注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!
目次
🧑⚖️コンシューマーテック:BHSN
設立:2020年
分野:リーガルテック
HP:https://bhsn.co.kr/jp/?ckattempt=2
100億ウォンの資金調達、日本皮切りにアジア市場進出へ
BHSNが100億ウォン(約9億9,800万円)の資金を調達し、累積調達金160億ウォン(約15億9,700万円)を確保した。BHSNは2020年に設立したリーガルテック企業で、ビジネス法律AIソリューションallibee(オールリビー)を開発している。allibeeはクラウドベースのオールインワンAIリーガルソリューションで、企業内の全ての部署で必要となる契約、諮問など、主要法務をAI技術で支援。業務効率を最大化し、企業のコンプライアンスをサポートしている。BHSNは今回の調達金を活用して法律AI技術を高めるほか、allibeeのブランディングを強化する計画だ。また、日本を皮切りにアジア市場進出を本格化させる。
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🧠ソフトウェア:Wrtn Technologies
設立:2021年
分野:生成型AI
HP:https://wrtn.io/?ckattempt=1
AIサービスプラットフォームで韓国スタートアップ初の調達金1,000億ウォン超
生成型AI企業のWrtn Technologies(リートンテクノロジーズ)が830億ウォン(約82億8,000万円)の追加資金を調達し、1,080億ウォン(約107億7,500万円)のシリーズB資金調達を完了した。累積調達金は1,300億ウォン(約129億7,000万円)となり、AIサービスプラットフォームで1,000億ウォン(約99億8,000万円)以上の資金を調達した初の韓国のスタートアップになった。2021年に設立したWrtnは、生成型AIプラットフォームとして様々なAIモデルを提供し、サービス開始1年10ヶ月で、月間アクティブ利用者数(MAU)が500万人を突破した。キャラクターチャットサービスを中心に売上が急増し、月20億ウォン(約1億9,956万円)を超えた。キャラクターチャットサービスを別のウェブ・アプリサービスCrack(クラック)で開始予定だ。
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💄製造:ACTIVON
設立:2009年
分野:ビューティー
100億ウォン規模のシリーズB資金調達、来年KOSDAQ上場目指す
ACTIVON(アクティブオン)は100億ウォン(約9億9,700万円)規模のシリーズB資金調達をした。企業価値は530億ウォン(約52億8,700万円)と認められた。ACTIVONは2009年にAMOREPACIFIC(アモーレパシフィック)の元研究員が設立した化粧品素材専門企業だ。人体に無害なヘキサンジオールをつくり、現在、韓国内の化粧品用ヘキサンジオール市場の40%以上をACTIVONが生産している。ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロレアル、エスティローダーなど、グローバルビューティー企業を取引先に抱えており、2020年から安定して200億ウォン(約19億9,400万円)台の売り上げを維持している。今回の資金調達で、素材の研究開発を加速化させ、2026年にKOSDAQ(コスダック)上場を目指す。
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🏧フィンテック:hanpass
設立:2017年
分野:外国人対象の海外送金及び生活金融プラットフォーム
100億ウォンの資金調達、外国人対象の生活金融スーパーアプリ目指す
hanpass(ハンパス)が、100億ウォン(約9億9,700万円)の資金調達をした。2017年に設立した外国人対象の海外送金及び生活金融プラットフォームで、手頃な送金手数料と、5分以内のスピーディーな送金サービスを提供しているのが特徴だ。送金を基盤に、求職ポータル、モビリティなどにもサービスを広げ、外国人対象の生活金融スーパーアプリを目指す計画だ。現在、日本、豪州で海外送金ライセンスを有する法人を設立。北米、アジア、欧州など、その他の海外市場にも支社を拡大する計画だ。2027年までに10ヶ国以上で送金ライセンスを有する法人設立を目指す。今回の調達金を活用して、サービスの多様化、グローバル市場攻略を進めるほか、企業公開も推進する。
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🧥メディア/コンテンツ:DOERS
設立:2023年
分野:アフィリエイトプラットフォーム
100億ウォンの資金調達、プラットフォーム高度化へ
DOERS(ドゥアース)が100億ウォン(約9億9,700万円)の資金を調達した。2023年にWATCHA(ワッチャ)の共同創業者が設立し、インフルエンサーとブランドを連結するアフィリエイトプラットフォームZVZO(ズィービーズィーオー)を運営している。設立3週間でシード資金調達をし、サービス開始から8ヶ月で100億ウォン(約9億9,700万円)のシリーズA資金調達をするなど急成長している。1年前に比べ、企業価値は10倍以上上昇した。今回の資金調達により、プラットフォームの高度化、Kビューティー、Kファッションの海外市場進出、カテゴリーの拡張に乗り出す計画だ。
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📦物流/配送:VROONG
設立:2013年
分野:配達代行プラットフォーム
300億ウォンの資金調達、配達代行市場での競争力強化へ
配達代行プラットフォームVROONG(ブルーン)が300億ウォン(約29億8,700万円)の資金を調達した。MESH KOREA(メッシコリア)が前身のVROONGは経営陣の対立、資金調達の不発などを引き起こし、2023年にhy(旧韓国ヤクルト)に買収された。社名もMESH KOREAからVROONGに変わった。VROONGは昨年、配達件数が前年比10%以上増加するなど、安定的な成長を維持している。資金調達を通じて資金の安定性を高め、配達代行市場での競争力を一層強化するほか、R&D(研究開発)に投資する計画だ。
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🚢車両/モビリティ:SEADRONIX
設立:2015年
分野:AIベースの船舶自動運航ソリューション
HP:https://www.seadronix.com/?lang=ko
150億ウォンの資金調達、グローバル市場進出を本格化へ
AIベースの船舶自動運航ソリューションSEADRONIX(シードロニクス)が150億ウォン(約14億9,300万円)の資金を調達した。2015年に設立し、主なソリューションは、スマート運航を支援するAI運航支援監視システム(NAVISS)、既存の船舶カメラを手軽にアップグレードできるAIソフトウェア(Rec-SEA)、港湾運営を統合支援するAI港湾管理監視システム(AVISS)などだ。海洋産業の安全と運営効率を革新し、自動運航を実現する中核インフラとして注目されている。今回の資金調達でAI、ロボティクスの技術を高度化する予定だ。最近、シンガポール、オランダなど海外の顧客との契約に乗り出しており、グローバル市場進出を本格化させる計画だ。
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🏙️不動産/プロップテック:GUDO PLANNING
設立:2023年
分野:不動産開発及びホテル・レジデンス運営
167億ウォン以上の資金確保、マルチファミリー市場拡大へ戦略的投資を計画
GUDO PLANNING(グドプランニング)は167億ウォン(16億6,300万円)以上の戦略的調達金を確保した。2023年に設立した不動産開発及びホテル・レジデンス運営企業で、低評価の不動産を迅速に確保し、リノベーション後に再ポジショニングして収益性の高い資産に転換している。インテリア法人を子会社に編入し、原価の節減及び収益率を確保している。今回の調達金で、Asia Advisors Korea(アジア・アドバイザーズ・コリア)との協力をベースに、ホテル・レジデンス及びマルチファミリー市場拡大のための戦略的投資を進め、戦略的資産運用会社とのパートナーシップを通じて、持続可能な成長構造を強化する計画だ。
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🗑️環境/エネルギー/持続可能性:reco
設立:2018年
分野:事業所の廃資源管理サービス
585億ウォンの資金調達、グローバル市場進出へ
事業所の廃資源管理サービスを提供するreco(リコ)が585億ウォン(約58億2,000万円)の資金を調達した。2018年に設立したrecoは廃棄物、運搬サービスUpBox(アップボックス)を運営している。UpBoxはリアルタイムに廃棄物の排出データ、リサイクル量などを提供している。このプロセスは全てデジタルデータで記録、管理し、企業はSaaS形態でrecoのサービスを利用できる。新規資金はUpBoxのサービス高度化に活用する計画だ。首都圏で検証済みの食料品廃棄物の管理実績をベースに、全国へのサービス拡大を推進するほか、グローバル市場進出も本格化させる予定だ。
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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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