米国のビッグテックが主導するAI市場に、アジアと欧州を代表する企業が手を組んだ。最初の戦略市場は製造業だ。NAVER Cloud(ネイバークラウド)とフランスのAI企業Mistral AI(ミストラルAI)は、製造AI市場を共同で攻略する全方位的なパートナーシップを締結した。米国主導の汎用AIではなく、欧州・アジアの製造現場のデータ主権と産業特性に合わせたSovereign AIソリューションでグローバルな製造企業を取り込む構想だ。

両社はNVIDIA(エヌビディア)が主要企業と構成した「NeMoTron連合」のメンバーとして、すでに同じ技術エコシステムを共有している。これを基盤に、シナジーが大きいと見込む製造業を中心に共同事業を展開する。Mistral AIはエアバス、BMW、ASMLなど欧州の主要製造企業と協業し、製造特化のAI技術力を蓄積してきた企業で、NAVER Cloudのインフラと組み合わせて製造現場に即時適用できるソリューションを共同で提供する方針だ。

韓国内での事業も同時にスタートする。NAVER Cloud プラットフォームを通じてMistral AIの最新モデルおよびプラットフォームなどフルスタック製品が提供され、韓国内の顧客先の現場にはMistral AIの現場専任エンジニア(FDE)が直接派遣され、技術支援と問題解決を担う。Mistral AIが欧州の製造現場で蓄積したリアルタイムの品質異常検知や部品選定の最適化といったユースケースを、韓国の製造環境に応用することを最初の課題とする。韓国内の製造企業がデータを外部に公開しない環境で製造AI技術を利用できるようにする計画だ。

両社は契約締結直後、NAVERの第2社屋「1784」で共同ワークショップを開催し、製造分野における商用サービスの提供計画と実行ロードマップの策定に着手した。

NAVER Cloudのキム・ユウォン代表は「今回のパートナーシップは、グローバル市場で実証されたMistral AIの製造特化技術力とNAVER Cloudの安定したインフラを組み合わせる実質的なビジネス協力だ」とした上で、「韓国内で成功した実績を構築し、それを基盤にグローバルなSovereign AI市場で共同のビジネス機会を継続的に発掘していく」と述べた。

Mistral AIのAPAC代表ジェフ・スンは「NAVER Cloudは製造AIビジネスを共に実現できる最適のパートナーだ」とし、「Mistral AIが欧州の製造現場で積み重ねてきたノウハウとNAVER Cloudの盤石なインフラを組み合わせ、韓国を含むグローバルな製造企業のAI転換を実質的に支援していく」と語った。

原文:https://platum.kr/archives/290583