韓国で働く日本人はもちろん、既に日本人を採用されている企業にお話を伺うインタビュー!

第3弾はロッテタワー36階にオフィスを構え、日本でも有名な化粧品ブランド[MEDICUBE]や[APRILSKIN]など数々のブランドを運営するAPR

今回はマーケティングチームで働くアンドウさんとカネコさん、そしてHR担当者であるヨンジンさんにお話を伺ってきました。

まずはAPRで働く日本人、アンドウさんとカネコさんからお話を伺っていきます!

Q. まずは韓国に来たきっかけを教えてください。

<アンドウさん > 学生時代から韓国コスメやファッションやK-POPなどに興味があったので、韓国にきて勉強したいと思ったのが最初のきっかけです。日本の大学に通っている時に交換留学で1年韓国に来て、その時に初めて韓国で就職したいと思ったので、大学を韓国で編入することにしました。

<カネコさん > 少し似てはいるんですが、昔から旅行で韓国に来ていました。その国の言葉でその国の人と会話できたらいいなという思いから独学で韓国語を勉強していたんですが、学べば学ぶほどもっと実際に使いたい、その言葉を使って働いてみたいと思うようになったので語学堂に1年間通って、その後就職しました。


Q. そのまま韓国で働くことを決めた理由は何ですか?

<アンドウさん> 日本で就職も考えたけれど、自分が好きなことを仕事にしたいと考えた時に
K-ビューティーが高校生の時からずっと好きだったのでK-ビューティーの魅力を伝えられる仕事がしたいと考え始めて、韓国でビューティー系の仕事をしたいと思いました。

<カネコさん> 日本で就職経験があるんですけど、その時から新しいことに挑戦したい!海外で働いてみたい!と思っていました。語学堂に通う前から就職も考えていたけれど、韓国が就職難とも聞いていたので、何かしら韓国に関わる仕事をしたいなぁくらいに思っていたんですが、やっぱりせっかくここまで勉強したから語学を活かせるように韓国で就職したいなと思うようになりました。

Q. 今までのビザ遍歴を教えてください!

<アンドウさん > 日本で大学3年生の時に大邱の大学にD2ビザで1年交換留学の後、編入してD2で2年間韓国の大学に通いました。卒業後はD10で就職活動し、今はE7で働いています。D10ビザの延長は半年ごとの延長で合計2年までで、半年ごとの更新の際にはどのような就職活動をしているのか厳しくみられますし、スケジュールを提出しなければいけないので大変でした。私はD10ビザを合計2回更新して、D10ビザだった期間は1年ちょっとだったと思います。D10ビザでインターンとして働いた企業は今の企業を含めて2社で、前の会社もビューティー系の企業で3ヶ月インターンをして、APRに転職後、E7ビザを申請サポートしてもらいました。

<カネコさん> D4ビザで語学堂に通いながら就活してこの会社に就職し、そのままE7ビザをもらいました。D4から就職するのは難しいと聞いていたから諦め半分で就職活動をやっていたし、ワーホリビザを挟もうかなとも思ったけれど、タイミングよくこの会社に出会えました。

Q. 今の会社はどうやって見つけましたか?またこの会社に応募した理由はなんですか?

<アンドウさん> 韓国の場合は、応募したらすぐ面接になったりするので、どっちかというと在学中よりは卒業後に活動することが多いと聞いていたので、卒業してから就活を始めました。韓国のスキンケアや化粧品が好きだったので、韓国の化粧品、ビューティー系の企業のマーケティングに絞って転職サイトで探していました。その中でも今の会社を選んだ理由は、メディキューブというオリーブヤングでも常に上位にある元々知ってるブランドの企業でもあり、他の企業と違って美顔器も販売していたり、事業内容に共感する部分が多かったので応募しました。

<カネコさん> 語学堂に通っている時に韓国で働きたいということを周りに話していたので、知り合い(在韓日本人の友達)がAPRが応募中なのを教えてくれて応募することになりました。コロナの時だったので、その時期に語学堂に来てる人の半分くらいが大学進学とか就職に本気の人が多かったように思います。なので仲良くなっていくうちに、同じような目的の子と情報交換をしていました。元々K-ビューティーに興味があったし、韓国に興味を持ったのはすごく昔だけど、その時から知っているブランドで思い入れのある企業だったので、応募しました。

Q. 応募したポジションはご自身の経歴に関連性がありましたか?

<カネコさん> 入社当初はカスタマーサポート(CS)業務からスタートしましたが、業務を通じてブランドに対する理解を徐々に深め、現在はマーケティングチームの一員として勤務しています。入社時のポジションは日本で働いていた企業の経歴と直接的にがっつりは被っていないですが、大枠で言ったら近いものがあると思います。

<アンドウさん> 日本の大学の専攻とは関係ないですが、韓国の大学に編入した時には就職を考えて、ビザをとりやすいようにマーケティングに関する専攻で編入しました。韓国は即戦力や経験が求められることが多いので、大学生時代も韓国のスタートアップ企業の日本マーケティングチームでアルバイトしながらマーケティングを経験してきました。

Q. 就職活動中はどんな準備をされましたか?

<アンドウさん> 韓国語の面接にも慣れていないし、就職活動も初めてだったので、面接準備には結構力を入れました。就職サイトに登録、企業分析を通して自己紹介書を作成し、企業のブログなどを通して予想できる面接の質問を考え、答えられるように準備しました。
また、インターンであっても今までの経験が会社の目標とかにどう活かせるかの説明が大事と聞いていたので、そこを答えられるように準備してきました。
韓国で就職したいってのがどうしても目標になりがちですが、何故その会社に就職したいのかというのが大事だってことを就活しながら、面接を受けながら感じたので、そこの部分が説明できるようになるためにも企業分析はとても大切だと思います。

<カネコさん> 面接するってなったら企業分析もそうですし、APRのサイトの中に社員インタビューのブログがあるので、それもしっかりチェックしました。日本で就職する時もOBインタビューが為になったので、実際に働いている方の情報やお話をブログなどを通して読んで、会社について知るのも大切だと思います。
韓国での面接はネイバーブログなどを見れば出てくるので面接の雰囲気とか準備物を事前チェックしたりもしました。例えば、面接の服装も日本と全然違うので、韓国の就職活動について色々調べて準備しました。

Q.チームの構成を教えてください。

日本マーケティングチームは全部で20名、そのうち日本人は4名働いています。
マーケティングチームの中に2つパートがあって、運営PRに分かれています。日本人は今4名ともPRに所属しています。

Q.今はどういったお仕事をされていますか?

私たちは日本のマーケティング担当として、インフルエンサーマーケティングと市場調査を担当しています。新規インフルエンサーさんの発掘だったり、ユーザー拡大のための市場調査をやっていて、一番はインフルエンサーさんを通して商品の魅力を伝えられるように、商品のキャッチコピーを考えたりとか、常にSNSを確認して日本のトレンドをみながら、どういうインフルエンサーさんにどの商材をPRしてもらうときに効果的なPRができるかを考えて実行するといったインフルエンサーマーケティングがメインになります。

Q.仕事をする上で、どのくらい韓国語を使っていますか?

会議や社内チャットは全て韓国語でやりとりをしていますが、取引先は日本の企業が多いので韓国語6割、日本語4割くらいの割合になります。
チームの方は日本語が上手だけれど、韓国人の同僚とは韓国語、日本人同士では日本語で会話をしているって感じです。

Q.日本人として韓国企業で働くことの難しさは何ですか?

<アンドウさん> 日本は研修があって事前にしっかり教わることができるイメージだけれど、韓国はとりあえずやってみてが多いので最初は戸惑うことが多かったです。

<カネコさん> 韓国の会社は移り変わりが早く、時代の変化も早いので、それについていくスピード感が難しいなと思います。言語的なところで言うと、韓国語にしかない表現やアピールポイントが日本人にどうやったら伝わるのかを常に考えなきゃいけない仕事なので、最初はそういったところが難しかったです。

Q.日本人社員からみた会社の雰囲気は?

<アンドウさん> 代表が若いので、会社の雰囲気自体も若くて新しいものを取り入れていこうとする雰囲気です。お仕事をちゃんとやっておけば、割と外見は何でもOKです。エネルギッシュな方が多いので、趣味も仕事もどっちも全力でやってる方が多いなって思います。

<カネコさん> 日本の会社は組織感を大事にしているところが多いイメージなんですが、会社が若いからなのか、自分の意見を言える場がきちんとあって、自分で進んで仕事ができる環境なので、やる気がある人にはすごくいい環境だと思います。あとは服装などの自由さも働くモチベーションになっていると思います。社内カフェも充実しているし、福利厚生はすごく充実しているなぁと思います。この会社自体が他の外国人の方も多く、グローバルな環境です。

Q.仕事をしていく上でのモチベーションは何ですか?

毎月ある全社ミーティングの時に優秀社員の表彰があって、それがモチベーションになります!あとは、ブランドが日本でも有名なので、日本の友達や家族がブランドを知ってくれていたりするとそれもモチベーションになります。最近ではドンキホーテでも売られているし、Qoo10でもランキング上位に入ってくるので、知ってくれている子も増えて嬉しいです!

Q.APRならではの働き方は?

出勤時間が8時から11時までの間で30分退位で自分で調整ができます。残業しそうだったら遅く出勤して残業にならないように自分で調整できるのもいいところです。
また、Qoo10や楽天セールなどでどうしても残業が必要な時は残業時間が30分単位でそのまま休暇としてもらえます。忙しい時は忙しいですが、個人で業務のスケジュールの調整が可能なので、自分に合った働き方を調整できるのもAPRならではの働き方だと思います。

Q.一緒に働きたい人材像はありますか?

<アンドウさん> この会社は積極性だったり、自分の意見や新しいアイディアを積極的に話す力が求められているのかなと思います。今いる同僚の方たちも、どうしたら商品の魅力がより伝わるのかを模索して、行動に移す方が多いので、そういう方が入社してくれたらいいなと思います。あとは、日本マーケティングチームなので、日本の顧客の方を対象にマーケティングを行うので、日本の感覚だったりトレンドに敏感な方だといいなと思います。

<カネコさん> 私も基本的には同じなので、ひとつプラスすると、ポジティブな人だと一緒に高め合えるからいいなって思います。韓国は移り変わりが激しいので、準備していたものが急に方向性が変わってナシになってしまったり、反映されなかったりすることが多くあるので、毎回落ち込んで気分がダウンしてしまうより、前向きに他の視点からポジティブに考えられる方と一緒に働けたらいいなと思います。

Q.最後に、韓国で就職・転職に臨む日本人の方にアドバイスをお願いします。

<アンドウさん> 韓国で就職したいって思っても、もう遅いかもと思ったり今更?って言われたとしても、決めた時が一番早いタイミングだし、やりたいって思った時がベストなタイミングだと思うので、ぜひチャレンジしてほしいなと思います。

<カネコさん> 昔は韓国語できます!が結構有利だったと思うけれど、今は韓国語ができる日本人も増えたし、韓国にいる日本人だと韓国語が基本できて当たり前になっちゃうところがあると思います。もちろん語学力を高めることも大事だけれど、語学堂を卒業したからって会社で聞く韓国語が全部理解できるわけではないので、まずは書類出す、応募する、面接に行くという行動が転職につながると思うので、やりたいなって思った時にぜひ挑戦してみて下さい。

第3弾のAPR、アンドウさんとカネコさん編いかがでしたか?

好きを仕事にして働くお二人はすごく輝いていましたが、今の仕事を勝ち取るためには多くの努力があったのが分かります。

次回はHR担当者ヨンジンさんへのインタビューをお届けします!
更新をお楽しみに!


※本記事は株式会社Wantedにより提供されました。