去る13日・14日、ResorTech EXPO 2025(リゾテックエキスポ) in Okinawa が開催された。
両日とも昨年の来場者数を大きく上回り、会場となった沖縄サントリーアリーナは熱気に包まれた。

2020年にスタートしたResorTech EXPOは、今回で7回目の開催となる。
国内のみならず海外からの注目度も年々高まっており、今年は台湾・韓国・ベトナム等の海外企業も参加し、その技術を披露した。
多様な企業が沖縄に集結
参加企業はIT・ソフトウェアからロボティクス、観光関連まで幅広い分野にわたり、県内の高校生・大学生をはじめ、多くの来場者が最新の技術やサービスに直接触れられる貴重な機会となった。


日本初披露の韓国ヒューマノイドロボット
今回、韓国企業としては「AeiROBOT」が出展し、最新鋭のロボットを披露した。
同社のヒューマノイドロボットは、カメラで人間を認識すると「私とゲームをしましょう」と声をかけてミニゲームに誘ってくる。
ゲーム内容は、参加者とロボットの前に設置された2つのサイコロをコップの中で振り、その出目の大きさを競うというシンプルなものだ。
しかし、ロボットがそれを全て行うとなると話は違ってくる。コップを掴み、サイコロを隠し、振る。そして、双方のサイコロの目を認識して勝敗を判断するという一連の流れは高い技術力の結晶であり、多くの来場者の注目を集めた。
勝てば、ロボットがペットボトルを掴んで直接プレゼントしてくれるなど、そのエンターテインメント性にも来場者は釘付けになっていた。

さらに、ペット用途として開発されたロボットも展示されており、ふわふわした毛並みと丸い瞳に、ブースの前を通過した人も思わず「かわいい!」と足を止めていた。
撫でると照れたような表情に変わったり、持ち上げると驚いた反応を見せるなど、感情表現の豊かさも魅力的であった。

海外企業9社によるピッチイベント
14日には台湾・ベトナム・韓国から計9社が参加し、日本市場進出や協業の可能性を探るピッチを実施。その後の商談会でも積極的な対話が行われ、沖縄を起点とした国際ビジネス交流が広がりを見せた。

韓国からは以下の2社が登壇した。
・IPIN LABS
モノや人の位置・動きを可視化できるようにするAIソリューションを提供する。
工場・工事現場・病院・大型アリーナなど広い空間での事故防止、備品管理や人材活用の効率化に寄与し、沖縄県内での活用可能性にも期待が寄せられた。

・ Team Sparta Inc.
最低1名から受講可能な、成果につながるDX人材育成プログラムを提供。
すでにISCO(沖縄ITイノベーション戦略センター)などでも導入されており、従業員一人ひとりに最適な研修を選択できる点が特徴である。
最近では「生成AI入門」などトレンドを押さえた講座が人気を集めている。

今回、主催団体であるISCOはResorTech EXPOが無事今年も開催されたことを嬉しく思うと共に、年々成長していく本イベントを今後も多くの人に楽しんでいただきたい。とし、これからもこういった取り組みを通じ、沖縄県の経済振興を図る産業支援機関として支援を続けていきたいと語った。

ISCO(一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター)
HP:https://isc-okinawa.org
ResorTech EXPO:https://resortech-expo.okinawa
沖縄県内でのITソリューション導入支援や企業誘致を推進する組織。
リゾテック開催等、国内外企業との連携を通じて沖縄のIT産業の発展に取り組んでいる。
