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K-IPOレポート Vol.2|流通ソリューションを提供するEコマース企業「チョンダムグローバル」

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「K-IPOレポート~会計士のぶはらが現地から韓国IPO情報を発信」では、会計士申原侑祐が、現地韓国から韓国の最新IPO情報をお伝えしています。 


 Vol.2 流通ソリューションを提供するEコマース企業「チョンダムグローバル」

今年、6月3日にKOSDAQ上場した「チョンダムグローバル(Chungdam Global)」という会社についてご紹介致します。

【会社概要】

会社名

株式会社チョンダムグローバル

ホームページ

http://www.chungdamgroup.com/

代表理事

チェ・ソクジュ

業種

生活用品の卸売業

設立日

2017年11月14日

住所

仁川広域市延寿区仁川タワー大路323 B棟2401号

決算期

12月

(参考:韓国取引所電子開示システム、金融監督院電子開示システム)

チョンダムグローバルは、化粧品等のブランドを対象とし、グローバル市場進出に向けた製品の企画、開発、ソーシング、コンサルティング、マーケティング等の流通のソリューションを提供するEコマース企業です。

また中国向けの流通網を強みとしており、中国Eコマース大手のJD.COMとベンダー契約も締結しており、そのほかにもアリババ等の中国プラットフォームに流通網を構築しています。


【財務情報(連結ベース)】

続いて直近の財務状態、業績の推移です。

(参考:韓国取引所電子開示システム、金融監督院電子開示システム)

(参考:韓国取引所電子開示システム、金融監督院電子開示システム)

売上は、毎年約2倍前後増加しており、営業利益率も2.9%→4.7%→6.7%と毎年増加傾向です。

【過去の資本取引及び株主】

2021年12月期の監査報告書の注記事項を元に過去の資本取引及び株主について整理しました。

2021年9月14日に転換社債(額面13,200,000千ウォン)を転換価額39,690ウォンで権利行使し、332,574株をVC等の投資家に発行しています。また2021年9月30日に無償増資を実施し、1株当たり9株交付しております。

2021年12月期の株主は次の通りです。

(参考:金融監督院電子開示システム)


【上場時公募情報及び上場後の株価、時価総額の推移】


 (参考:金融監督院電子開示システム)


(左軸が株価、右軸が時価総額)

公開価格決定時、希望価格は、8,400~9,600ウォンだったようですが、プラットフォーム企業として評価を受けることができず、約30%低い、6,000ウォンで決定されました。


但し、低くなった公募価格が逆に魅力的となったようで、上場初日から27%増となるなど、株価は上昇傾向でスタートしています。

IPO直前の転換社債の転換価格と比較すると、転換価格3,969ウォン(無償増資考慮後)に対して、6月17日の株価は、11,400ウォンと2.8倍となっております。

中国Eコマース市場を活用した今後の更なる成長に期待したいですね。


■著者PROFILE

申原 侑祐 (のぶはら・ゆうすけ)

 ―日本公認会計士・公認不正検査士 

株式会社スターシアにて、韓国企業の日本子会社を含む日本法人の会計監査、日本企業及び韓国企業に対する財務デューデリジェンス業務やバリュエーション業務、日系企業の韓国進出支援、韓国系企業の日本進出支援、日系企業の韓国拠点に対する不正調査を含む内部監査支援等に従事している。

株式会社スターシアHP:株式会社スターシア (starsia.co.jp) 


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/media/KORIT編集部
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