月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!
韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況
💰流入資金は2,550億ウォンで今年最低額
4月は今年最低額となる2,550億ウォン(約266億2,000万円)の資金が流入した。3月の大規模な投資の増加で第1四半期は上昇傾向で終えたが、4月は投資金が初めて3,000億ウォン(約313億1,700万円)以下に落ち込んだ。前月比2,000億ウォン(約208億7,800万円)減、前年同月比でも減となり、振るわなかった。
💊最も多くの資金を調達したのはPRAZER THERAPEUTICSで290億ウォン
最も多くの資金を調達したのは、標的タンパク質分解(TPD)ベースの新薬開発企業PRAZER THERAPEUTICS(プレイザーテラピュティクス)で、グローバル投資会社から290億ウォン(約30億3,000万円)を確保した。これに、ロボティクスファンデーションモデルを開発するRealworld(リアルワールド)が210億ウォン(約21億9,500万円)を調達して続き、先端新素材企業GRAPHENE SQUARE(グラフェンスクエア)も160億ウォン(約16億7,200万円)を確保してTOP3に入った。
🐕コンシューマーテック分野に投資家の熱視線、バイオ・ヘルスケアは振るわず
分野別ではコンシューマーテックが際立った。調達金額、件数ともに分野別で最も多く、フードテック、ペット、ファンダム、ビューティーなど、様々なプラットフォーム企業が資金調達に成功した。ソフトウェア分野ではAI技術が注目され、技術力が認められた企業は、初期段階でも相当な資金を確保した。不動産・プロップテック分野は、大規模な調達事例はないものの、毎月投資件数が堅調に増加している。一方、最近まで上昇傾向だったバイオ・ヘルスケア分野は、4月は注目度は薄かった。
💵1,000億ウォン台の投資事例なく、100億ウォン台も10件以下と低調
第1四半期に続き、1,000億ウォン(約104億5,700万円)台の投資事例は依然として出ておらず、4月の最大投資規模も290億ウォン(約30億3,000万円)にとどまった。100億ウォン(約10億4,500万円)台の投資も10件以下になり、今年に入って最も低調な結果となった。肯定的な話題としては、大規模なシード投資に成功した初期スタートアップが増加したことだ。これらスタートアップは大半がAI、ロボットなど、ディープテック分野に属している。
🤝ベンチャーキャピタルが活発な動き
4月は大企業の買収事例もあった。yanolja(ヤノルジャ)は赤字だった子会社yanolja F&B Solution(ヤノルジャエフ・アンドビーソリューション)をNAVER(ネイバー)に売却し、上場準備を進めている。また、メンタルヘルスプラットフォームTrost(トロスト)は、NUDGE HEALTHCARE(ナッジヘルスケア)に買収された。投資家別に見ると、金融業界の投資家よりもStonebridge Ventures(ストーンブリッジベンチャーズ)、Enlight Ventures(インライトベンチャーズ)、Smilegate Investment(スマイルゲートインベストメント)など、ベンチャーキャピタルがより活発な動きを見せた。グローバル投資会社では、PKSHA Capital(パクシャキャピタル)、colopl next korea(コロプラネクストコリア)、Altos Ventures(アルトスベンチャーズ)などが活発で、日本の資産運用会社のPROFITZ(プロフィッツ)が新たに登場した。

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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