ジェネラルディレクター イム・ダビン

ジェネラルディレクターとして、ASSISTRETCHの全店舗の運営を担当する。

さらに人材育成チーム、ブランド開発チーム、法人担当チームなど多くのチームをまとめ、組織の成長に加えブランドの確立にも尽力している。


貴社はどのような会社でしょうか?

ASSISTRETCH(アシストレッチ)は、「アシスト(Assist)」と「ストレッチ(Stretch)」を組み合わせた名前で、生活を柔軟にするプレミアムウェルネスストレッチサービスを提供しています。

私たちが提供するサービスは単純なストレッチではなく、1対1のオーダーメイド型ストレッチです。トレーナーがすべての動きを行うので、お客様は横になっているだけ良い点も弊社サービスならではの特徴の一つです。

私たちがこのサービスを始めた時は、安定した社会を作りたいという考えが一番にありました。安定した社会を作るためには、人々が幸せでないといけないですし、その幸せは健康な体と肯定的な精神から始まると考えています。

そのために多くの方はジムやピラティスなどに通ったりしていますが、常日頃忙しく緊張した状態が続く現代人にとっては何もせず、弛緩にだけ集中できる楽な空間が必要なのではないかと思い、このようなストレッチ方法を取り入れました。

アシストレッチは単なる運動施設ではなく、体と感覚のバランスまで回復させるウェルネスプラットフォームなんです。

筋肉を増やす、体を鍛えるという既存のストレッチレベルを超えて、姿勢・呼吸の改善や、疲労回復までを含めた複合的な回復経験サービスを提供することで、心身ともにより健康で、柔軟になれる点が私どものサービスの最大の差別点だと言えます。

韓国内での反応はいかがですか?

現在韓国では首都圏を中心に26店舗を運営しており、累積訪問客数は1万人を突破しました。
前年度から比較すると3倍近くの成長を記録していますし、今後さらに事業規模を拡大していく予定です。

落ち着いた雰囲気の店舗内(韓国国内の店舗)

弊社のストレッチを体験していただいたお客様からの意見をお聞きすると、ストレッチを受けたことで足取りが軽くなり、以前は夫の歩く速度について行くのが難しかったが、今は並んで歩けるくらいになって、鍛えているわけでもないのにこうして目に見える効果があるのが不思議だという声もあります。

また、身体的な効果だけでなく、「アシストストレッチでストレッチを受けると気分が良くなって、その日はいつもより気持ちよく過ごせる」と、精神的な満足感を得ていらっしゃる方も多いです。

実際、1回だけのご利用の方は少なく、1度体験していただいた方は、その後も継続的に通ってくださることがほとんどです。

実際に効果があったというご感想をいただくのももちろん励みになりますが、やはり継続して通ってくださる方々を見ると、ずっと通いたいと思うほど満足していただいていることを実感できてうれしいです。

日本市場への進出を決めた最大の理由は何ですか?

海外進出に対する目標は創業当初からあり、今後日本を始めアジア圏を中心にグローバル化を進め、アメリカ進出までも視野に入れています。

その第一歩として日本進出を選んだ理由としては、日本も韓国と同じようにウェルネスや健康的な体の維持に対する需要が非常に高い市場だと見たからです。

特に、中高年層を中心に体の歪みを整えたり、それを要因とした痛みを改善することに対する関心度が非常に高いと考えています。

他にも、日本人の特性に注目した時、多少高級であっても一対一でのレッスンや仕切られた空間など、プライベートが確保された形式を好む文化的特徴が挙げられますが、そういった点は弊社が提供するサービスとの相性がいいと考えています。

仕切りが設けられたストレッチスペース(韓国国内の店舗)

このように様々な面で日本のお客様に合ったサービスを提供することで、日本でも多くのお客様に満足していただけると期待しています。

また、弊社の代表は、元々筋力アップなどを目的としたフィットネスウェイトトレーニングに携わってきましたが、日本を訪問した際に体験したストレッチショップに魅力を感じ、現在のようなウェルネスストレッチ事業を始めました。

そんな縁もある日本で、弊社のサービスを通じ心身ともに健康な生活作りのお手伝いをしていきたいです。

日本市場ではどのように事業を進めていく予定ですか?

現在、日本での一号店として、東京での店舗オープンを準備しています。

日本でも韓国と同様首都圏を中心に事業を進め、実際の日本のお客様の反応を見て少しずつその範囲を拡大していきたいと考えています。

ストレッチの内容も日本向けに新たに準備する予定で、体と心を整えて、日常の疲れを癒すようなストレッチを提供していきます。

日本進出を準備しながら日本と韓国の違いを感じた部分はありますか?

日本に何度か訪問したり、類似サービスを調べたりする中で、予約文化が徹底されていることに気付きました。
ユーザ-側が予約時間をきっちり守るのも特徴ですが、店側も事前に予約がないと対応が難しいことが多く、そういった面で韓国との違いを感じました。

そのため、実際に店舗を運営する段階になったとき、利便性の高い予約システムも必要になることを予想しています。

そして、先ほどお話ししたように日本人は個人の空間、プライバシーを重要視する傾向があるので、店舗設計だけでなくサービス応対時にも細かい配慮や気遣いが大切になってくると考えており、韓国でのサービスマニュアルより細かな部分にも気を使い、現地に合わせたサービスを提供するために準備しています。

日本ではどのような企業とパートナーシップを結びたいですか?

まだ日本にはオフラインの店舗さえない状態なので、検討段階ではありますが、今後パートナーシップを結んでより多くの方々に弊社のストレッチをお届けしていきたいと考えています。

弊社のストレッチは単なる運動ではなく、ウェルネスストレッチであることを重要視しているので、マーケティング的な側面だけではなく、ウェルネスの経験を共に描いていけるパートナーとの協業を期待しています。

現在はB2Cが主なサービス内容ではありますが、プレミアムホテル、ヘルスケアブランド、観光飲食ブランドなど他の企業とも連携して、お客様の一日ルーティーンの中に自然にアシストレッチを組み込む方法も検討しています。

今後、展示会等にも積極的に出展したいと考えておりますので、実際に弊社のストレッチを体感していただいてパートナーになっていただける企業と出会いたいです。

今後のビジョンと目標を教えて下さい。

私たちASSISTRETCHが目標としているのは、単に店舗数を拡大することではありません。

現在は空間ベースのAssisted stretch(アシステッドストレッチ)が主な事業ですが、今後機能性健康食品やデジタルウェルネスコンテンツ、体型分析技術、そしてコミュニティベースのルーティーン設計システムなど、より多く方々の健康維持のために様々なサービスを展開していく計画があります。

結局、私たちが根本的に持っている目標は、顧客がただ横になって楽にストレッチを受けることだけでなく、この人の状態を分析し、またそれに合うアプローチを設計し、顧客により良い人生を提案することにあります。

そのために、もしかしたら5年後にはアメリカでロボットを作っているかもしれません。

どんな形であれ、ストレッチという産業自体を新たに定義し、ヘルスケア産業と技術を統合した回復中心の技術集約サービスに拡張し、韓国を越えて日本、アメリカ、アジア全域に広めようというのが私たちのビジョンです。

これからもより多くのお客様の健康的な生活の手助けをしながら、ウェルネスストレッチという産業を一時の流行で終わらせず、人生をよりよく生きるためのずっと続くべき産業なのだということをお伝えし続けていきたいです。


ASSISTRETCH

HP:https://assistretch.com/