月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!

韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況

💰今年最大規模となる8,919億5,000万ウォン流入も、投資件数は前月比減

9月、韓国のスタートアップ投資市場に今年最大規模となる8,919億5,000万ウォン(約950億1,200万円)が流入し、異例の上昇を記録した。これはスタートアップ投資の好況期だった2021年をも上回る金額で、昨年の同期と比較しても74%増加した金額だ。前月比で調達金は64%急増した一方、投資件数は減少。少数企業に大規模な資金が集中した形だ。

🧠ソフトウェア分野に最も多くの資金が流入、AI関連のスタートアップが主導

今回の急上昇はAI半導体企業Rebellions(リベリオン)が3,400億ウォン(約362億円)を調達したことが最も大きく影響した。今回の投資は、2022年以降の韓国のスタートアップ投資では最大規模で、今年2月の1ヶ月全体の調達金を上回る金額だ。Rebellionsのほか、バイオ企業MEDINNO(メディノ)が1,000億ウォン(約106億4,800万円)、AI企業MARQVISION(マークビジョン)が700億ウォン(約74億5,400万円)、モジュラー建築スタートアップPLANM(プランエム)500億ウォン(約53億2,400万円)など、500億ウォン以上の大型投資が4件あり、全体の投資規模を拡大した。下半期に入り、調達金が毎月増加しているが、特定分野の一部企業に資金が集中する現象であり、市場全体の完全な回復と見ることは難しい。

💸100億~1,000億ウォン台まで投資規模が均等分布

分野別では金額面でソフトウェア領域が最も際立ち、中でもAI半導体とAIソリューションのスタートアップが主導した。バイオと製造分野にも相当な資金が流入した。100億ウォン(約10億6,400万円)以上の資金調達企業の半数がバイオ・ヘルスケア分野で、下半期に入ってバイオ企業の大型投資が増加傾向にある。その中でも遺伝子治療剤と新薬開発企業が調達金全体の増加に寄与している。製造領域ではロボットと二次電池、コンシューマーテックではファッション・ビューティー分野が依然として投資家から関心を集めている。

⚖️1,000億ウォン台の投資は2件も、投資件数は依然として初期段階の投資比重が高い

1,000億ウォン(約106億4,800万円)台の投資が2件、500~700億ウォン(約53~74億円)台が2件、200億ウォン(約21億2,900万円)台が3件あり、100億ウォン(約10億6,400万円)から1,000億ウォン台まで投資規模が比較的均等に分布した。100億ウォン以上の投資件数も前月比増となる22件を記録した。しかし、投資件数全体では、依然として初期段階の投資比重が高いことがわかった。

🏦金融機関のベンチャーキャピタルなどが活発な動き

金融機関のベンチャーキャピタルと政策金融初期投資会社が活発な動きを見せ、Salesforce Ventures(セールスフォースベンチャーズ)、Peak XVY Combinator(ワイコンビネーター)、日本郵政キャピタルなどグローバル企業と、ベンチャーキャピタルも上位圏のスタートアップを中心に投資に乗り出した。
9月には買収合併件数も10件を超え、異例の活況を見せた。その中でも証券プラス非上場がNAVER PAY(ネイバーペイ)に668億ウォン(約71億1,300万円)規模で買収され、注目を集めた。

🤝買収合併件数は異例の10件超え

9月には買収合併件数も10件を超え、異例の活況を見せた。その中でも証券プラス非上場がNAVER PAY(ネイバーペイ)に668億ウォン(約71億1,300万円)規模で買収され、注目を集めた。

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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