本記事では、韓国観光公社の「2026観光プラステックブリッジプログラム」に選定されたBABAGROUNDをご紹介します。
「2026観光プラステックブリッジプログラム」は、技術企業の観光分野への事業拡大を支援する観光事業化支援プログラムです。韓国の国家研究開発事業(R&D)への参加実績を持つ企業の中から、人工知能、スマートモビリティ・航空・交通、フィンテック、持続可能な観光の4分野で有望企業が選定されています。
CEO ホ・ジョン
鮮文(ソンムン)大学情報通信工学科卒業。世界各地のローカル地域を旅する中で、ローカル地域の魅力を発見する。この経験を元に2019年12月に韓国でBABAGROUNDを創業。韓国・日本の農漁村資源を旅行商品として開発・運営するアグリツーリズム事業を展開している。現在、会社経営の傍ら、農村振興庁農村観光活性化諮問委員、K-農業科学技術協議委員としても活動。受賞歴:慶南道知事表彰、農村振興庁長表彰
目次
創業のきっかけは、人生を変えた「旅」
当社BABAGROUNDは、韓国と日本の農漁村資源を旅行コンテンツで開発・運営するアグリツーリズムの専門企業です。ローカル地域の農村や漁村に潜在する宿泊(古民家・農家・民泊)、体験(伝統文化・食文化など)、ローカルF&B(地域食材・特産物)などの魅力を発掘し、旅行の概念を変え得る特別な体験を提供しています。
創業のきっかけは、私が2017年に世界各地でローカル体験をしたことです。客室乗務員として働いていた頃、もっと世界を見てみたいという気持ちが強くなり、当時勤めていた会社を辞め、約10ヶ月世界各地で旅をしました。言葉も文化も違う国々で様々な体験をしましたが、旅をする中で「楽しいな」「刺激的だな」と感じたのは、そのほとんどがローカル地域での経験でした。つまり、大都市や有名な観光地ではなく、むしろ小さなローカル地域にこそ、魅力的なコンテンツと豊かな生活が存在することを知ったんです。
帰国後、私は、韓国の旅行需要が常に有名観光地に集中しているという事実に対して、自然に問題意識を持つようになりました。有名な観光地の有名なお店で有名な物を食べることよりも、ローカル地域で過ごす刺激的で心に残る旅ビジネスを始めてみたい。
そう決めた私は、2019年12月に当社を設立しました。現在は、従業員15名体制で会社を運営しています。
ローカルオペレーターとの密なネットワークが一番の強み
当社の一番の強みは、ローカル地域オペレーターとの強固なネットワークです。農漁村コンテンツは、実際にその地域で宿泊・体験を運営する方と強い信頼関係を築かなければサービスを維持することができません。
当社は創業以来、一貫して各ローカル地域の特性を研究し、各地域でのコミュニケーション方法を正しく理解し、オペレーターとの密なネットワークを築く努力を重ねてきました。
その甲斐あって、旅行者は、ホストに直接アクセスすることができ、有名観光地中心の一般的な旅行商品にはない農漁村地域だけの文化や知識に触れることができます。

ローカル地域での特別な体験を提供するサービス
「人の温もりを感じられた」、50代女性に人気のローカル地域体験
私たちのメインの顧客ターゲット層は、時間と経済的に余裕があり、旅行への関心が高い50代女性です。農産物・特産品などの物販の売上にも大きく貢献しており、注目しています。
また、当社の旅行商品を体験した方に感想をお聞きすると、「現地の人との繋がりや人の温かさを強く感じられて良かった」いうレビューが一番多いんです。世代やライフスタイルの違う人との交流や、人と人との温もりのある深い交流というものは、誰かの人生観を大きく変えるきっかけになり得ます。
数えきれないほどの旅コンテンツや旅行商品がある現代社会において、私たちは、単なる旅行商品ではなく、旅行者が人生の気づきを得られたり、自分自身を振り返ることができる特別な旅行商品を提供する企業として成長していきたいと考えています。
最近は、日本のローカル地域に関心のある20-30代も増えてきたので、顧客層の拡大を目指して、若年層が頻繁に使用するInstagram等SNSでのPRにもさらに力を注いでいます。

アグリツーリズム基盤が充実している日本市場で、ビジネスチャンスを掴む
日本市場は、非常に規模が大きく、地方旅行の活性化にも積極的です。
日本を訪れる韓国人は1年で950万人を超え、韓国人にとっては既に「おなじみ」の旅行地になっています。
しかも最近は、有名な観光地ではない小都市やローカル地域に関するインスタグラムコンテンツの人気が高まっていて、これから日本のローカル地域を訪れる韓国人旅行者は増えると見込まれています。
また韓国のローカル地域では、宿泊施設が老朽化していて管理が十分に行き届いておらず、観光客が特別な時間を気持ち良く過ごすためのクオリティには達していないものが多い一方で、日本はローカル地域にある宿泊施設も、清潔で整備が行き届いている施設が多く、提供される食事も地域の特産物を使ったご当地メニューが中心となっています。
私たちが強みを持つ農漁村・小都市コンテンツの需要がすでに形成され、アグリツーリズム基盤が充実している日本市場は、私たちのビジネスモデルと非常に親和性が高い市場だと判断し、日本進出を決めました。
日本では、今後、各地域のDMOのパートナーとして事業を展開する予定です。
日本には地域ごとにDMO(Destination Management Organization /観光地域づくり法人)があります。DMOとは、ローカル地域の「稼ぐ力」を引き出し、持続可能な観光地経営を行うための司令塔となる専門組織で、自治体・地域事業者とともにその地域の観光を企画・管理し、旅行者を誘致します。
しかし、ほとんどのDMOでは海外からの旅行者をローカル地域まで呼び込むためのチャネルが十分に整っておらず、ローカル地域の宿泊・体験コンテンツを外国語で知らせる人材・言語リソースが不足しています。当社は、その課題を解決するDMOのパートナーとして、多言語対応サポートを提供することで韓国人旅行者を日本のローカル地域に呼び込むことを可能にします。
日本語だけでなく英語にも対応しているため、韓国・日本だけでなく、英語圏からの旅行者も気軽に利用できます。
具体的には、沖縄や茨城、新潟、徳島などのローカル地域に注目しています。
例えば、沖縄は、年間の韓国人旅行者数が50万人を超える大きな市場で、都心から離れた農漁村へのアクセスが非常に良いのにもかかわらず、ローカルコンテンツはほとんど発掘されていません。ほとんどの旅行者が、首里城や美ら海水族館などの有名スポットだけを訪問するためです。私たちは沖縄のローカル地域にビジネスチャンスがあると確信し、現在、沖縄にあるDMOとの協力体制の構築を進めています。

日本語にも対応しているサービスサイト
利益より社会貢献性を重視して事業を育てていきたい
私が当社を経営する上で一番重視していることは、「利益の追求」ではありません。
もちろんビジネスですので、事業の成長性や収益性はシビアに評価されますし、市場で注目され続けるように、売上を上げ、確かな成長曲線を描いて進んでいくことは大事なことです。しかし、社会の中でビジネスを展開し、それを韓国内だけでなく、世界中へ拡大させようとするならば、私たちの事業が、売上以外で世の中にどのような有益なインパクトをもたらすのかという観点も同じくらい大事なことではないかと考えています。
そのため、生産性や収益性が多少低くなっても、このビジネスの一番の醍醐味である 「人と人との繋がり」や「地域社会活性化への貢献」に重きを置き、いつまでも人々の役に立つサービスを育てることに喜びを感じる経営者でありたいです。
日本には、日本で生まれ育った日本人でも知らないような素晴らしい可能性を秘めたローカル地域が、まだたくさん眠っています。私たちは、これからそんな日本の魅力を発掘していきたいと考えています。
そして、10年後には韓国・日本はもちろん、欧米市場にも事業を拡大し、アグリツーリズム業界を牽引する企業になりたいです。
当社の事業内容にご興味のある方は、ぜひいつでもご連絡ください。

BABAGROUND
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