CES 2026米国ラスベガスで開催

AI(人工知能)とデジタル技術分野で後発走者と評価されてきた日本が変化してきている。AIを基盤に製造分野はもちろん、ヘルスケア、エンターテイメント、宇宙・航空など様々な産業に適用可能な革新技術を次々と披露しているのだ。一部のスタートアップは、すでに韓国市場に進出するなど、グローバル拡張にも積極的に乗り出している。

米国ラスベガスで開かれたCES 2026開幕翌日の7日(現地時間)、スタートアップ展示館ユーレカ・パーク内の日本館には絶え間なく観覧客が訪れていた。日本のスタートアップはJETRO(日本貿易振興機構)が運営する「J-Startup館」や民間企業クリエイティブビジョンが運営する「ジャパンテック館」などにブースを設けた。

これまで日本のスタートアップ展示館は素材技術や高付加価値ディープテック中心だったが、今回のCESでは実際の産業現場に適用されたソリューションを保有する企業が大挙参加し、さらに現実的な技術競争力を見せた。

超高齢社会を狙ったリビング・ケアテック…日本のAIヘルスケア

ケアロボット「MechatroMATE Q(メカトロメイトQ)」を展示したLiving Robot/写真=ナム・ミレ記者

超高齢国家である日本のヘルスケアスタートアップらは今回のCES 2026で高齢者を対象としたシルバーテックソリューションを集中的に披露した。AImoji(アイモジ)は日常の会話音声をAIが分析して認知症など認知機能の低下の初期兆候を捉えるプラットフォーム「Kinabot(キナボット)」を運用している企業。語彙力、文章構成能力、イントネーションや震えなどの音声の特徴をAIで分析する技術を核心としている。AImojiは日本の大型保険会社とともにKinabotを100万人以上の高齢ユーザーへと導入するプロジェクトを推進するなど、シルバーテック市場攻略を加速させている。

UNTRACKED(アントラックド)はユーザーの転倒リスクを1分で精密測定する技術でCES 2026革新賞を受賞した企業。高齢者だけでなく、建設現場などの転倒リスクが高い労働者も主要顧客となる。UNTRACKEDの関係者は「日本では転倒事故による救急移送件数が最も多く、転倒で死亡する高齢者も少なくない」とし、「定期的に身体バランスを点検し訓練することが重要だ」と語った。続いて「今回お披露目した「StA²BLE2.0(ステイブル2)」はスマートフォンと連動して家庭でも身体バランス能力を確認できる製品」と付け加えた。

ジャパンテック館にブースを構えるLiving Robot(リビングロボット)は、ケアロボット「MechatroMATE Q(メカトロメイトQ)」を公開した。このロボットはAIベースで会話をサポートし、エアコンの温度調節などの家電機器を音声コマンドで制御することができる。スマートウォッチなどウェアラブル機器と連動してユーザーの健康状態をモニタリング・管理する機能も備えている。Living Robotの関係者は「家族と離れて過ごす1人暮らしの高齢者をリアルタイムで見守れるロボット」とし「緊急事態発生時に家族に即時通知を送る機能も提供する」と語った。

ディープテック企業も大挙出場…韓国進出スタートアップも注目 

Amatelusが披露した360度マルチアングル中継ソリューション「SwipeVideo(スワイプビデオ)」/写真=ナム・ミレ記者 

日本製造業の革新に乗り出したスタートアップも注目を集めた。QUANDO(クアンド)は製造・建設・設備現場でまだ熟練していない作業者もベテランのように作業できるよう支援するAIソリューション「SynQ Remote Agent(シンクリモートエージェント)」でCES 2026革新賞を受賞した。

作業現場をスマートフォンで撮影すると、AIが映像・音声・文書情報を総合分析し、熟練工レベルの作業指示を提供する。QUANDOの関係者は「建設会社を主要顧客としており、キャリア不足の作業者も10~40年の経験をもつ熟練者と同様のレベルで業務を遂行できるようにサポートする」と語った。

CADDi(キャディ)は設計図などの非定型データをAIで分析して製造現場の効率性を高めるソリューションをお披露目した。膨大な図面データをAIが自動分析し、数秒で過去の同種の設計と部品を見つけ出し、業務速度とコスト効率を同時に改善させる。

宇宙・航空分野のスタートアップであるOuter Rim Exploration(アウター・リム・エクスプロレーション)は、宇宙の基本粒子である「muon(ミューオン)」を検出するAI技術を活用し、掘削なしで地下鉱物資源や構造物を3次元で可視化するソリューションを披露した。

韓国市場に進出した日本のスタートアップも目立っていた。キオスクベースのAIアバターソリューションを提供するAVITA(アビタ)は現在、韓国の永豊文庫(ヨンプン文庫)に自社サービスを供給している。

インタラクティブビデオストリーミング企業Amatelus(アマテルス)は、スポーツ競技やコンサート会場を360度マルチアングルで生中継するソリューションを公開した。Amatelusは中小ベンチャー企業部が主管する海外企業チームの韓国進出支援プログラム「K-Startup Grand Challenge2024(K-スタートアップグランドチャレンジ2024)」に参加し、スポーツとK⁻POPを中心に韓国市場の攻略を本格化させている。

<米国ラスベガスで開かれたCES 2026ユーレカ・パーク館に作られた「ジャパンテック」ブース/画像=ナム・ミレ記者>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026010806062638628