この企業が2024年に黒字に?

2024年はスタートアップシーンにとって非常に厳しい年でした。多くのスタートアップは、耐えきっただけでもよくやったと言えるほど。一部は努力しましたが静かに消えた会社もありました。 しかし、そんな大変だった時期を勝ち抜いて黒字を出した企業もあります。今日は2024年の損益・財務をもとに年間黒字転換に成功したスタートアップをご紹介します。どのカテゴリーのスタートアップが黒字転換に多く成功したのかをご確認ください。
■今日のニュースレターのハイライト
1) 2024年に年間黒字転換 成功した企業の総数は?
2) 黒字転換に成功した企業の決定的要因は?
3) どのカテゴリーが黒字転換に多く成功したのか?

1.黒字転換した企業は、どこ?
2024年の黒字転換スタートアップ:計1,741社
* M&A、IPO企業を除く、INNOFOREST登録基準
黒字転換したスタートアップ647社のうち、主要スタートアップ7社をご紹介します。7社以外にもINNOFORESTで、2022年から2024年までの直近3年間の売上高、営業利益、純利益など実際の損益の現状から資産、負債、資本など実際の財務現況を確認することができます。 [▶気になるスタートアップ照会してみる]

1)Viva Republica(ビバリパブリカ)
[初の黒字転換]
企業紹介:モバイルファイナンス総合サービス「Toss(トス)」事業者
2023年の営業利益:-2064億ウォン(-約221.2億円)
2024年の営業利益:+907億ウォン(+約97.2億円)
– 創立11年で初の黒字達成、主要系列会社も黒字を記録
– 広告や決済などTossの自社事業も成長傾向を持続
– 最近、韓国を超えてユーザー半分を外国人が占める「グローバルスーパーアプリ」に生まれ変わるという目標を設定
2)Bithumb korea( ビッサムコリア)
企業紹介:暗号通貨取引所プラットフォーム「bithumb(ビッサム)」運営会社
2023年の営業利益:-148億ウォン(-約15.8億円)
2024年の営業利益:+1308億ウォン(-約140.2億円)
– 1年ぶりに再び黒字転換に成功
– グローバル仮想資産投資心理改善が黒字転換の主要要因として作用
– 2024年の仮想資産市場の回復傾向と同時に積極的なマーケティング推進の影響
3)BUCKET PLACE(バケットプレイス)
[初の黒字転換]
企業紹介:インテリアコンテンツ共有コミュニティとコマースプラットフォーム「오늘의집(オヌレチプ/todayhouse)」運営会社
2023年の営業利益:-174億ウォン(-約18.6億円)
2024年の営業利益:+5.8億ウォン(+約6500万円)
– 創立10年で初黒字達成
– 直接販売商品と仲介販売商品とも取引額上昇、コマース全般の売上上昇が主な要因
– インテリア施工事業、リビングセレクトショップ改編など新事業部門の成長も収益性強化に一助
4)FASTFIVE(ファストファイブ)
[初の黒字転換]
企業紹介:シェアオフィスリースサービス「FASTFIVE(ファストファイブ)」運営会社
2023年の営業利益:-34億ウォン(-約3.6億円)
2023年の営業利益:+60億ウォン(-約6.4億円)
– 2015年創立以来初の黒字達成
– 市内中心部の新規店オープンと安定した空室率管理が重要な要因
– シェアオフィスが1~30人の規模企業の標準オフィス標準としての地位を固め、需要を着実に牽引
5)JOBIS&Villains(ザビス&ヴィランズ)
[初の黒字転換]
企業紹介:税務申告・返金支援サービス「3o3(サムチョンサム)」運営会社
2023年の営業利益(年間):-111億ウォン(-約11.9億円)
2024年の営業利益(年間):+102億ウォン(+約10.9億円)
– 2013年創立、2020年「3o3」サービスリリース以来初の黒字転換
– 利用者の還付申告額の増加に伴う手数料の拡大が主な要因
6)Kmong( クモン)
[初の黒字転換]
企業紹介:フリーランサーマーケットプラットフォーム「Kmong(クモン)」運営会社
23年の営業利益:-25億ウォン(-約2.7億円)
24年の営業利益:+6.0億ウォン(+約6400万円)
– 2012年創立以来初の黒字達成
– B2Cサービス「Kmong(クモン)」のほか、B2Bサービス「Kmong Enterprise(クモンエンタープライズ)」運営、最近「KmongBiz(クモンビズ)」も新たにリリース
– 主な要因として、品質強化に加え、雇用市場の変化が積極的に採用
7)CHILDY(チャイルディ)
[初の黒字転換]
企業紹介:キッズファッションバーティカルサービス「CHILDY(チャイルディー)」運営会社
2023年の営業利益:-16億ウォン(-約1.7億円)
2024年の営業利益:+30億ウォン(+約3.2億円)
– 子供服アパレルショップ「CHILDY」以外にもオンラインベースの子供服ブランド事業を運営
-来年ブランドポートフォリオ強化、海外進出を通じて事業拡大予定
2.どのカテゴリーが黒字転換に多く成功したのか?

1位.製造/ハードウェア (12.21%)
代表企業:HUMINROBOTICS(ヒューミンロボティクス)/Bionote(バイオノート)/YULIMTECH(ユリムテック)/Youngin Energy Solutions(ヨンインエネルギーソリューション)/Hyunbo(ヒョンボ)など
2位.AI/ディープテック/ブロックチェーン (10.66%)
代表企業:XORBIS(エクスオービス)/WISEiTECH(ウィセイテック)/Dtonic(ディトニック)/Sangwha(サンファ)/wemb(ウィエンビー)など
3位.コンテンツ/アート(7.11%)
代表企業:D&C MEDIA(ディアンシーメディア)/High ground(ハイグラウンド)/Antenna(アンテナ)/ABYSS company(アビスカンパニー)/different millions(ディファレントミリオンズ)など

一部のスタートアップは2024年の年間黒字転換に成功し、意味のある転換点を作り出しました。もちろん、まだ黒字に達していなくても失望する必要はありません。スタートアップにとって、2024年は耐えたという事実だけでも競争力とできる一年でした。
INNOFORESTでは紹介企業以外にも登録されたすべての企業の2024年度の損益・財務を確認することができます。INNOFORESTのデータが、今後の方向性をチェックしてみる機会となりますように。ありがとうございます。
原文:https://www.innoforest.co.kr/report/NS00000374/
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