インタビュー

練習場のモバイル予約からゴルフレッスンマッチングまで、ゴルフをより楽しむための革新的なアプローチ|株式会社LONGEST チョ・ジョンホCEO

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株式会社LONGEST ーチョ・ジョンホCEO

カリフォルニア大学サンディエゴ校で認知科学の学士号を取得した後、2013年から2015年まで北米のLG ElectronicsのモバイルリサーチチームでUXリサーチエンジニアとして勤務し、その後モバイルリサーチ&コミュニケーションプロダクトマネージャー、2016年から2020年までLG Electronics Vehicle Solutionsのビジネス開発マネージャー(メルセデス/フィアット)を務めました。その後、マンション向けスマートフォンアプリ「Yupzip」、高級ゴルフ用品小売業「Golf Trend Inc」を創業。


-どのような会社でしょうか?

LONGESTは、ゴルフアプリを提供しています。より良いゴルフ体験のために作られたサービスです。2021年に設立され、ゴルフ練習場のモバイル予約、クラウドERP、地域別ゴルフレッスンマッチングなどのサービスを提供してきました。GPSベースで、ゴルフ練習場のバッティングケージの残り時間や空き時間などを確認し、ゴルフレッスンの予約・決済を一括で行うことができるサービスで、現在韓国では約20万人のユーザーがいます。


 

創業されたきっかけは何ですか?

共同創業者と私は、もともとゴルフを通じて知り合いました。ゴルフの練習中に気が付いた3つの問題意識から始まりました。まず、ゴルフ用品は販売店によって価格が異なり、価格の差が非常に大きいことです。そこからゴルフ用品の価格を比較できる買取サービスを始めました。2つ目は、ゴルフのレッスンを受けたくても、どこで、どんなプロが、いくらでレッスンをしているのか、メニューや口コミなどの情報が手に入らなかったので、レッスンマッチングサービスを開始しました。第一に、ゴルフ練習場で打席が空くまで待機することに不便を感じ、いつでもどこでもクリック一回で予約ができる、モバイル予約というニーズを確認することになりました。

 

Longestが提供するサービスの強みや特徴は何ですか?

私たちのサービスの強みは、これまでゴルフ練習場で定期会員の認証方法として使われていたRFIDカードを、弊社アプリが発行するQRに置き換えているというものです。練習場の利用者には、アプリでQRコードを発行し、認証するため、カードベースの会員証に比べて、カードを忘れることや紛失することはなく、またスマホを持っていればレッスンに参加できるため1日の利用者数を増やすことができるというメリットがあります。また、打席をリアルタイムで確認でき、予約・決済ができるのも当社ならではのサービスなので、これも大きな差別化要因だと思います。



 
―ユーザーの特徴を教えてください。

結局のところ、ゴルフという趣味は比較的高価な部類であると思います。そのため、ユーザーの年齢層はかなり高いですが、その中でも30代~50代は比較的モバイル環境に慣れている人が多いです。特に、練習やレッスンに重点を置くサービスの性質上、練習用品やレッスン商品などの商品の売上は高くなる傾向にあることも特徴の一つですね。

 

―日本市場をどのように見ていて、どのようなサービスを提供する予定か、また日本に進出しようとする理由は何ですか?

日本は世界2位のゴルフ市場です。しかし、日本のゴルフ市場はまだデジタル化されていないので、私たちにとって大きなチャンスであると捉えています。特に日本はゴルフ人口が多いため、多くの潜在的なユーザーがいることが予想されます。地理的にも韓国に近いので、チャンスはたくさんあると思います。日本進出をしたら、まずはゴルフレッスンのマッチングサービスを導入しようと考えています。

弊社のレッスンマッチングサービスはマッチングアプリのようなもので、登録されているプロのプロフィールを見たり、動画を見ることで姿勢やスキルなどの実際の動作を事前に確認することができます。また、ユーザーの傾向や習熟度、地理的な状況を考慮して適切なプロをマッチングすることが可能で、希望のプロが見つかればアプリ上でワンクリックでレッスンの予約も可能です。ゴルフ市場を構成するユーザーの年齢層が若年化している中で、ゴルフ市場のDXは非常に重要であり、チャンスがあると考えています。


今後の計画やビジョンを教えてください。

明確な目標を持っています。2025年までに韓国内の600カ所以上のゴルフ練習場の予約をモバイルで行えるようにし、200カ所のゴルフ練習場の無人化を目指します。ゴルフ練習場のあらゆる部分をIoT化することで、無人で自動にまわる仕組みを作ることです。昨今のゴルフ練習場で使われている運営体制(OS)は、かなり古いものが多いですが、日本では韓国よりも長い年月が経っているため、さらに古いままであると思います。そのため、その老朽化したプログラムに弊社の新サーバーを連動させてクラウド形態に変更できるソリューションを開発中です。また、タイガー・ウッズが実際にテストを行っている「FULL SWING」とのパートナーシップにより、ボール初速や角度、位置など様々な分析が可能なボルトラッカーを導入し、デジタル化されたクラウド型ゴルフ練習場の立ち上げを予定しています。



株式会社LONGEST  

ホームページ: https://www.longestgolf.com/

Instagram : https://www.instagram.com/longestgolf/

Blog :  https://blog.naver.com/longestgolf

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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