金融分析・教育プラットフォーム運営会社Treasurer(トレジャーラー)が第3四半期基準の創業以来初の損益分岐点(BEP)を達成したと2日明らかにした。
Treasurerは昨年年売上55億ウォン(約5.8億円)を記録したのに続き、今年上半期の累積売上30億ウォン(約3.1億円)を突破するなど、成長を続けてきた。続いて第3四半期には四半期基準で初の黒字を達成し、収益性中心の成長基盤を築いた。
今回の業績改善は、△AI金融技術の商業化に伴う利益率の改善、△リワード・教育基盤のユーザー活性化、△主要パートナーシップ拡張による新規売上高によってもたらせられた。特に金融会社API連動と教育・投資自動化エンジンなど技術基盤事業モデルが収益構造安定化に寄与したとされる。
Treasurerは直近2年間、シンプルな教育プラットフォームから、実際の投資が可能な「総合投資プラットフォーム」へと体質改善を行った。昨年、仮想資産取引所Coinone(コインワン)と機能を連動したのに続き、今年はKB証券と協力してアプリ内で韓国国内の株式売買が可能なシステムを構築した。これにより、仮想資産、株式、コレクタブル、原材料、ポイントなどを網羅する総合投資環境を完成させた。
グローバル進出と技術高度化のスピードも上げている。Treasurerはタイ(Seoul Startup Hub)、日本(Japan IT Week)、マレーシア(AI Youth Festa)、台湾(Meet Taipei)などアジア主要国のスタートアッププログラムに相次いで選ばれ、現地市場進出を打診中である。
また、「行動分析ベースの金融ペルソナ推論」など2件の金融AI技術特許を出願し、技術的堀の構築にも乗り出した。会社側は当該技術をもとに2026年からB2B(企業間取引)およびB2G(企業政府間取引) SaaS(サービス型ソフトウェア)モデル収益を拡大していく計画だ。
Treasurerの関係者は「来年は前年比25%の成長と年間基準での黒字達成を目指している」とし「特許ベースの技術商用化と金融パートナー社との連動拡大を通じてグローバル金融AI企業に飛躍する」と話した。
一方、Treasurerは70億パラメータ規模の金融特化sLLM(小型巨大言語モデル)を基盤にパーソナライズされた金融教育とリアルタイム市場分析サービスを提供している。現在の累積加入者は80万人だ。
<写真=TreasurerAI>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025120209553710941
