CORCA – CEO ジョン・ヨンヒョン

ソウル大学コンピュータ工学部、NYU ITP、米ピッツバーグ大学リハビリテーション工学研究を経て、NYU上海教授を務め、テクノロジーと芸術、そしてヒューマニティをつなぐ起業家。パンデミック後、「技術発展の恩恵をすべての人々が享受し、人類文明の進歩に貢献する」という使命を掲げてCorcaを創業。AI最前線でAIを活用した人類への価値提供の方法を探求している。また、トライアスロンに挑戦し、実行力と回復力を証明し、コミュニティで知識の共有やメンタリングも楽しんでいる。サーバント・リーダーシップを通じてチームメンバーの自律と責任を重視する。日本語・英語・中国語が堪能で、芸術展示の経験もあり、AI時代における人間らしさを模索する思想家であり実践家。シャチが好き。


2021年韓国・ソウルで創業されたAIコンサルティング企業

弊社CORCA(コルカ)は、2021年10月に韓国・ソウルで創業されたAIソリューション開発企業です。事業内容を一言で説明すると、「AI技術で実質的なビジネス問題を解決し、持続可能な企業成長のための最適なソリューションを提供する」です。

私は、実はコロナ禍に入る前まで、中国・上海で働いていたんです。
当時は、ちょうどAIのディープラーニング技術が発展していた時期で、私は、企業の問題を解決するAIのコンサルティングの仕事をしていました。
興味のある分野で成果を出せることは、本当に楽しくて幸せなことでした。

ですが、一方で「このまま会社員として仕事をするよりも、自分で会社を起こした方が、より専門性高く、より理想に近いサービスを提供できるかもしれない」という考えも生まれました。

「君ならきっとうまくいくよ」

周りの皆がそう背中を押してくれたこともあり、起業を決意しました。

​​弊社技術の2大特徴は、「レコメンデーションシステム」と「LLM開発能力」

弊社の技術の特徴は、大きく2つあります。
一つ目は、「レコメンデーションシステム」です。

AIの分野で、一番効率的にお金を稼ぐ方法は、ズバリ、広告です。世界的インターネット企業や有名なSNSプラットフォームも、その売り上げのほとんどは、広告収入で成り立っています。

この広告の多くは、顧客のデータとリアルタイムの行動に基づいて表示され、顧客の好みに合ったアイテムから順番に表示されるというケースが一般的です。しかし、弊社ではAI中心の分析による「レコメンデーションシステム」を使って、購入可能性が最も高いパーソナライズされた製品を推奨するのです。

つまり、お客様ひとりひとりにカスタマイズされた製品を、おすすめできるということですね。

そして、もう一つの大きな特徴は、「LLMソリューションの開発能力」です。いわゆる、AIエージェントですね。
最近、AIエージェントは、たくさん出てきていますが、私たちは、既に数年前からクライアントにAIエージェントを適用するプロジェクトも遂行してきました。

弊社の製品「Moonlight」「Trace」「MINQ」は、すべてこのLLMソリューションの技術によって開発されています。

Moonlight操作画面

実は、弊社創業当時、世の中でAIへの理解や認知度は広がっているものの、実際に韓国国内の企業を訪問してみると、AI技術を利用している企業は、そんなに多くありませんでした。技術発展の恩恵が多い国なのに、技術発展の恩恵を享受できない企業や個人が多いことを知り、衝撃を受けたことを覚えています。

私たちの使命は、AI技術の最先端を担う企業として、今後どんなに新しい技術が出ても、その最先端の技術から疎外される人がいないように、工夫したビジネスモデルやシステムを提供し続けていくことなのだと思います。

専門分野を磨き上げた精鋭たちを厳選採用、風通しの良い環境づくりにもこだわる

AI技術の分野で成果を出すには、非常に多くの優秀な人材が必要です。
弊社には現在、22人の社員が在籍していて、そのうち4分の3以上は開発者です。

AIの需要が年々高まる中、どの企業も優秀な人材を確保するために必死です。弊社では、学生時代はもちろん、社会人になってからも、AI分野の専門知識をアップデートし続けている精鋭にこだわって採用をしています。

また、実際に入社してから、各メンバーが本来持っている実力を、十二分に発揮できるよう、風通しの良い環境づくりにも力を入れています。

私も開発者出身ですので、現場の開発者の葛藤や悩みなど、共感できることが多く、一緒に悩んだり、議論したりできる風通しの良い職場環境を作ることを心がけています。

また、金銭的な補償やストックオプション、様々なインセンティブ制度などを導入して、実績を上げたメンバーが、正当に評価されることを重要視しています。

いい職場環境で、皆が切磋琢磨して協力し合えると、思いもよらない良い成果をあげることもできます。

弊社は、AI推薦システム分野で最も権威のあるカンファレンスが主催するACM RecSys Challenge2023にて、全世界第7位、韓国では第1位という成績を収めました。この出来事は、我々が国際市場でも十分に販路を広げていけるんだと自信を持てる大きなきっかけになりました。

さらに、今後、技術の進歩と共に、また新しいAIが登場することがあっても、スピード感を持って、それを研究し、実際のプロダクトに連結させたりすることができるのは、弊社が他社と大きな差別化を図れる点になるではないかと思いますし、それを当たり前に実現することが、弊社の使命だと考えています。

日本語力を武器に、2025年中に日本法人設立予定

弊社は、現在、本格的な日本進出に向けて、力を入れています。

日本進出を考える一番の理由は、その大きな市場規模です。日本市場は韓国市場に比べて人口も多く、市場規模が大きいんです。

AIの技術は、いまや日本に限らず、どこの国でも必要とされている技術ですよね。もちろん、私たちも、最終的にはグローバル展開を目指していますが、初めは、地理的に近い国の中で市場規模が大きな国に進出したいと考えていました。

日本は、その条件にぴったり当てはまります。

さらに、日本政府は、2027年までにスタートアップへの投資額を10兆円規模に拡大することを発表していて、日本進出をするならば、今が一番いいタイミングなのではないかなと考えています。

また、私が日本語を話すことも、日本進出に積極的になれる理由の一つです。
海外で事業を展開する際、一番ネックになるのは、技術力でも営業スキルもなく、言語の壁です。

意思決定権を持つ私が、ビジネスの場で、通訳を介さず、直接やりとりできるという点は、ビジネスパートナーにとっても、大きな安心材料になると思いますし、きちんと疎通できていると感じながら話を進められることは、私たちにとってもプラスに作用します。

こういった弊社の強みを生かし、早ければ今年中にも日本法人を設立する予定です。

真の成功は、顧客や仲間との信頼感を元に繋がっていく

会社を経営する上で、もちろん大きなビジョンや目標は必要ですが、私は、そこに向かう時の方法や納得感を、より大事にしています。

どんなビジネスも、真の成功は、顧客や仲間との信頼感を元に繋がっていきます。
自分で決めたことを最後までやるとか、仲間やお客様との小さな約束を必ず守るとか、結局は、そういう小さなことの積み重ねが、会社を一番早く成長させる要素になるのです。

また、代表である私だけが、カリスマ的リーダーシップを発揮するというスタイルは取りません。いかなる時も、現場にいるスタッフと意識が乖離しないように、気をつけています。

会社全体で、情熱と能力を掛け合わせ、同じ方向に向かうことで難しい課題を解決できるんです。 

私たちの最終目標は、AIだから実現する問題解決能力や、AIだから可能になった新しい世界観を世界中に広めることです。AIの本質的な強みを深く理解し、研究している私たちだからこそ、新しい可能性を開き、世の中の変化を正しい方向に導いていけると強く信じています。これからの世界は、AIとは切っても切り離せません。

日本語・英語でのコミュニケーションも可能ですので、CORCAのビジョンや製品にご興味を持ってくださる日本企業の方は、いつでもお気軽にご連絡ください。


CORCA
HP:https://www.corca.ai/
Moonlight:https://www.themoonlight.io/ja
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