約31億円）のシリーズC資金調達を完了させた。Apartmentaryは2016年に設立し、アパートのインテリアサービスを提供している。韓国で初めてモジュール型インテリアサービス、価格正札制（正札付き販売制度）などを始め、5年で年2,190%の売り上げ成長を遂げた。対面市場にも注力し、店舗数を拡大させている。今回の投資を通じて、システムの高度化を図り、金融、インフラなどとのコラボレーションや海外進出を通じてユニコーン企業を目指す計画だ。

◇資金調達現況

投資時期	投資金	投資段階	投資会社
2022.05	300億ウォン	シリーズC	Reverent Partners（レバレントパートナーズ）、新韓金融グループ、産業銀行、韓国投資証券、DAOL（ダオール）インベストメント
2019.09	100億ウォン	シリーズB	KTBネットワーク（旧DAOLインベストメント）、KBインベストメント、サムスンベンチャー投資、iloom（イルーム）
2018.04	30億ウォン	シリーズA	ソフトバンクベンチャーズ、サムスンベンチャー投資
2016	非公開	シード	ソフトバンクベンチャーズ、サムスンベンチャー投資