注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!

【2025年9月】韓国スタートアップ資金調達まとめ

💄コンシューマーテック:MINEIS

設立:2022年
分野:ファッション/リコマース/プラットフォーム
HP:https://www.mineis.io/

168億ウォンの資金調達、カテゴリー・基盤施設の拡大計画

ファッション・リコマース・プラットフォーム「チャラン」の運営会社、MINEIS(マイニス)が168億ウォン(約17億7,800万円)のシリーズB資金調達をし、累積投資額322億ウォン(約34億円)を達成した。

MINEISは中古衣類を回収し、検収、殺菌、撮影、販売、配送まで全ての過程を代行するフルフィルメント型中古取引サービスを提供している。消費者が体験する中古取引の中で不快に感じることや信頼に関する問題を解決し、急成長している。

今回の投資にはSBVA、Altos Ventures(アルトスベンチャーズ)など、韓国内外の投資会社が参加した。MINEISは調達金をもとに、既存の女性用の服中心から幼児、男性用の服、雑貨までカテゴリーを拡大し、物流センターなどの基盤施設を拡充する計画だ。

これを通じ、より多くの消費者が便利に持続可能な消費を体験できるプラットフォームへの跳躍を目指す。

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🧠ソフトウェア:MARQVISION

設立:2020年
分野:AIデータ
HP:https://www.marqvision.com/kr/home

700億ウォンの資金調達、グローバルIPサービス市場統合計画

人工知能(AI)ベースの知的財産権(IP)保護技術スタートアップMARQVISION(マークビジョン)が700億ウォン(約74億円)のシリーズB資金調達をし、累積投資額1,200億ウォン(約126億9,900万円)を突破した。

MARQVISIONは2020年に設立した企業で、AI技術を活用してオンライン上の偽造品や違法コンテンツを検出して除去するサービスを提供している。今回の投資はPeak XVとHSGが共同で主導し、Salesforce Ventures(セールスフォースベンチャーズ)のようなグローバル投資会社が参加して成長可能性を立証した。
MARQVISIONは、確保した調達金をAIベースのブランド保護プラットフォームの高度化や、グローバルIPサービス市場を統合するために使用する計画だ。 また、今回の投資をきっかけに偽造品への対応を越えて、売上などまで総合的に管理するブランドコントロールという新たなビジョンを提示し、事業拡大に乗り出す予定だ。

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🏥バイオ/ヘルスケア:MEDINNO

設立:2018年
分野:幹細胞治療剤の開発
HP:http://www.medinno.kr/

1,000億ウォンを調達、中国市場進出本格化

幹細胞治療剤の開発企業MEDINNO(メディノ)が1,000億ウォン(約105億8,100万円)規模の戦略的資金調達に成功した。

今回の投資は中国・浙江省にある政府傘下の投資機関が参加し、プレIPO投資の一環として行われた。

2018年に設立したMEDINNOは、幹細胞を活用して新生児や未熟児の希少・難治性疾患を含む神経系疾患治療剤を開発するバイオ企業で、今回の資金調達は民間資本ではなく地方政府の傘下機関が直接参加したという点で、安定性と信頼度が高く評価されている。

MEDINNOは確保した調達金を中国の臨床進行及び生産施設の構築に投入予定だ。今回の協約を土台に、中国市場進出を本格化し、技術特例上場による企業公開(IPO)を推進する計画だ。

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🤖ロボット:Raion Robotics

設立:2023年
分野:ロボット開発
HP:https://raionrobotics.com/

230億ウォンを調達、主力製品の量産本格化・グローバル市場進出

四足歩行ロボットスタートアップRaion Robotics(ライオンロボティクス)が、230億ウォン(約24億3,500万円)のシリーズA資金調達に成功した。
Raion RoboticsはKAIST(韓国科学技術院)のファン・ボジェミン教授が設立した企業で、AI基盤の自立歩行ロボットRAIBO(ライボ)を開発した。

RAIBOは最近、フルマラソンを完走。実際の環境での安定性と耐久性を立証し、注目を集めている。
調達金は主力製品であるRAIBOの本格的な量産体制を構築し、グローバル市場に進出するために使用予定だ。これを通じて国防、災難救助、建設現場など、危険な環境でのロボットソリューションを提供するグローバルリーダーへの跳躍を目指す。

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🍳物流/配送:VROONG

設立:2013年
分野:配達代行プラットフォーム
HP:https://vroongcorp.com/kr/

100億ウォンを調達、AI基盤技術の高度化へ

配達代行プラットフォームVROONG(ブルーン)が、新韓投資証券の主管で100億ウォン(約10億5,800万円)の追加資金調達をした。これは3月の300億ウォン(約31億7,500万円)の資金調達に続くフォローアップ投資で、VROONGが今年確保した累積調達金は400億ウォン(約42億3,400万円)に上る。VROONGはhyに買収された後、財務的安定性を確保し、B2B市場での高いシェアを土台に、困難な市場環境の中でも成長性が認められた。現在、SPC、バーガーキングなど400以上のブランドを顧客会社としている。VROONGは今回の調達金をAI基盤技術の高度化や、サービスの安定化及びインフラ拡大に投入する。配達代行市場での先導的ポジションをより強固にする計画だ。

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🏢建築:PLAN M

設立:2020年
分野:モジュラー建築
HP:https://planm.kr/

500億ウォンを調達、事業拡大・IPO推進計画

環境にやさしいモジュラー建築専門企業PLAN M(プランエム)が500億ウォン(約52億9,200万円)規模のプレIPO資金調達に成功し、累積調達金1,000億ウォン(約105億8,500万円)を確保した。PLAN Mは工場で建築物の70~80%を事前に建造し、現場で組み立てるモジュラー工法のリーディングカンパニーだ。設計から建造、施工までワンストップソリューションを提供し、学校、軍兵舎、住居・施設など様々な分野に事業を拡大している。

今回の資金調達で企業価値は1,800億ウォン(約190億5,600万円)台と評価された。確保した資金をもとに事業を拡大し、来年に予定する企業公開(IPO)を本格的に推進する計画だ。

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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