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オンライン視聴が楽しくなる!韓国のエンターテイメントプラットフォーム

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世界中でコロナが蔓延すると、ソーシャルディスタンスが強化され、コンサートの風景は変わっていきました。特に世界に韓流ブームを巻き起こしている韓国のKPOPエンターテイメント業界では、コロナ以前から人気を集めていた「ライブ配信」に加え、非対面方式の「オンラインコンサート」を数多く開催しています。

これまでもオンラインコンサートは存在していましたが、オフラインの臨場感とはかけ離れており、一体感がなく熱狂しにくいなどのマイナス面が多く定着しませんでした。しかし、新型コロナウイルスによって非対面を余儀なくされたことで、ITの進化を最大限に活用したオンラインコンサートやライブ配信の新たな楽しみ方が次々と登場し、「オンライン」は新たなジャンルとなりつつあります。完成度の高いオンラインコンサートは1公演で、10公演分のオフラインコンサートに劣らない大ヒットになるほどです。今回は、コンサートやライブ配信の完成度を高める韓国KPOPエンターテインメント業界の様々なプラットフォームを紹介していきます。

◆VLIVE

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画像引用:Googleplay

NAVERは2015年に、グローバルライブコミュニティプラットフォーム「VLIVE」を発表しています。VLIVEとは、アイドルとファンがライブ配信で交流する「エンターテイメントプラットフォーム」であり、既に日本でも有名なアプリケーションです。安定したライブ放送技術力とファンコミュニティをベースに、急速に広がりました。VLIVEは1億ダウンロードを記録し、グローバルユーザーの割合は全ユーザーの85%を占めています。

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画像引用:https://beyondlive.smtown.com/ja/index.html


最近では2020年4月、SMエンターテイメントが、NAVERのVLIVEに「Beyond LIVE(ビヨンドライブ)」というオンラインコンサートブランドを立ち上げ、SMのオンライン特化公演を新たに始めています。初公演はSMのアベンジャーズグループ「SuperM」が登場しましたが、このコンサートには、世界109カ国7万5000人のファンが集まったそうです。約24億ウォン(約2億円)の売上を収め、成功したオンラインコンサートという評価を受けています。

◆Weverse(ウィーバース)

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画像引用:Googleplay

BTSは昨年6月に「バンバンコンThe Live」というコンサートを行いました。世界中から75万6000人がオンラインコンサートを視聴し、ギネス新記録を達成しました。このコンサートで使用されたプラットフォームは、BTS所属事務所HYBEエンターテイメントとNAVERが共同で出資するテクノロジーカンパニーWEVERSE COMPANYが運営する「Weverse(ウィーバース)」です。このWeverseは、アイドルとファンが投稿を通じて直接交流できる無料コミュニティの他、有料コンテンツやメンバーシップ限定コンテンツを提供している「ファンコミュニティプラットフォーム」です。また、Bluetoothを用いたペンライト連動システムが導入され、自分の部屋で振っているペンライトの動きや光をコンサート会場に反映させることが可能になりました。オンラインであっても「参加している感覚」を味わうことができ、オンラインコンサートの新たな楽しみを生み出しました。

◆U+アイドルライブ

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画像引用:Googleplay

U+アイドルライブは、通信会社LGユープラスが運営する「KPOPアイドル密着カメラ専門プラットフォーム」です。特徴は、推しアイドルに密着して追い続ける映像を配信している点です。U+アイドルライブでは、スマートフォン視聴を前提とした「縦画面の映像」にしており、画面いっぱいにダンスをするアイドルの全身を映し出し、細部の動きまで見ることができます。また、自分の推しのアイドルがセンターで歌っていないとき、スタンバイしているときも追跡しているので「バックステージを見ている感覚」や「素のしぐさを見ることができる」といった点がファンの心を掴んでいるようです。映像視聴中にハートを押すことができ、気持ちを表現できる点も新たなライブ配信視聴方法として人気があります。


オフラインコンサートは特定の会場で、ステージ上にいるアイドルを見ることでしたが、オンラインコンサートやライブ配信では、世界中のどこからでも見ることができるという最大のメリットがあります。また、バックステージ配信や、コメントを残すことなどオンラインでしかできない体験が増えており、オンラインであることの価値が次々と創造されています。これまでオフラインコンサートの代替物であったオンラインコンサートは、新たなエンターテイメントになりつつあるのです。


画像引用:https://beyondlive.smtown.com/ja/index.html

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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