済州(チェジュ)創造経済革新センターが中小ベンチャー企業部(以下中企部)が主管した2024年創造経済革新センターの運営成果評価において、全国17のセンターの中で最高等級である「最優秀等級」を獲得した。

中企部は毎年全国創造経済革新センターを対象に、保育企業成果、資金調達実績、革新性、機関運営の優秀性など多様な指標を総合的に評価している。

済州センターは昨年、地域投資財源の確保のために済州初のファンド・オブ・ファンズ事業である「済州初期スタートアップ育成ファンド」を35億ウォン(約3.5億円)規模で造り、済州センターの総運営資産(AUM)が80.1億ウォン(約8.01億円)に増加した。また昨年だけで20億ウォン(約2億円)を超える投資金を投入し、済州の投資エコシステムを拡大してきた。

済州センター投資企業をTIPSプログラムに積極的に推薦を行っており、昨年までに10社を推薦し、2年連続選定率100%を達成した。これによりスタートアップ支援のためのTIPS R&D支援金78億ウォン(約7.8億円)を確保した。

済州センターは昨年、ローカル分野連携事業を行い、主管・協力事業を推進しながら国費135億ウォン(約13.5億円)を確保、2年連続全国最優秀ローカルクリエイターを排出し、起業家型ローカルクリエーターの成長可能性を立証した。2023年にGyulmedal(ギュルメダル)(済州産シトラス研究/開発及びライフスタイルブランド)、2024年にはYJ Company(済州農水産物を活用したプレミアム済州オムク生産)が最優秀ローカルクリエイターに選ばれた。

済州センターは地域に合ったオープンイノベーションコラボレーション環境を造り、多様なタイプのスタートアップ発掘-マッチング-投資連結を行った。大/中堅企業の需要課題に適したスタートアップ8社を選定し、済州型オープンイノベーション戦略を通じて、カスタマイズされた協業基盤を造りあげた。特にevezary(イブジャリ)と繊維再生スタートアップJeCLEAN(ジェクリーン)が推進した「古布団サーキュラーエコノミープロジェクト」は済州島、韓国環境公団、済州市新活用センターなどが参加し、寝具類の資源循環の新しいモデルを提示したと評価された。

済州センターは専任大企業のKakaoと連携したオープンイノベーションプログラムを通じて全国11の創造経済革新センターの協力を率いた。全国2,467の小規模事業主チームのデジタル販路を支援し、KakaoTalk(カカオトーク)企画展を支援して24億ウォン(約2.4億円)の売上を上げた。

済州と海外を結ぶグローバル起業エコシステムづくりのために日本、香港、インドネシアのパートナーを直接訪ね、KOTRA、沖縄ITイノベーションセンター、IMMインベストメント、Korea Venture Investment Corp(韓国ベンチャー投資)、Century(センチュリー)、 Ranchmarket(ランチマーケット)などと業務協約を締結した。以後、現地のプラットフォーム入店とエキスポ参加、投資家とのMeet-up(ミートアップ)などを支援し、グローバルネットワークを拡張した。

また、首都圏との地理的限界にもかかわらず、JOIN 2024、J-CONNECT DAYなど多様なネットワーキングイベントを推進し、資金調達プログラムを積極的に運営し、スタートアップエコシステムの拡大に寄与した点も最優秀センター選定の主な要因と分析されている。

今回の評価結果により、済州センターは中企部を通じて機関運営のための追加支援などのインセンティブを受け取る。

済州センター イ・ビョンソン代表は「地域規模やインフラ面において、相対的に劣勢である済州センターが最優秀等級を受けたのは革新的挑戦が意味のある成果として現れたため」とし、「今後も済州だけの強みを生かした差別化された支援を通じ、グローバル競争力を備えたスタートアップを多く排出できるよう最善を尽くす」と明かした。

原文:https://platum.kr/archives/259078