EduCanvas(エデュキャンバス)は人工知能(AI)ベースの進路・キャリア管理プラットフォーム「AlphaJini(アルファジニー)」でTIPS(ティップス)選定、資金調達、海外進出などの成果を上げ、事業が本格的に軌道に乗った。
情報通信産業振興院が運営するメタバースハブに入居中のEduCanvasの主力ソリューション「AlphaJini」は、単純な適性検査を越えて、個人の性向・興味・価値観を総合分析し、個別対応の進路と職務を推薦してくれるAIベースのプラットフォームだ。
既存の進路診断サービスは、単純検査と結果案内にとどまっていた。AlphaJiniは、精密なデータ分析と可視化レポートを通じて、学生が自己理解を深め、自分の将来を能動的に設計できるようサポートする。
特に単発性検査ではなく、長期的なキャリア追跡と反復診断機能を提供している。学生個々人の成長と変化の過程を持続管理できる点で差別化を図っている。
AlphaJiniは年齢と教育段階に応じて性向・適性総合診断(AlphaJini-612)△学科予測と進学キュレーション(AlphaJini1.0)△NCS基盤の職務設計支援(AlphaJini1.5)△キオスク型体験ソリューション(AlphaJini2.0)などに細分化した。
EduCanvasは最近、中小ベンチャー企業部(省)の「TIPS」プログラムに最終選定された。同社は、精巧な診断アルゴリズムと職務マッチング技術、そして、高い事業化の可能性が公式に認められた結果だとしている。
同社はTIPSを通じて確保した研究開発(R&D)資源でグローバルキャリア教育サービスの拡大と多言語コンテンツ開発に集中投資する方針だ。
これにより、海外進出も加速化させる。
同社は既にベトナムをはじめとする東南アジア市場を中心に、教育機関との協力を推進している。特に7月にはベトナム・ハノイの教育機関H.I.C(Hanoi International College)と覚書(MOU)を交わし、ベトナム教育企業TBTグループとも戦略的業務協約を結んだ。これを基に、AIベースの進路診断ソリューションと、共同教育プログラムを段階的に導入する計画だ。現地の教育制度と文化を考慮したローカライゼーション、国際学校・政府プログラムとの連携を通じて世界における「K-エドテック」のポジションを強化することが目標だ。
EduCanvasは先月末に開かれた「2025エドテックコリアフェア」でも大きな注目を集めた。
AlphaJiniの他にも自己紹介書のリアルタイム添削プラットフォーム「ウェライト」と、職務体験型教育コンテンツを併せて公開した。AI診断、職務分析、自己紹介書の教育を融合したプログラムを運営してきた経験は、研究陣との協業を通じて、学問的妥当性と現場適用力を同時に確保したとの評価を受けた。
EduCanvasの関係者は「AlphaJiniと職務シミュレーションは学生が自己主導的にキャリアを設計するのをサポートする独自のソリューションだ」とし、「韓国の教育現場を越えて、グローバル市場でも協力の機会を広げていく」と話した。
<画像=先月、ソウルのコンベンションセンターCOEXで開かれた「2025エドテックコリアフェア」でのEduCanvasのブース。EduCanvas提供>