デジタルヘルスケア企業EMOCOG(イモコグ)が14日、NAVER Cloud(ネイバークラウド)と協約を締結し、高齢者向け認知ケアAI(人工知能)技術を活用した事業提携を開始すると発表した。

今回の協約は、NAVER Cloudが展開するAI安否電話サービス「CLOVA CareCall(クローバケアコール)」の独居高齢者支援での活用実績をもとに、深刻化する高齢化社会の課題である認知症管理と認知健康分野へ技術を適用することを目的として締結された。

CLOVA CareCallは今月基準、全国140カ所で約3万人の高齢者に提供されている。NAVERの生成AI技術を活用し、自然な感情表現を含む会話や「記憶する」機能による継続的な対話を可能にすることで、高齢者の心のケアや健康状態のモニタリングを効果的に行うことができる。

EMOCOGは、病院を訪れずに認知機能の早期評価が可能なデジタル認知検査「しっかり記憶」機能と軽度認知障害(MCI)向けのデジタル治療機器(DTx)「コグテラ」を通じて、予防から治療・管理までを幅広くサポートする認知健康ケア技術を持つ企業だ。

今回の協約により、CLOVA CareCallとEMOCOGの認知症ケアデジタルソリューションを連携し、△音声を活用した認知症選別シナリオと予測アルゴリズムの開発、△音声によるパーソナライズ型認知トレーニングコンテンツの開発、△共同研究結果に基づく試験適用と実証事業などを本格的に進める。

特に、CLOVA CareCallのAI会話サービスと「しっかり記憶」検査を連動させたうえで、さらに個人に合わせたAI認知トレーニングも加え、非対面型の統合認知ケアシステムの構築を目指す。

EMOCOGの関係者は、「これまで医療にアクセスしづらかった高齢者も、定期的な認知機能評価と個別対応の管理サービスを受けられるようになり、医療福祉の行き届かない領域の解消と認知症予防に大きく貢献できると期待している。」と述べた。

NAVER Cloudのキム・ユウォン代表は、「EMOCOGと共にシニア認知ケア分野の革新を進めていきたい。NAVERの生成AI技術とクラウドインフラを活かして、高齢化社会の問題解決に積極的に取り組んでいく。」と話した。

EMOCOGイ・ジュニョン代表は、「AIによるケア環境とデジタル認知トレーニングの融合は、高齢者の認知健康管理における新しいスタンダードになるだろう。」とし、「今後は日本を含むグローバル市場でも本格的にソリューションを展開していく。」と述べた。

<NAVER Cloudのキム・ユウォン代表(左)とEMOCOGのイ・ジュンヨン共同代表が業務協約を締結している。 /写真=EMOCOG提供>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025051315522741657