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[スタートアップIPO動向] AIスタートアップNotaがIPOに成功、第2のNotaは?
INNOFORESTでは、4周年レポートを通じ、今後拡大していく非上場株式取引市場に合わせて様々な非上場株式のデータとニュースをお伝えしていく予定です。非上場株式市場の最大の話題は常に、技術力のあるスタートアップのIPOです。上場しているスタートアップの成功プロセスを綿密に分析することは、潜在力を持つ非上場株をリサーチするのに大きな助けとなります。
特に2025年11月上旬には、AIスタートアップNota(ノタ)がKOSDAQ(コスダック)新規上場に成功したニュースがIPO市場を熱くしました。Notaの事例はAI技術力に対する市場の高い期待を証明するだけでなく、今後IPOを準備するディープテック技術基盤スタートアップに重要なマイルストーンを提示する、意義深いものです。本コンテンツではAIスタートアップNotaのIPO成功事例を詳細に分析し、その後にIPO市場の扉を叩く注目すべき有望な技術スタートアップを簡単に紹介していきたいと思います。
1. 🎇AIスタートアップNota設立からIPOまで
AIスタートアップNota:どんなスタートアップなのでしょうか?

出典:Nota
Notaは、2015年にKAIST出身の研究者が設立したディープテック(Deep Tech)AI企業で、AIモデルの軽量化と最適化技術を核心能力として保有しており、差別化された競争力を構築しています。これらの技術は、AIモデルを業界全体に効率的に適用できるようにすることに焦点を当てています。最近、科学技術情報通信部のAIファンデーションモデル構築事業の5つの精鋭チームのうち、アップステージ主管コンソーシアムに所属するコアスタートアップに選定され、技術力を今一度立証しました。
Notaは2015年にKAIST学生起業企業としてスタートし、初期にはディープラーニングベースのタイプミス削減ソリューションを主要アイテムとして開発していました。しかし、開発中にスマートフォンなどのエッジデバイス環境でAIを駆動することは容易ではないという技術的難関に直面することになりました。この問題を解決するための研究は、まもなく高度化されたAIモデルの最適化と軽量化技術の研究のスタートとなりました。
当該技術分野の市場性が非常に意味があると判断したNotaは、2017年からAI最適化技術開発に事業方向を転換することを決定します。このような技術開発目標の変化と成長過程は、INNOFORESTのNota詳細ページのR&D課題遂行履歴でも明確に見ることができます。
2016年中小企業庁から「循環ニューラルネットワークベースのタッチシーケンスモデルを利用した個人カスタマイズ型ソフトキーボードの開発」課題で支援を受け、2017年中小ベンチャー企業部課題として「独立クライアントでのディープラーニング活用のためのネットワーク軽量化技術開発」事業を引き続き進めています。
その後、着実な技術開発時期を経て、2020年からグローバル市場への進出を積極的に試み、重要な成果を出し始めました。2021年にはNVIDIA Inception Premiereに選定され、グローバル技術エコシステム内で認められ、2022年には米国法人を設立し、海外事業拠点を設けました。
2023年からは、本格的にNVIDIA(エヌビディア)、Qualcomm(クァルコム)、Sonyなど世界的なグローバル企業とパートナーシップおよび供給契約を引き続き締結し、技術の商業性を立証しました。 さらに、超格スタートアップ1000+プログラムに選定されるなど、政府や産業界の注目を集めました。

出典:INNOFOREST
INNOFORESTのNota詳細ページ上の資金調達履歴を見てみると、設立以後のPre-IPO段階に至るまで着実に数回の資金調達を進め、開発されているソリューションの技術力を継続的に認められてきた歩みを見ることができます。
このように、ほぼ10年にわたる技術開発過程を通じ、現在市場に供給しているNotaのソリューションは大きく2つの領域で構成されています。
→ NetsPresso Platform:AIモデルの開発から展開まで、全プロセスを自動化するプラットフォームで、主にSAMSUNG(サムスン電子)、ARM、RENESASなどのグローバル半導体企業や大企業にライセンス形態で供給されています。
→ NetsPresso Solution:特定の産業ドメインに最適化されたターンキーソリューションで、UAEドバイ交通局、SONYなどのインテリジェント交通システム、自動車、産業安全などの特定分野の顧客向けにプロジェクト方式で供給される予定です。

出典:NotaIR資料、韓国IR協議会資料
技術特例上場によるIPO
Notaの上場過程で注目すべき点は、技術特例上場制度を利用したという事実です。技術特例上場は、当面の財務成果が不十分であっても優秀な技術力を保有した企業が専門評価機関の技術性評価を通過すれば、KOSDAQに上場できるように支援する制度です。技術性評価は韓国取引所が指定した技術評価専門機関2ヶ所で審査を受け、2つの機関両方ででBBB等級以上を受けなければならず、そのうち少なくとも1つの機関ではA等級以上を受けると技術特例上場予備審査を請求する資格を確保できます。Notaはこの技術性評価により、2024年12月頃にAA等級を確保し、基準を上回る予備審査申込資格を確保しました。Notaの事例のように、技術特上場制度は、AIなどの先進技術分野のスタートアップが初期投資段階から技術開発に集中し、市場参入を加速できるように支援するコアな経路として活用できます。
AIスタートアップのNotaIPO市場の反応は?
昨年末、技術成績評価を通過したNotaは2025年5月22日、未来アセット証券を上場主管社としてKOSDAQ上場審査を請求し、7月29日審査承認を経て、10月14日から20日まで需要予測日程を進めました。最終的に11月3日にKOSDAQ新規上場を完了しました。
公募規模と資金利用計画:Notaは今回のIPOを通じて総約265億ウォン(約28.3億円)の資金調達を行い、そのうち32億ウォン(約3.4億円)は施設資金、209億ウォン(約22.4億円)は運営資金、17億ウォン(約1.8億円)は債務返済などに使用する計画だと予備投資マニュアルを通じて明らかにした。また、投資家に2025年に約145億ウォン(約15.5億円)の売上(推定値)を皮切りに、2029年までに583億ウォン(約62.4億円)まで急速に成長する計画を提示しました。

申込競争率:Notaの公募募集は2,781.5対1という今年行われたIPO件の中で最高水準の競争率を記録し、約9兆ウォン(9600億円)の申込保証金を集めました。これは、公募に対する最近の市場の熱い関心を示しています。今年7月以来、Graphy(グラフィー)を除くほとんどの公募申込価格が確定公募価格と公募金額のバンド上限を記録した流れをNotaでもつつきました。

上場後の市場反応: 上場初日の株価は始初が基準で2万ウォン(約2200円)台と高く始まり、公募価格比240.66%アップの3万1,000ウォン(約3300円)で締め切り、市場の注目をひきつけました。特に7月以降、KOSDAQ IPOを行ったケースのうち11月14日現在時点基準で上場後、最高時価総額が約1.3兆ウォン(約1390億円)を記録し、時価総額1兆ウォン(約1070億円)を突破しました。(作成日基準時合計7,301億ウォン(約780.4億円)) これは、AI技術の中でも軽量化技術とそれを通じたオンデバイスAIソリューション事業に対して市場が非常に肯定的に反応していることを意味しています。

原文:https://www.innoforest.co.kr/report/NS00000429/
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