延世大学は10日、日本市場への進出を目指すスタートアップや企業関係者を対象に、ビジネス戦略とネットワーキングを支援する「ゲートウェイ・トゥ・ジャパン(GTJ)」プログラムの受講生募集を開始したと発表した。

同大学は2016年から、在韓日本企業駐在員を主な対象とした最高位過程である「ゲートウェイ・トゥ・コリア(GTK)」を運営しており、これまでに約100社、200人以上がプログラムを修了している。最近、日本市場に進出する韓国企業が増えていることを受け、GTKの教育ノウハウと日本国内のネットワークを基盤に、昨年GTJプログラムを新設した。

GTJの募集対象は、日本駐在を予定していたり、日本市場進出を準備している企業関係者などだ。募集人員は約20名で、書類および面接審査を通じて選抜される。募集は8月まで行われるが、定員に達し次第、早期に締め切られる場合もある。

開講は9月で、毎週木曜日に実施される。会場での受講とオンライン参加の両方に対応しており、講師陣には、LGスポーツのイ・ギュホン顧問、延世大学のクォン・ソンジュGTK&GTJ責任教授、ユーザベースのチョン・ヒソンアナリスト、スターシアのファン・テソン代表、LINEヤフーのファン・インジュン最高グローバル投資責任者(CGIO)などが名を連ねる。プログラムは、日本市場への進出戦略、消費トレンド、留意事項など、実務中心のカリキュラムで構成されている。

実務的な講義に加え、さまざまなネットワーキングプログラムも用意されている。GTJの受講生は、東京で3日間にわたって実施されるビジネスツアーに参加することができ、現地でのIR(企業資料)資料の製作・配布支援も受けられる。プログラム修了後は、全講座をオンラインで何度でも視聴することができ、「GTK日本会」や「在日延世大同窓会」など現地ネットワークにも参加できる。

昨年GTJ 第1期を修了したD.CAMP(ディーキャンプ)のハ・ヘリムグローバルチーム長は、「GTJは、日本市場進出を目指すスタートアップに貴重な機会を提供してくれるプログラムだ。」とし、「GTJを通じて、日本市場でのビジネスマナーを学べただけでなく、現地ネットワークの構築や事業拡大にもつながった。」と話した。

GTJの企画と運営を担当する延世大学のクォン・ソンジュ責任教授は、「日本は地理的には近いが文化的な違いが大きいため、韓国で通用する事業戦略をそのまま当てはめても通用しないことが多い。」とし、「GTJは、日本市場で実質的な成果を出したい企業に、必要な教育とネットワークの機会を提供していく。」と述べた。

<昨年実施された「GTJ」 第1期の東京ビジネスツアー/写真提供=延世大学>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025070917380381682