中小ベンチャー企業部は7日、京畿道華城市のSuperBin(スーパービン)で、「気候テック革新スタートアップ レベルアップ戦略」を発表した。この戦略は、気候テック分野のスタートアップが主導するカーボンニュートラルの実現と、持続可能な経済成長に向けた支援体制の構築を目的としている。
現場ではオ・ヨンジュ長官が、「気候テックスタートアップの抱える課題に真摯に向き合い、中長期的な解決策を専門家と共に模索し、成長とグローバル競争力の強化を積極的に後押ししていく。」と述べた。
今回の戦略は、2025年から次の4つの重点方針で推進される。第一に、中小企業向けの「工程革新と資源循環」技術の重点育成、第二に、グリーン分野のイノベーションリーダー育成に向けた起業エコシステムの活性化、第三に、世界的な気候テックネットワークの拡大、そして第四に、気候テックの成長基盤となる制度および支援体系の整備である。
特に、中小ベンチャー企業部は、炭素関連の貿易規制に対応する中小輸出企業を対象に、工程革新・資源循環分野で最大2億ウォン(約2,000万円)の事業化支援と、6億ウォン(約6,000万円)の実証支援を提供する方針だ。また、SK innovation(エスケーイノベーション)やPOSCO(ポスコ)など、大企業との共同事業化・事業拡大を支援し、韓国水資源公社の「K-テストベッド」との連携を通じて、優れた企業の官公需市場への進出も後押しする。
この日の対話の場で、SuperBinのキム・ジョンビン代表は、AIベースのロボット「Nephron(ネプロン)」を用いたペットボトルやアルミ缶の選別・回収事業を紹介し、「ゴミがお金となり、リサイクルが楽しくなる社会をつくりたい。」とビジョンを語った。
この日のイベントには、SuperBinをはじめ、WiPowerOne(ワイパワーワン{ワイヤレス充電})、BNZPARTNERS(ビーエヌジーパートナーズ{グリーンファイナンス})、Netspa(ネットスパ{再生ナイロン})、PiQuant(パイクァント{空気・水質分析})、Marine Innovation(マリンイノベーション{海藻バイオ製品})、KevinLAB(ケビンラボ{エネルギー管理})など、多様な気候テック企業が参加した。
中小ベンチャー企業部は今後、2027年までにクリーンテック、カーボンテック、エコテック、フードテック、ジオテックの5大気候テック分野ごとに規制自由特区を新設し、各テーマにおいて5社以上の育成を図るとともに、28兆ウォン(約2兆9,000億円)規模の中小企業間競争市場への進出を支援する計画だ。