代表 ベ・ホ
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)にてコンピュータ科学の学士号と情報セキュリティの修士号を取得後、ソウル大学で人工知能セキュリティのテーマで博士号を取得。
現在は、CUBIGの代表を務める傍ら、梨花女子大学人工知能大学サイバーセキュリティ学科助教授として在職中。サイバーセキュリティ専攻の主任教授と人工知能大学副学長を務める。
主な研究分野は人工知能人工知能セキュリティ。国際的学術大会と著名学術誌に多数の論文を発表すると同時に、セキュリティ合成データ分野の産学協力を導く企業(CUBIG)経営経験をもとに学問(差分プライバシー基盤の合成データ技術)と、産業(外部巨大モデルから個人情報を保護する)をつなぐ融合研究にも注力している。
目次
データを保護し、簡単に活用することをサポートするソリューション
弊社CUBIG(キュービッグ)の事業内容を一言で説明すると、「データを安全に保護しながら、誰でも簡単に活用できるように支援する」です。
現代社会では、世界中の多く企業や公共機関が多くのデータを保有していますが、個人情報の規制やセキュリティ保護の観点から、実際はデータを有益に活用できていないことが意外と多いんです。
弊社は、そういった情報の規制やセキュリティ保護のため活用しきれていなかったデータを「安全に再利用できる世界」を作ることで社会に新しい価値を提供していきたいという考えからサービスを始めました。
元データの合成データを作成できることが最大の強み
弊社では実データの特徴を保持した「合成データ」を生成し、実データの安全性を保ちながら、分析やシミュレーションを行えるデータ基盤(データファンデーション)を構築するソリューションを開発しています。
最大の強みの一つは、元データにアクセスせずに合成データを生成できる「ゼロアクセス(Zero-Access)構造」です。元データにアクセスしなくても、実際のデータとして機能する高精度な合成データを提供します。また、差分プライバシー(Differential Privacy)を適用することで、データの統計的パターンは維持しながらも、元のデータ推測は不可能であり、個人情報および機密情報も保護されるように設計されています。
また、表・文書・画像・時間データなど、さまざまな形式のデータをすべて処理できる技術的拡張性を持っていることも大きな強みのひとつです。
また、弊社の「LLM Capsule」は、ChatGPTなどの生成型AIを使用する際に、顧客の個人情報や会社の機密情報が外部に漏洩しないように保護する機能も備えています。
昨今、生成型AIの活用を検討する企業も増えてきていますが、機密情報漏洩のリスクや内部ネットワークの制限のため、簡単には導入に踏み切れないという現実があります。
弊社のソリューションは、データを外部に送信することなく機密情報の漏洩を未然に防ぎながら、ChatGPTやClaudeなどの大型LLMを利用することができるため、企業内部にPrivate LLMを直接構築するのに比べて、コストも低く、導入までの時間も短くなります。

韓国内の公共・民間に認められた技術力の高さ
合成データは、その技術レベルによって品質に大きな差が出るもので、品質が悪ければ、市場での信頼を得るのは難しいです。
弊社のセキュリティ合成データは、元データの統計的構造を99%以上維持しながらも、欠測・偏向・不均衡問題を復元・増強し、オリジナルよりも優れたAI学習性能を発揮するAI-readyデータを作成できます。
合成データを単純な非識別手段ではなく、データ品質を修正して拡張するエンジンとして作成しているという点が、弊社の技術の高さを証明しています。

金融・公共・医療など、厳重な情報管理が求められる分野においても、実際の業務に活用できる技術として認められ、現在では多くの企業や公共機関などでの導入が進んでいます。
例えば、公文書の非識別化、政策シミュレーション、内部ネットワークベースのAI導入などに活用されています。金融業界では、顧客データ分析、リスクモデリング、異常取引検出などにも適用されています。
大企業や研究機関においては、実際のデータを外部にエクスポートせずにAI分析と予測モデリングができるという点を高く評価していただいております。
高い技術力だけでなく、法律への深い理解が必要不可欠
ここまで弊社の技術についてお話してきましたが、どんなに技術が素晴らしくても、その技術を正しく活用できなければ、意味がありませんよね。技術力を磨くということと同じくらい大切なのが、法律を正しく理解することです。
「情報」や「データ」というものは、法律によって規制されています。例えば、私たちが作る合成データという領域が、本人の個人情報に該当するのか、匿名データに該当するのか。そういうことを一つ一つきちんと正しくインプットしていないと、開発できません。
創業当時は、この作業にかなり時間がかかりましたね。弁護士の先生方と何度も概念のすり合わせをして、法律への理解を深めました。
弊社のソリューション開発において、技術力を磨いていくことと、法律を正しくアップデートしていくことは、どちらも必要不可欠。両輪で進めていく必要があるのです。
国ごとの規制環境や産業特性に合わせた技術提供
弊社は韓国内にとどまらず、海外展開にも力を入れています。
特に、日本では、個人情報に関する保護基準が非常に高く、多くの企業や公共機関がデータを十分に保有していながらも、業務での活用に踏み出しにくい状況があると認識しています。そのような背景から、弊社の技術を実用的な解決策として評価していただき、すでに複数の企業や機関で弊社サービスの導入に向けた議論が進んでいます。
ただ、こうした「データ活用」と「個人情報保護」という二つの課題は、日本に限ったものではありません。実際に、世界中で同じ課題が顕在化しています。欧州ではGDPR(一般データ保護規則)により合成データとAIプライバシー技術の需要が急増しており、弊社は、それに応えるため、イギリスに支社を設立しました。
また、アメリカでも、生成型AIの急速な活用拡大とともに、データ保護ソリューションの必要性が高まっています。
データ保護に関する需要は世界各地で高まっていますが、国や地域ごとに規制環境や産業分野は少しずつ異なっています。そうした中で弊社ではそれぞれの市場に最適化した技術を提供し、日本を含むグローバル市場で「安全なデータ活用」の新たな基準を作っていきたいと考えています。
データを安全かつ自由に活用できる世界を実現する
弊社の長期ビジョンは、データを安全に保護しながらも自由に活用できる世界を実現することです。
データを守るための装置も重要ですが、その装置のせいでむしろ不便になるようなことがあってはいけませんし、どのような方法で世界と繋がっていくのかを考えていくことが重要なのです。
これまで個人情報と規制により利用できなかったデータを、弊社の合成データとプライバシー保護技術を通じて外部の巨大モデルとも安全に活用できるよう、新しい環境をつくっていくことが私たちの使命です。
私たちは、世界中の企業や機関がデータを効果的に分析・活用し、より正確な意思決定を下すことができるよう、一つの製品だけではなくデータインフラエコシステムそのものを構築することを目指しています。
また、日本国内のパートナー企業と一緒に、市場を拡大していきたいとも考えています。
私たちの事業内容に関心を寄せてくださる日本企業の方や投資家の方がいらっしゃいましたら、ぜひいつでもお気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

CUBIG
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