MENINBLOX – CEOパク・ベンジャミン
2001年からゲーム業界での活動を始め、2003年にCinepix, Inc.にてテレビ東京放送されたアニメ「アクアキッズ」のゲーム制作に参加。2004年から2009年には、NTL Inc.オンラインMMORPG「ドラゴンボールオンライン」制作にも参加した経験を持つ。
その後、株式会社ネクソンのモバイル子会社の事業室長(代表作:メイプルストーリ僕らの冒険)、株式会社エイミングの韓国支社長、株式会社グミの韓国事業担当を経て、2022年にMENINBLOX株式会社を創業。
目次
2022年韓国で創業、AI技術活用の最先端デジタルヘルスケアサービス開発
弊社MENINBLOX(メンインブロックス)は、韓国で設立されたAI基盤のヘルスケアサービスを開発、提供する会社です。
「新技術を通じて人に利益を提供する」企業理念に掲げ、AI技術を活用したヘルスケアサービスを開発しています。
この会社を設立するきっかけになったのは、1人の医師との出会いでした。
当時は、大規模言語モデルが登場し、世界中がその可能性に衝撃を受けていた時期でした。私自身も、AIの技術が、様々な産業の成長や発展に役立つという確信を持っていて、何か社会的ミッションを解決できる事業に挑戦したいと考えていました。
そんな時、1人の医師に出会いました。今でも医療業界や医師の中には、まだまだ未知なことも多いAI技術に、親近感が湧かず、肯定的なイメージを持てないとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。しかしその先生は、当時から人々の健康促進のために、AIの技術こそ、医療業界に浸透させるべきだと強く信じていらっしゃいました。そんな先生とのご縁に恵まれ、医療業界でのAI技術の可能性を確信した私は、2022年に弊社を創業。以降、様々な医療機関、大学を含む研究機関、医師、研究者とパートナーシップを組み、人々の健康を守れるソリューションの開発をしています。
「不眠大国」日本に紹介したい睡眠管理ソリューション
現在、弊社では、「睡眠健康統合診断ソリューション」「初期パーキンソン病リハビリ運動ソリューション」「症状ベースの対話型事前問診ソリューション」の3つのソリューションを開発中です。
どれも最先端のAI技術を基に作られている画期的なソリューションです。そして、この中でも、弊社が今1番、日本市場に浸透させていきたいソリューションが、「睡眠健康統合ソリューション」です。
世界保健機構(WHO)の調査によると、現在、世界人口の約3割が不眠症などの睡眠障害に悩まされていることが分かっています。また、先進国であればあるほど、不眠の傾向にあることも明らかになっていて、日本はその中でも「不眠大国」として知られています。2021年に発表された経済協力開発機構(OECD)の平均睡眠時間の各国比較によると、先進国を中心にした世界33カ国のうち、日本の睡眠時間は最も短く、1日あたり7時間22分でした。
日本・厚生労働省の調査では、日本国民の約5人に1人が睡眠による十分な休息を取れていないと感じ、何かしらの睡眠障害を抱えているとされています。
これほどまでに睡眠改善が必要な方がたくさんいるのに、睡眠に関する悩みだけで積極的に医療機関を受診する人はあまりいません。
忙しく働く毎日の中で、目に見える異変がなければ、なかなか時間を作って、わざわざ病院に行こうとは思わないのかもしれません。
しかし、睡眠不足が慢性化すると、高血圧や糖尿病、またうつ病などの精神疾患にかかるリスクが高まるというデータは、世界各国で発表されています。
我々のソリューションは、睡眠の時間と質を毎日チェックできるという優れもので、特に「不眠大国」日本には、うってつけのソリューションです。
睡眠時間や、睡眠時の心拍数など、睡眠の質を確認することによって、自身の健康管理や疾病予防に役立てていただきたいです。
弊社のソリューションを通じて、「健康管理は、睡眠時間と睡眠の質の改善から始まる」という考え方を浸透させていけたら理想的ですね。
『SusHi Tech Tokyo 2025』に参加、「居場所」をイメージできた
弊社では、今年から本格的に日本進出プロジェクトが稼働し、実際に日本に訪れる機会が増え、先月も東京で開催された「SusHi Tech Tokyo 2025」に参加しました。会場では、本当に様々な業界の人に出会うことができて、そのエネルギーに圧倒されました。
既存市場で、弊社がどのような居場所を確立することができるか、具体的にイメージできる本当にいい機会になったと思います。
特に、「睡眠健康統合診断ソリューション」に対する日本市場の反応には、驚きました。
日本のヘルスケア業界の関係者の方の中にも、不眠問題を解決したいと考えている方はたくさんいらっしゃるのだなと感じましたね。
病院に行って睡眠の状態をチェックするとなると、泊まりがけになることが多く、それなりに費用もかかります。
しかし、弊社のソリューションを利用していただければ、病院に行かなくても、かなり精度の高い分析結果を知ることができ、時間短縮だけでなく費用の削減にもなる。そういう利点を評価してくださった日本の方がたくさんいらっしゃって嬉しかったです。
日本と韓国は、隣国と言えど、文化も国民性も違いますので、まずは、日本市場でのニーズをしっかりと調査し、交流のある日本の企業にも相談しながら、安定した日本進出を実現したいです。
人の健康に関わる仕事をする重圧と喜び
弊社のソリューション開発は、大学病院や研究機関、医師、研究者など、多くの医療プロフェッショナルに、多方面からご支援・ご協力をいただいて成り立っています。
医療に関わるサービスは、どんなものでも、法律はもちろん、医療倫理にも照らし合わせて考えられている必要がありますので、サービスの開発や実装には、本当に多くの工程がかかります。
当然、進出する国によっても、法律や倫理観も少しずつ異なるので、他国に進出するとなると、なおさら慎重にならなければいけません。
人の健康に関わるAI技術の開発には、想像以上に大きな責任が伴うということを実感します。
センシティブな分野ですし、重圧もありますが、このサービスが持つ大きな可能性を信じて開発していますので、実験が成功するたびに、言葉では言い表せないような喜びを感じます。
AI技術は、いまやどんな業界でも重宝され、その技術に携わる仕事はたくさんあります。その中で私たちは、人の健康促進を通して、社会に貢献するという強い意志をもってサービスの研究・開発に取り組んでいます。
医療×AI技術の価値を最大化させる企業として存在感を示したい
10年後には、日本だけでなく、グローバル市場でも認知度のある会社に成長していたいです。もちろん、医療行為そのものに焦点を当てれば、そのほとんどは、きっと10年後でもAI技術では解決できないことの方が多いでしょう。
しかし、疾病予防の促進や問診の効率化など、健康情報の管理や整理、医療システムの改善という視点では、AI技術を活用できるところはたくさんあると思います。
今後、日本も韓国も高齢化社会に突入します。医療や介護の現場で、AI技術が今まで以上に必要になることは間違いないと思います。
医療は国のインフラですから、世界中どこにでも需要はあります。
私たちの開発力と人脈を武器に、世界市場で戦える企業に成長していけるよう努力していきたいです。
MENINBLOXは、日本でパートナーを探しています。日本語での対応も可能ですので、弊社にご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただけると幸いです。

MENINBLOX
HP:https://www.meninblox.com/