月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!

韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況

💰投資金は5,129億ウォン規模で前月比42.5%減、大型投資集中現象はやや緩和

10月の韓国のスタートアップ投資市場には5,129億ウォン(約539億円)規模の資金が流入し、前月比42.5%減少した。9月に記録した異例の急上昇後、調整局面に入ったが、5,000億ウォン(約525億円)以上の資金が流入し、一定水準は維持した。投資件数は前月に比べ増えたが、平均の調達金は減り、大型投資集中現象が多少緩和された状況だ。

🧪最も多く資金を調達したのはPinetree therapeuticsで670億ウォン

最も多くの資金を調達したのは、バイオ企業のPinetree therapeutics(ファインツリーテラピュティクス)で、670億ウォン(約70億4,000万円)だった。これに、IMBiologics(アイエムバイオロジクス)が422億ウォン(約44億3,600万円)、Habit Factory(ハビットファクトリー)が350億ウォン(約36億7,900万円)、Caredoc(ケアダック)が310億ウォン(約32億5,900万円)で続いた。

💊バイオ・ヘルスケア分野に最も多くの資金が流入

分野別ではバイオ・ヘルスケアに最も多くの資金が流入した。TOP5のうち3社がバイオ企業で、100億ウォン(約10億5,000万円)以上の投資企業20社のうち、7社がバイオ・ヘルスケア企業だった。Pinetree therapeutics、IMBiologics、MEDI MAB BIO(メディマバイオ)、PINOTBIO(ピノバイオ)など、免疫治療剤と抗がん新薬開発企業が大規模な資金調達をした。フィンテック分野もHabit FactoryとTravel Wallet(トラベルウォレット)がそれぞれ350億ウォン(約36億8,000万円)、161億ウォン(約16億9,000万円)を調達し、安定した投資の流れを維持した。ソフトウェア領域ではAIソリューションとEコマース関連企業が、環境・エネルギー分野では液化水素と廃棄物サーキュラーエコノミースタートアップが投資を受けた。一方、コンシューマーテックは投資件数と金額が大幅に減少した。

💸シリーズBとプレIPO投資が目立つ

段階別ではシリーズBとプレIPO投資が目立った。Pinetree therapeutics、MEDI MAB BIO、SnapCompany(スナップカンパニー)などがシリーズBを通じて成長資金を確保し、IMBiologics、autohands(オートハンズ)、SuperBin(スーパービン)、PINOTBIOなどはプレIPO段階で上場準備資金を調達した。100億ウォン(約10億5,200万円)以上の投資件数は20件で、前月の22件に比べて小幅に減少したが、200~600億ウォン(約21億400万円)台の投資が均等に分布し、成長段階の企業の下落は目立たなかった。Smilegate Investment(スマイルゲートインベストメント)、KB Investment(ケイビーインベストメント)など、ベンチャーキャピタルの投資が活発な中、産業銀行技術保証基金などの政策金融機関とLG電子CJ Investment(シージェーインベストメント)、サムスン証券など大企業資本も投資に乗り出した。グローバル投資会社では、AntlerKorea(アントラーコリア)が9社に投資して初期スタートアップの育成に集中し、Altos Ventures(アルトスベンチャーズ)、Y Combinator(ワイコンビネーター)なども有望なスタートアップに投資した。

🤝買収合併の件数は前月比減も、AI、ビューティー分野などで戦略的投資

10月の買収合併は9月の活況に比べて件数が減ったが、AI、フィンテック、ビューティー、クリエーターなどの分野で戦略的投資が行われた。Relate(リレイト)のスタートアップコミュニティDisquiet(ディスクワイエット)買収、Picton(ピクトン)とmudemate(ミュードメイト)のビューティー業界合併、Dreamus Company(ドリームアースカンパニー)のBeMyFriends(ビーマイフレンズ)買収などが注目された。

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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