韓国のスタートアップ生態系の競争力順位が日本に追い抜かれ、世界20位、アジア(東アジア)では4位となった。

17日、グローバルスタートアップ市場調査機関のStartupBlink(スタートアップブリンク)が発表した「スタートアップ生態系レポート2025」によると、韓国は今年4月時点で昨年に続き20位を維持した。1位は米国、2位は英国、3位はイスラエルで、アジアでの韓国の順位は、シンガポール(4位)、中国(13位)、日本(18位)に次ぐ4位となった。

全体順位は20位を維持したが、アジア地域では日本が韓国を追い抜き3位となった。日本は昨年、21位で韓国より下位だったが、今年は3つ順位を上げ18位を記録した。これは、StartupBlinkの生態系指標スコアにおいて、日本の成長率が韓国を上回ったためだ。アジア各国の成長率は中国45.9%、シンガポール44.9%、日本36.0%、韓国23.7%の順だった。

報告書では、韓国のスタートアップ生態系は、政府の支援や大企業の多様なオープンイノベーション(開放型革新)プログラムが強みとされるものの、グローバル市場に影響を与えるような超大型ユニコーン企業(企業価値1兆ウォン以上の非上場スタートアップ)を保有していない点、またソウル以外に目立つ都市がないという点から成長に限界があると指摘している。

実際、韓国内にユニコーン企業は27社存在するが、その多くは内需型のプラットフォーム企業である。中でもオンラインコマースなどの消費財流通プラットフォーム分野が約半数を占めており、メディアやコンテンツ分野を加えると比率は70%に達する。これらのユニコーン企業の多くが国内市場を中心に展開していることから、成長性に限界があるという指摘が出ているのだ。

また、首都圏への集中も慢性的な課題とされている。今回の報告書の都市別分析では、ソウルが昨年より順位を1つ上げて20位に入り、初めてトップ20に入った。しかし、500位以内に入った都市は大田(366位)、釜山(393位)の2都市のみだった。日本では、東京(13位)のほか、大阪(146位)、京都(159位)、福岡(246位)など5都市が500位以内にランクインした。

<2025年グローバル創業生態系ランキング/画像=イ・ジヘ>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025091711510138179