NVIDIA、サムスン電子、Qualcommなどと協業…2027の黒字転換目標
AI軽量化及び最適化技術企業Nota(ノタ)が3日、KOSDAQ(コスダック)市場に新規上場した。
創業後、NAVER(ネイバー)D2SF、サムスン、LG、Kakao(カカオ)など有数の企業から資金を調達して技術潜在力が認められたNotaは、KOSDAQ上場を通じてAIの軽量化・最適化技術に対する成長性を立証した。
2015年に創業したNotaは、独自開発したAIモデルの最適化プラットフォーム「NetsPresso(ネッツプレッソ)」とオンデバイスAIソリューションで競争力を確保している。
最近、高性能AIモデルの登場で企業のAI導入及び運営コストが急増している中、AIの軽量化及び最適化技術はこの過程でのコスト負担を軽減でき、世界的に注目を集めている。
現在、NotaのAIモデルの最適化技術はNVIDIA(エヌビディア)、サムスン電子、Qualcomm(クアルコム)、Arm、ソニーなどグローバル企業との協力を通じて高度化されており、最近は自動運転、ロボットなど、フィジカルAIの成長とともに、より重要な役割が注目されている。また、今年CBインサイトが発表した「2025グローバルイノベーションAIスタートアップ100」に選ばれた。
また、Notaは、生成型AIベースのビジョン言語モデルをオンデバイス環境に適用した映像管制ソリューション「Nota Vision Agent(NVA)」を通じて、産業安全、交通、選別管制、リテールなど、様々な産業分野でAIの活用可能性を継続的に拡大している。
Notaは上場により、AI最適化技術の競争力強化とエッジAI技術が活用できるターゲット市場の拡大に集中する。米国、ヨーロッパ、中東など、中核市場にあるグローバル半導体企業及びデバイスメーカーを対象とした積極的な営業とマーケティングを通じ、市場内のポジションを強化する計画だ。
さらに、様々なAIモデルを最適化できる次世代プラットフォームの開発にも集中投資する計画だ。特にグローバル組み込みシステム先導企業との戦略的協業により、防衛産業、航空など高成長産業への技術の市場シェア拡大及びこれによる売上増が期待される。
Notaはフォーチュングローバル500大企業を主要取引先として確保し、毎年、急激な売上成長を遂げている。2023年の売上高36億ウォン(約3億8436万5000円)から、2024年には84億ウォン(約8億9691万円)と、2倍以上成長し、2025年の売上高145億ウォン(約15億4800万円)の達成と、2027年の黒字転換を目指している。
Notaのチェ・ミョンス代表は「今回のIPOは単に資金を調達するにとどまらず、グローバル市場の信頼を得て、より大きな成長のための土台を築く、重要な戦略的決定だ」とし、「今後もAIの最適化技術を通じて全産業の革新を導き、究極的には環境の制約なしに様々な産業でAIを活用できる『AI Everywher』のビジョンの実現を目指す」と話した。
