AIエージェント技術企業のDeeping Source(ディーピングソース)は、日本の通信会社KDDIとコンビニチェーンのLAWSON(ローソン)が共同で展開する「Real X Tech LAWSON(リアルXテックローソン)1号店」に核心技術パートナーとして参加したことを7日に明らかにした。

同社は、小売(リテール)店舗におけるデータの可視化や、AIエージェントを活用した店舗運営支援システムに関する技術を保有している。KDDIとLAWSONは、AI技術を積極的に導入したコンビニを目指し、その1号店である「LAWSON高輪ゲートウェイシティ店」を先月オープンした。Deeping Sourceは、この店舗に運営最適化のためのAIエージェントソリューションを提供する。

このソリューションは、防犯カメラの映像情報をもとに、棚の在庫状況や顧客の行動をリアルタイムで分析し、AIエージェントが問題点の改善策を提案するだけでなく、その効果の検証まで行うものだ。これまで、従業員の経験や直感に頼って行われていた店舗運営の意思決定を、データに基づいたものへと転換することで、経験の有無に関係なく一定のサービス品質を保てる運営環境を実現する。Deeping Sourceは、個人情報保護のためのデータ匿名化技術も保有している。

同社は、今年6月にKDDIのベンチャーファンドである「KDDIオープンイノベーションファンド3号」から出資を受けたことをきっかけに、今回の協業成果に至った。KDDIは、2019年シリーズAラウンドでDeeping Sourceに投資を行っており、継続的なパートナーシップを維持してきた。なお、Deeping Sourceは韓国内でもBGFリテール(CU)、ロッテワールド、COEX(コエックス)などと協業を行ってきた。

現在、売上の50%以上を海外市場から得ている同社には、1号店への技術提供をきっかけに、日本国内の他のスーパーマーケットや製菓メーカーなどからも協業オファーが相次いでいるという。これを足がかりに、日本のリテールテック(リテール+テクノロジー)市場における基盤づくりを進める計画だ。

キム・テフン代表は、「KDDIとの戦略的パートナーシップを通じて、日本のリテールテック市場での地位を一層強化していく方針だ。」と話した。

<韓国のスタートアップ、Deeping Source(ディーピングソース)のAI技術が適用された東京の「Real X Tech LAWSON」1号店/写真=Deeping Source>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025070714265461809

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