- カメラビジョンベースのドローン技術による自動車部品の在庫管理
- 肉眼調査比で時間90%短縮、物流業務の効率を最大化
ドローンスタートアップB GARAGE(ビーガラージ)が、HYUNDAI GLOVIS(現代グロービス)の物流センターに、ドローンベースの在庫調査自動化サービスを供給し、業務の効率化を達成したと、5日、明らかにした。
B GARAGEはWebベースのユーザーソフトウェアから在庫把握用のコンピュータビジョンソフトウェア、カメラビジョンベースのドローンソフトウェア、ドローン、バッテリーパック、自動バッテリー交換用ベースステーションまで、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた垂直統合型ソリューションを自社で開発・運営している。
特にB GARAGEのドローンは、カメラビジョンベースの自律飛行技術を適用し、GPSが作動しない室内環境でも自由に物流倉庫の在庫調査が可能なのが特徴だ。独自のソフトウェアと組み合わせて、完全自動化した在庫調査サービスを搭載した。
HYUNDAI GLOVISは、米ジョージア州エラベルの現代自動車グループMetaplant America(メタプラントアメリカ、HMGMA)内の統合物流センターで自動車半組立部品(KD)の在庫の精度向上と在庫調査時間の短縮のため、今年上半期からB GARAGEのサービスを導入している。
その結果、計算在庫と実在庫間の誤りを迅速に識別し、在庫把握精度を99%以上に高める画期的な成果を達成した。また、既存の目視調査に比べて在庫調査時間を90%以上短縮し、物流革新と運用コストの削減効果を立証した。
こうした成果に基づき、B GARAGEはHYUNDAI GLOVIS HMGMA統合物流センター内のサービス供給をさらに拡大する計画だ。
B GARAGEのキム・ヨンジュン代表は「今回の供給で自社のドローンサービスにより、人材運営負担の解消はもちろん、より早く正確な在庫調査の可能性を示した」とし、「今後、ドローンの小型化と、技術の高度化を通じて、室内施設の点検、室内外の警備、国防偵察などに活用領域を広げていく計画だ」と明らかにした。
B GARAGEはスタンフォード大学で人工知能(AI)自律システム研究の博士号を取得し、Oracle(オラクル)とGoogle(グーグル)本社でソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んだキム・ヨンジュン代表が設立したスタートアップだ。現在、米国と韓国に拠点を置いており、技術力と成長性が認められ、SBVA(エスビーヴィーエー)、LB Investment(エルビーインベストメント)、Bon Angels Partnars(ボンエンジェルスパートナーズ)から、累積計372億ウォン(約39億4,400万円)の資金を調達した。