月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!
韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況
💰調達資金5,430億ウォン、件数134件 投資環境は改善傾向
8月にスタートアップが調達した資金は5,430億ウォン(約576億6,500万円)、投資件数は134件だった。今年に入って最も多くの資金が集まった先月よりは下落したが、昨年8月に比べると投資件数は少なかったものの、全体の金額は小幅に増加した。注目に値するのは、下半期に入って月の資金調達金額が平均5,000億ウォン(約530億円)を超えていることだ。今年初めは芳しくなかった投資環境が徐々に改善されているようだ。
🧠最も多くの資金を調達したスタートアップはUpstageで、620億ウォン
最も多くの資金を調達したスタートアップはUpstage(アップステージ)だった。アマゾン、AMDなどグローバル企業から620億ウォン(約65億8,400万円)の資金を調達。韓国を代表するAIスタートアップとして競争力を立証した。続いてバイオ企業NEX-I(ネクスアイ)が610億ウォン(約64億7,800万円)、ビューティーコマースEGONG EGON(イゴンイゴン)が370億ウォン(約39億2,900万円)を調達し、投資ランキングTOP3入りした。
🧪バイオ/ヘルスケア分野に、最も多くの資金
最も多くの資金が集まった分野はバイオ/ヘルスケアだ。バイオ企業を中心にシリーズB以上の大型投資が活発に行われ、全体の投資額が大きく増えた。次に投資が多かった分野はソフトウェアで、AI分野が投資を主導した。AI分野は最近、韓国政府の支援政策に支えられ、大規模な資金が集まっており、初期シード投資でも大きな金額が投入される傾向にある。投資件数ではコンシューマーテックも上位を占め、K-ビューティーやK-POPといった「K-」キーワード関連のサービスの人気が依然続いた。
⚖️1,000億ウォン以上の投資はゼロも、100億ウォン以上は15件で堅調な流れ
8月は前月に比べて投資件数が減り、1,000億ウォン(約106億2,000万円)以上の投資はなかったが、600億ウォン(約63億7,200万円)台と300億ウォン(約31億8,500万円)台の投資がそれぞれ2件ずつ、100億ウォン(約10億6,000万円)以上の投資は15件行われ、堅調な流れを見せた。政府の支援金を含む初期段階の投資が主を成したが、シリーズA以上の中・後期投資の比率が20%を超え、特にシリーズB投資は10件で、成長段階別にバランスのとれた投資が行われた。新韓、IBKなど金融機関が投資に活発に動いているが、韓国を代表するAIスタートアップにはアマゾン、AMD、Salesforce(セールスフォース)など、海外企業が投資して注目を集めた。
🤝今年の最大規模のスタートアップ買収事例
名刺管理アプリRemember(リメンバー)を運営するRemember & Company(リメンバーアンドカンパニー)が5,000億ウォン(約530億円)台でグローバル・プライベート・エクイティ・ファンドに買収され注目された。今年最大規模のスタートアップ買収の一つで、Remember & Companyは今回の買収で海外市場の攻略を加速させる。

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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