韓国スタートアップの「いま」を切り取る KORIT のインタビュー。

2025年10月から2026年3月にかけて、AIテクノロジーからトラベルテック、セキュリティ、コマースまで、幅広い分野の企業へのインタビューを実施してきました。
今回は、その中から特に印象的だったインタビューをピックアップし、共通のキーワードやこれからの注目ポイントをご紹介します!

KORITだけの特別な記事をお見逃しなく👀

🤖 AI – 次世代テクノロジーで世界をひらく

Kalo

AIを活用したリサーチプラットフォームを提供しています。
従来のリサーチ業務が抱えてきた「時間・コスト・効率」という三大課題に真正面から向き合い、企業や研究機関が必要なデータを素早く・低コストで収集できる仕組みをAIで実現。
「簡単に速く、費用効率の高いリサーチを」という理念のもと、グローバル展開を見据えたプロダクト開発を進めています。

Fluent

3Dアバターエージェントを活用したAIコミュニケーションサービスを展開しています。幼い頃から世界を変える起業家を夢見てきた代表のチョン・イェチャン氏が、POSTECH(浦項工科大学)での研究経験を経て2021年に設立。
単なるチャットボットを超えた「人格を持つAIエージェント」の実現を目指し、ビジネス現場での活用可能性を広げています。

🛒 データ・コマース – 購買体験を変える新技術

NEWNDY

Kカルチャーに特化したECプラットフォーム「VEASLY」を運営しています。
K-POPやKビューティーといった韓国文化への熱狂を、ただ「好き」で終わらせず購買に繋げる仕組みを構築。
CJENMでのメディア事業経験を持つCOOのピョ・ハンビ氏が2022年に設立し、コンテンツとコマースを融合させた次世代のファンエコノミーを目指しています。

Indent Japan

AIとクリエイターを組み合わせたマーケティング技術で、購買に直結するコンテンツを生み出しています。eBay Korea、クロスボーダーコマーススタートアップなど日韓をまたいだEコマースの最前線を歩んできた代表のシン・ピルホ氏が率いるIndent Japan。
インフルエンサーやクリエイターの発信力をAIで最適化し、実際の売上につながるマーケティング手法を提供しています。

SAZO

日韓の越境ECサービスを展開。AIを活用し、「好き」を購入できる体験を支えています。
K-POPやKビューティーなどを中心に韓国の商品が手軽に購入できると話題です。先日はメルカリ社との業務提携も発表し、日韓越境ECの新たな可能性を切り拓いています。

Datarize

データを購買に直結させる次世代CRMソリューションを提供しています。
Coupang・SKT・KakaoでECデータ分析と売上最適化に携わってきたCSOのパク・ミンソン氏と、日本市場に精通した執行役員の大原龍一氏がタッグを組む注目企業。
単なる顧客管理ツールを超え、データから購買行動を予測し自動的にアクションを起こす「次の購買を生み出すCRM」として、EC事業者から高い注目を集めています。

🌍 トラベルテック – 旅の体験をアップデートする

Locally

「海外旅行で日常体験を」というコンセプトのもと、訪日韓国人向けの旅行プラットフォームを展開しています。
幼少期を中国で過ごし、イギリス・フランスへの留学経験も持つ代表のソン・ヒョングン氏が、在仏中に旅行サービスを起業・売却した後、2024年に韓国でLocallyを設立。
観光地だけでなく、その土地の「リアルな日常」を体験できるコンテンツで、訪日旅行の新しい楽しみ方を提案しています。

👩‍💼 HRテック – 働き方の多様性を支える

タイミー

日本発のスポットワークサービスとして知られる株式会社タイミーが、韓国市場への進出を本格化させています。
韓国でスポットワーク事業を展開するNeeder社への出資を発表し、日韓双方で「自分に合った働き方」を実現するプラットフォームの構築を進めています。
Business Development本部の高野由紀さんが語る協業の背景と展望は、働き方改革の新たな章を予感させます。

☕ フード – テクノロジーで食の世界を革新

リオナイ(Reon Ai)

AIを活用したコーヒー焙煎ソリューション「Reon Ai with Cursor」を開発・提供しています。
機械工学とコーヒー産業の双方を熟知したCEOのキム・グクジン氏が、10年以上の自動化エンジニアとしての経験を基に設立。
職人の技術とAIの精度を融合させることで、誰もが安定した高品質のコーヒーを楽しめる世界を目指しています。

🛡️ セキュリティ – データを守り、世界へつなぐ

CUBIG

プライバシー保護技術を核としたAIセキュリティソリューションを提供しています。
代表のベ・ホ氏はUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)で学び、ソウル大学でAIセキュリティの博士号を取得。現在は梨花女子大学の助教授も兼務するというキャリアの持ち主。
「データを守りながら、世界と繋がる」というビジョンのもと、グローバル企業への技術提供を加速させています。

🌿 ヘルスケア・SaaS – 人の「生活」を豊かに

Senior Vibe

プレシニア(50〜60代)に向けたデジタルウェルネスサービスを提供しています。
超高齢社会に突入する時代の中で「人生の午後をもっと豊かに」という理念を掲げ、中高年層が自分自身で健康を管理できるセルフケア習慣を支援。梨花女子大学出身の代表キム・スミン氏は3度の起業経験を持ち、2025年6月にSenior Vibeを設立しました。

まとめ

AI、セキュリティ、コマース、フード、トラベル、HRテック、そしてヘルスケア。2025年10月〜2026年3月に出会った10社のスタートアップは、それぞれ異なる領域にいながら、共通して「日韓の壁を越えていこうとする意志」を持っていました。

越境ECで韓国の「好き」を日本に届けるSAZOやNEWNDY、訪日韓国人の旅体験を変えるLocally、日本市場でのスポットワーク展開を進めるタイミー、日韓チームで次世代CRMを開発するDatarize――数々の国境をまたいだ挑戦を目にしました。

テクノロジーは、言語や文化の違いを乗り越えるための道具になりつつある。そんな確かな手応えを、今期のインタビューを通じて感じることができました。

KORITはこれからも、そんな「韓国企業の変化の最前線」を見つめ、読者の皆様にお届けし続けていきます。今後のKORITインタビューにもご期待ください!

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