NAVER Cloud(ネイバークラウド)が、島根県出雲市とAI安否電話サービス「CLOVA CareCall(クローバケアコール)」を導入するための業務協約を締結した。

今回の協力は、超高齢化に直面した日本の地域社会の高齢者ケアの空白をAI技術で解決するための取り組みで、日韓国交正常化60周年を迎え、韓国のAI技術を通じて社会問題を共同で解決する象徴的意味合いもある。

出雲市は全人口のうち65歳以上の高齢者が約30%に達する高齢化が進んだ都市で、増加する高齢者ケアの需要に比べてサポートする人材が非常に不足している状況だ。これに出雲市は先端技術を融合した福祉革新案を積極的に模索し、今回の協力を通じてNAVER CloudのAI技術と運営体験を活用して、持続可能で効率的なケアシステムを構築する計画だ。

韓国内の半分以上の自治体が導入、高い応答率と満足度

「CLOVA CareCall」は、ケアが必要な一人暮らしの高齢者や中高年の単身世帯を対象にAIが電話をかけて安否を確認するサービスで、現在、韓国内の半分以上の自治体で導入され、高い応答率と満足度を記録している。特に対話型AIが自然でパーソナライゼーションされた相互作用を通じて感情的交感を誘導し、通話中に異常な兆候を感知すると、すぐに福祉施設や病院など、地域の関係機関と連携して危機状況に迅速に対応できるよう設計されているのが特徴だ。

日本の内閣府主催大会で韓国企業初の5位入賞

「CLOVA CareCall」は今年3月、韓国の大統領室に当たる日本の内閣府が主催する「Digi田(デジでん)甲子園」で、全国から応募があった数百のプロジェクトのうち、本選進出及び韓国企業として初の5位に入賞し、サービスの優秀性が公式に認められた。

試験サービスの肯定的な反応、来年上半期にサービス本格始動予定

NAVER Cloudと出雲市は、昨年10月の初協議を皮切りに、出雲市の一部地域で試験サービスを運営してきた。その結果、サービスの効果と利用者の反応が肯定的であることが確認されたため、本格的なサービス導入を決定した。NAVER Cloudと出雲市は今後6ヶ月間のシステムの高度化を経て、来年上半期中に出雲市全域にサービスを拡大する計画だ。

NAVERのチェ・ソンジュ戦略事業代表は「韓国の超高齢化問題の解決のために2021年から始まった『CLOVA CareCall』のサービスを日本に提案したのは、同じ高齢化社会の問題に直面している両国が共に解決策を模索しようという趣旨だ」とし、「特に韓日修交60周年を迎えた中で進める今回の協力は、両国間の実質的なデジタル福祉の協力モデルとして位置づけられるだろう」と強調した。

チェ・ソンジュ代表は「AIは今や技術競争を越えて、社会問題の解決のための実質的な手段として発展しなければならず、NAVERはこれを実現する、責任ある技術パートナーとしての役割に最善を尽くしていく」と話した。

NAVER Cloudは、大阪で開催されている「EXPO 2025 大阪・関西万博」に7月9日から7月11日まで参加し、「CLOVA CareCall」をテーマに展示を行う予定だ。

<画像=NAVER Cloudが、島根県出雲市と「CLOVA CareCall」の導入のための業務協約を締結した。(左から)NAVER Cloudのキム・ユウォン代表、出雲市の飯塚俊之市長、社会福祉法人出雲市社会福祉協議会の渡部英二会長>

原文:https://platum.kr/archives/264007

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