注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!
💊バイオ/ヘルスケア
AIベースの新薬設計、超精密診断機器の製造企業を中心に資本が集中
2月のバイオ/ヘルスケア分野は、人工知能(AI)ベースの新薬設計と超精密診断機器を中心に資本が集中した。最も注目された企業は420億ウォン(約44億7,400万円)規模のシリーズB資金調達をしたGalux(ギャラックス)だ。Galuxは、AI技術を活用してタンパク質の相互作用を予測し、これに基づき新薬を設計するプラットフォームを運営している。タンパク質ベースの治療薬市場で独自の技術力が認められ、韓国内外の主要ベンチャーキャピタルから選択を受けた。
プレIPO段階で360億ウォン(約38億3,500万円)を確保したBreezebio(ブリーズバイオ)は、眼科疾患の治療薬の開発に特化したペプチド医薬品の専門企業だ。革新的な薬物送達技術により、点眼液の形態だけでも既存の注射剤に引けを取らない治療効果が期待できる点が投資ポイントだった。
脳疾患新薬開発会社のSoVarGen(ソバージェン)は、123億ウォン(約13億1,000万円)規模のプレIPO資金調達をし、企業価値1,000億ウォン(約106億5,400万円)を突破した。SoVarGenはイタリアの製薬会社との技術移転契約の実績をもとに技術性評価に合格し、下半期のKOSDAQ(コスダック)上場を目指している。
このほか、睡眠障害の改善技術を有するLEESOL(リソル)は、シリーズA資金調達を終え、デジタル治療薬市場の期待株に浮上した。
関連記事👇
🏌️コンシューマーテック
SMART SCOREが1,100億ウォンの大規模資金調達
コンシューマーテック分野で注目を集めたのは、1,100億ウォン(約117億2,000万円)に上る大規模な投資を引き出したSMART SCORE(スマートスコア)だ。ゴルフ場のITソリューションとスコア管理プラットフォームから出発したSMART SCOREは現在、流通、マガジン、衣類など、ゴルフ関連の全領域をカバーするスーパーアプリに進化した。
造景管理専門プラットフォームRootrix(ルートリックス)は45億ウォン(約4億7,900万円)のシリーズA資金調達をした。木の生涯サイクルを管理し流通させる垂直系列化したデータプラットフォームを通じて、伝統的な造景産業の透明性を高めている。
ブランドスケールアップ企業BAT(ビーエイティー)は75億ウォン(約7億9,900万円)規模のシリーズA資金調達をし、K-ビューティーマーケティングとPBブランドの強化に乗り出した。自社開発したAIエージェントをベースに媒体運営を自動化し、マーケティングの効率を最大化するモデルで黒字転換に成功し、成長性を証明した。
関連記事👇
🧠ソフトウェア
企業向けSaaSが投資を牽引
ソフトウェア分野は、AIモデルの高度化と企業向けSaaS(サービス型ソフトウェア)が投資を牽引(けんいん)した。Upstage(アップステージ)は470億ウォン(約50億700万円)規模の資金を調達し、韓国を代表する人工知能スタートアップとしてのポジションを固めた。自社開発したsLLM(小型言語モデル)ソーラーの性能をグローバルステージで証明したことで、これを決定づけた。今回の投資を通じてSKネットワークスなど戦略的投資会社とタッグを組み、企業専用のプライベートAI市場の攻略を本格化させる計画だ。
AIエンジン開発会社diquest(ダイクエスト)は152億ウォン(約16億1,800万円)のプレIPO投資を引き出した。対話型AI専門企業Persona AI(ペルソナエイアイ)も120億ウォン(約12億7,700万円)規模のプレIPO資金調達に成功した。インターネットに接続しなくても作動するエッジAI技術を前面に出し、CESなどグローバル市場で技術的差別性が認められた。年内の上場を目指して主管社との協力を強化している。嗅覚AI技術を有するILias AI(イリアスエイアイ)は、米国のVCから資金を調達し、グローバルアクセラレーティングプログラムに合流、匂いをデータ化する独自の領域を開拓中だ。
関連記事👇
🗺️メディア/コンテンツ
ハードウェアとコンテンツの融合に注目集まる
メディア/コンテンツ分野は、ハードウェアとコンテンツが融合した形の投資が目立った。空間情報分析企業MOBILTECH(モービルテック)は130億ウォン(約13億8,400万円)のプレIPO資金調達をした。MOBILTECHは3Dスキャン技術を基に都心の高精度地図を製作し、これに基づき、自律走行やメタバースコンテンツの基盤データを提供している。
公演及び文化コンテンツ専門企業BRUSH Theatre(ブラッシュシアター)は100億ウォン(約10億6,400万円)のシリーズA資金調達を完了した。韓国内外の市場で検証されたIP(知的財産権)をもとに技術基盤の公演システムを構築、グローバル公演市場での競争力を強化している。ドローン群集飛行技術を有するPABLO AIR(パブロエアー)などの企業が率いるドローンアートショー市場も注目を集めており、メディア/コンテンツの領域を広げている。
関連記事👇
🤖ロボティクス
ロボット技術開発の方向性は「人間の能力を補強」「サービスの利便性最大化」
ロボティクスの分野では、物流の効率化とヘルスケア融合ロボットが主流を成した。RLWRLD(リアルワールド)は390億ウォン(約41億5,300万円)規模の大型シード資金調達をし、業界のルーキーに浮上した。RLWRLDは都心での自律走行配送ロボットのインフラを構築する企業で、CJ大韓通運やKakao Investment(カカオインベストメント)など、戦略的投資会社がこぞって参加した。ラストマイル配送の非効率を解決する技術力と実質的な運営モデルを兼ね備えたと評価されている。
筋肉ヘルスケアロボットソリューションを開発するLoadRunner(ロードランナー)は25億ウォン(約2億6,600万円)の資金を確保した。ウェアラブルロボット技術を活用して筋肉減少症の患者の歩行を手助けしたり、高齢者の身体機能を補助したりする機器を生産している。
また、INDEX Robotics(インデックスロボティクス)は15億ウォン(約1億5,900万円)のシード資金調達をし、物流現場での協働ロボット及びピッキング自動化ソリューションの開発を加速化させている。これらの企業は、単純な自動化にとどまらず、人間の能力を補強したり、サービスの利便性を最大化したりする方向でロボット技術の商用化を進めている。
関連記事👇

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。


