SEOUL LEAF – 代表リュ ・ジョンヒョク
高校時代から電気工学を学び、工業専門大学を卒業。その後、両親の影響を受け、漢方薬資源学を学び始める。現在は、両親の営んでいた漢方薬の店を継ぎ、原材料にこだわった漢方薬の販売・流通を通じ世界中の人に漢方の魅力を伝え続けている。
目次
両親の信念に心動かされ、エンジニアを辞めて家業を継いだ
弊社は、韓国・ソウルで健康食品を製造・販売している会社です。
弊社の事業内容をお話する前に、まずは弊社の歴史についてお話させてください。
私の両親は、1965年ソウルに漢方薬の店を開業し、漢方薬の販売や流通業をしていました。一方、私は、大学で電気学を専攻し、医療業界とは全く別の世界で電気システムのエンジニアとして働いていました。
しかし、年を重ねる中で「漢方薬を通して人々の健康を守る」という両親の信念に心動かされていき、それと同時に事業の社会的価値にも気づきました。
「自分も残りの人生をかけて人々の健康を守る仕事をしよう」
そう決心した私はエンジニアを辞め、家業を継ぐことにしました。
現在は代表として漢方健康食品の販売・流通に携わっています。
両親も顧問として在籍していて経営に関する悩みや相談事があればアドバイスしてくれることもあります。漢方茶の生産、デザインブランディングやマーケティングを担当するメンバーも在籍しています。
今はまだ規模は小さいですが、風通しの良い組織であることが弊社の強みです。
人々の毎日の健康に寄り添うオリジナルの漢方食品を開発
弊社のメイン商材は、「BEFORE THE FIRST GLASS」という漢方食品です。
これは、飲酒時に悪酔いしたり二日酔いになったりすることを防ぐ効果があります。
見た目は薬のように見えますが、厳密には、医薬品ではありません。
韓国では、お酒を飲むことをコミュニケーションの手段として重要視する傾向があり、ビジネスシーンではもちろん、それ以外でもお酒の席が多いです。そのため、韓国内ではすでに人気が高い商品となっています。
効果・効能が高いこの商品は、合成添加物は一切使用せず、本当に身体に良い成分だけを厳選することにこだわって製造されています。
韓国内で特許登録も完了しており、食品の安全性に関する国際基準のHACCP(ハサップ)認証も取得しました。
ほかにも、私たちはサンファ茶などの漢方茶も販売しています。
サンファ茶とは、韓国の伝統的な薬膳茶の一種で、数種類の韓方薬材を煮出して作るお茶で、風邪や疲労解消にも効くと言われています。

私たちが製造しているサンファ茶は、途中で蒸す工程を入れた独自の製法で製造しているので、従来のサンファ茶よりも苦味が抑えられていて、飲みやすいという特徴があります。
このように、弊社では毎日の生活の中で、簡単に自分の健康を気遣うことができる漢方食品を取り扱っています。
顧客の迷いを解消しながら販売できるライブコマースの魅力
次に私たちの商品の販売方法に関してお話ししたいと思います。
まずB2Bでは、鍼(はり)、灸(きゅう)、韓方薬(ハンバンヤク)などを用いて治療を行う韓医院が主な流通先となっており、韓国の主力eコマースであるCOUPANG(クーパン)やNAVER Smart Storeでの販売を行っています。
また、最近は「Grip」というライブコマースプラットフォームを利用しての販売も行っています。
ライブコマースに対して、最初は「こんな方法に効果を期待できるとは思えない」という気持ちの方が大きかったのですが、今では、写真や文章だけでは伝えきれない部分に関しても詳しく説明できるこの販売方法にとても助けられています。
また、お客様側もライブ中にコメント等で質問することができるので、口に入れる商品ならではの安全性に関する内容や原材料についての質問など、文面では伝わりにくい内容も直接お伝えすることができています。
時空間の制約なしでターゲティングできる範囲が広い上に、決済までワンストップで済ませられることも大きな魅力で、多い時には視聴者の約5%にご購入いただくこともあります。
この販売方法は、購買時のミスマッチを減らします。さらに、お客様とのリアルタイムでのコミュニケーションだからこそ得られる情報もたくさんあり、とても有意義な販売方法だと思います。
今後も、この「ライブコマース」という販売方法で、さらに多くの方に弊社の商品を広めていきたいです。
B2C市場進出のため、「リブランド」に力を入れる
昨今、Kpopや韓国ドラマ、そしてKビューティーは、世界中で人気を博しています。そして、それがきっかけとなり、韓国の食文化や健康意識なども注目されるようになりました。
韓国の食文化は、滋養強壮に良い料理が多く、漢方の概念とも密接に関わっています。
そして、それは韓国人の健康の秘訣のひとつだとも言われています。
私たちは、韓国にある漢方文化を世界中に広めていきたいと考えています。
そのために弊社では現在、製品開発と同じくらい「リブランド」に力を入れ始めました。
これは、実は日本の市場からヒントを得たことなんです。私たちは、日本の百貨店にある「漢方ブティック」と訪れた時に、大きなインスピレーションを受けました。
韓国で漢方薬や漢方食品、また伝統食品のようなものを販売する場合、その大部分は庶民的な雰囲気の店で、包装も簡易的なものが主流です。
しかし日本の百貨店で見かけた漢方ショップは、高級感のある洗練された空間でロゴやパッケージなど、一つ一つがこだわり抜かれて作られていました。
せっかく商品自体が良いものであっても、パッケージなどの外的要因で思うように売り上げが伸びないということは、よくあることでしょう。
特に今はSNSの時代なので、消費者を視覚的に魅了することも重要だと思います。
店舗の場合はもちろん、オンライン販売やライブコマースでも、洗練されたお洒落なパッケージは目を引きますし、それが印象に残り、商品名や会社名を覚えてもらえることもあるかもしれません。
現代の需要にあった商品を研究・開発することで、日本市場での大きな成功に繋げたいと考えています。

今後、日本以外の国にも進出したい気持ちもあり、現在、中国、カナダ、モンゴルなどにも進出の準備をしていますが、まずは日本市場で爪痕を残せるかがカギだと思います。
漢方の魅力を世界に届ける企業へ
10年後には、韓国を代表する漢方健康食品ブランドになっていたいです。
WHOの調査によると、日本と韓国は共に「健康寿命の長さ」が世界でTOP3以内にランクインしています。両国とも、世界的に見て健康な人が多いということになりますね。
この仕事をするようになってつくづく思うことですが、健康な身体を維持して生きていくためには、毎日の自己管理が一番大切です。病気の多くは、身体に悪い習慣の蓄積が原因ですからね。
しかし、忙しい日々の中で、毎日必要な栄養素を全て摂ることは難しいですし、大切な人や仲間との食事の時間に健康のことばかりを気にしてその場を楽しめないというのも、本末転倒です。
私たちの商品はそんな時のためにあります。
栄養素の補給はもちろん、食事や飲酒によって負担のかかった身体をケアする健康管理のツールとして、ぜひ一度試していただきたいです。
韓国内では既にたくさんの方から「もう手放せない」という声をいただいています。
これからも、お客様の生の声を何よりも大事にし、「人々の健康を守る」という初心を忘れずに精進していきたいです。

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