オンラインホームトレーニングプラットフォームのQUAT(クワット)と、ソーシャルディスカバリーサービスWIPPY(ウィッピー)を運営するNRISE(エヌライズ)が、4年ぶりに連結営業利益の黒字を達成した。

NRISEは2024年連結基準の売上高が434億ウォン(約43億5,700万円)、営業利益は5.49億ウォン(約5,512万円)を記録し、創業以来、最大の実績を記録した。営業利益は前年比113.7%増加した。

主力事業のQUATとWIPPYも、急速な売上成長を続けている。QUATとWIPPYの売上高は前年比それぞれ17.7%、29.7%増加した。QUATは、体系的なヘルスケアの需要の増加に合わせてサブスクベースの様々な運動プログラムを提供しており、これを通じた長期的なユーザーとの関係形成がサブスクにおける売上増加を導いたものとみられる。QUATアクティブ加入者数は前年比6.9%増加し、同期間の新規サブスク売上は39.3%成長するなど、サブスクビジネスモデルの安定性と拡張性を立証した。

WIPPYはAIベースの身元認証システムと「PASS(パス)モバイル身分証認証サービス」を導入し、プラットフォーム内で発生し得る不適切な活動を事前に遮断し、異常な兆候が検出された場合、迅速に対応する二重補完体系を強化したことが奏功した。実際、PASS認証の導入後、該当ユーザーの活動及び流入の発生頻度は70%減少し、関連申告も60%減少するなど、全体的に安定性の指標が大きく向上した。健康的なコミュニケーション環境づくりに集中した結果、プラットフォームの信頼性とユーザー満足度の向上に貢献したとの見方が出ている。

今年、NRISEは主要事業の成長をさらに強化する計画だ。QUATは新規運動器具の開発とカスタマイズされた運動コンテンツの拡大を通じてユーザーの没入度を高め、オフライン施設でのみ利用可能だった大型運動器具を家庭用に小型化・モジュール化して開発中だ。コマースを通じた販売チャネルの拡大とともに、単純な運動コンテンツの提供を越え、全体的なライフスタイルの改善まで提案するヘルステックプラットフォームとしての転換を本格化する戦略だ。

WIPPYは韓国内のコア競争力強化とともに、日本市場の攻略に集中する。韓国ではAI・マシーンラーニング基盤のマッチングアルゴリズムの高度化と不健全なユーザー遮断システムの強化を通じてプラットフォームの信頼性を高め、日本では現地パートナーシップの拡大と現地の文化に合わせたマーケティング戦略を通じてグローバルユーザーの基盤を広げていく予定だ。

NRISEのキム・ボンギ代表は「今回の実績は持続的なコスト効率化の努力とサービスの高度化戦略が成果につながったという点で意味が大きい」とし、「今年は顧客カスタマイズ型運動コンテンツとAIベースの友達推薦技術をさらに専門化し、収益性確保はもちろん、日常の楽しみを提供するプラットフォームに跳躍していく」と話した。

原文:https://platum.kr/archives/257254